ティータイム

思いやりにあふれた感動食堂

2017-4-4 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

3月30日放送のカンブリア宮殿『心に寄り添って営業中!小さな"感動食堂"SP』ご覧に

なられましたか?取り上げられた2つの食堂は、『未来食堂』と『こども食堂』、いずれも

女性ならではの細かい配慮がなされた素敵な食堂でした。

 

「未来食堂」は、以前、確か『ガイアの夜明け』にも登場したお店で、客が店を手伝う「まか

ない」、それによって手に入れられる代金無料の「ただめし」や、客の食べたいものリクエ

ストを受けて作られるメニュー「あつらえ」など、客と店が"つながる"不思議なシステムば

かりで、見事に成立していました。

 

徹底した"効率的な経営"で、メニューは1品だけなので、客が座ると直ぐに定食が出て食べ

られ、ランチタイムに驚異の7回転と黒字経営を続けています。"客と一体化した店づくりで、

食堂の新たな可能性を模索するだけでなく、『誰もが受け入れられて、誰もがふさわしい

場所』そんな新しい形の場所が広がって行くことを望んでおられました。

 

一方、「こども食堂」は経済的困窮や孤食に陥る子どもたちに向けて、100円という低料金で

温かい食事を提供する取り組み。日本の子どもの6人に1人が貧困のもとで暮らしているという

日本の現状。家族の収入が少なくてご飯を食べられなかったり、進学を断念したりしていおり、

その割合は年々増え、大人になっても抜け出せない「貧困の連鎖」を起こしています。

 

そんな国が解決しなければならない事を、『こども食堂』は、地域のボランティアが中心と

なって、全国で300カ所以上までの広がりを見せ貢献しているのです。発祥地は東京・大田

区の八百屋さん。その店主であり「子ども食堂」の名付け親でもある女性代表は、7年前、

小学校に「給食以外をバナナ一本で過ごす児童がいる」ことを知り、『こども食堂』を

立ち上げたそうです。

 

『こども食堂がいらない社会を』そんな風に話す女性代表は、『貧困でなくても食べに来て

良い』と話し、『もし限定したら、本当に必要としている子どもまで来られなくなってし

まう』と。また『行政は枠を作ってしまうので、その為に本当に必要な子どもが来られなく

なってしまう』とも話しておられ、実に思いの深い優しい方でした。

 

村上龍さんの編集後記では、こんな事が書かれていました。

『『普通」が消えつつあるように思う。「普通の高校生」の偏差値はどのくらいで、「普通

のサラリーマン」の年収はいくらなのだろう。多くの人が、自分は特殊で、普通ではない

と悩んでいる気がする。生きづらい社会、暖かな食事と、「普通」を提供する食堂が生まれ

ている。「こども食堂」「未来食堂」は、誰もが普通でいられる「場」を作った…』と…。

 


日本の子どもの貧困率は16.3%(2014年発表)で、過去最高を更新しています。ひとり親など

大人1人の世帯に限ると、54.6%で、先進国で最悪の水準(30ヶ国中、下から4番目)だそう

です。豊かな日本と一括りで語れない現状を、豊かな人たちはどのように思うのでしょうか…。

想いの深い優しさにあふれた人たちを応援したいですね・・・。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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