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天才棋士 藤井四段…15歳の苦闘と頼もしい未来

2017-10-17 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

10月8日放送の【NHKスペシャル 藤井聡太】『天才棋士 15歳の苦闘 独占密着 藤井聡太』

ご覧になられましたか?当ブログでは、先日も【天才 羽生棋士が変えた将棋界…心の強さを

引き出す迷宮】と題して同じ天才棋士について書いたばかりですが、「400年にひとりの

天才」と呼ばれている藤井聡太四段のスペシャルもなかなか面白く見させて頂きました。

 

デビュー戦の相手は加藤一二三九段。バラエティに顔を出すようになって、加藤九段の凄さが

分かりにくくなってしまいましたが、将棋を指すと違うんですよ。勿論、藤井君(君では失礼か

もしれませんが、ご了承頂いて…)は対局の前日、眠れるか不安になるほど緊張していました。

プロ棋士は数十手先まで読むのが普通ですが、藤井君は他の棋士が考えもしない指し手まで考え、

読んでいます。対戦中、驚きの表情で加藤九段が藤井君に目をやるシーンは印象的でした。

史上最年少棋士の快進撃はここから始まりました。

 

奇跡とも言える連勝劇を披露し将棋ファンのみならず日本中が釘付けになり熱狂する中、その

重圧に押しつぶされそうになっていた藤井君。この一年、プロ棋士と中学生の二足のわらじを

履き、週二回の対局のたびに大阪や東京に1人で向かう忙しい日々を送っていました。好きな

科目は数学と体育。同級生からほめられてはにかむ笑顔。学校では将棋の話を一切しないとか。

 

22連勝を迎えた大局では、終盤にミスを犯してしまい、珍しくも苛立ちを見せていました。

連勝へのプレッシャーはないと語っていても、世間からの期待は14歳の少年の想像を遥かに

越えるもの…。

 

29連勝を達成したその日には、連勝を阻止すべく、一人の若手棋士が大局の場に偵察へと来て

いました。攻めの達人と呼ばれる佐々木勇気六段で、意外な位置に王を動かす作戦を取り、

藤井君のミスを誘うものとなって、連勝は29で止まってしまいました。佐々木六段は大局後の

コメントで「私たちの世代の意地というのも見せたいなと思っていましたので壁になれたのは

良かったなと思います」と述べています。

 

7月以降はトップ棋士から完膚なきまでに叩かれる対局が続いていました。藤井君はもがき

苦しんでいました。負けが続く中、藤井君は自身に何が足りなかったか考え、AIを搭載した

将棋とのやりとりや、勉強会に参加して、何かを掴もうと四苦八苦します。藤井四段の師匠

である杉本昌隆七段は「勝負にかける言葉として慰めは必要ない。毎回、良い将棋が指せて

勝っていけたらこんな簡単な世界はない。難しいからこそ何十年もかけてやる価値のある世界

ですから悩むのは良いこと」と話していました。

 

真価が問われる大局で生放送となるNHK杯。相手は名人などのタイトルをとってきたあの森内

俊之九段。大局が始まると藤井君は8八歩と呼ばれる手を打ち、一度は払われるも再度同じ場所

に8八歩を打ち込みます。当初は藤井君がミスをしたと誰もが思い込んでいましたが、戦局が

進むにつれ、王を追い詰める形となりました。その後大局において勝利を納め、手応えを感じた

藤井君は自分の力を出しきれたかなと話していました。厳しい勝負の世界、戦いはまだ始まっ

たばかりですが、ただ者ではない頼もしい青年の姿がそこにはありました。

 

子供の頃、将棋教室では、大会の直前になるといつも見せられていたブルー・スリーの『燃え

よドラゴン』。絶対絶命でも諦めずに闘い続けた主人公…。将棋は頭脳の格闘技だと話す先生。

苦しい時、必死で打開策を見いだそうとするとき、ブルー・スリーが映画の中で言います。

 

【指先に全神経を集めろ…さもないと栄光は得られない】

 

なんとも、こんなところでブルー・スリーにご対面するとは思ってもみませんでした (^-^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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