お母さんが鏡に向かって パックをしています。
五歳の太郎君がそれを見て・・・
「ママ、何をしているの。そんなドロドロしたものを顔に塗って」
「これはね、ママの顔を美しくするためよ」
「ほんと。きれいになるの」
「そうよ」
パックをはがしている母親の顔をじっと見ていた太郎君が叫びました。
「あっ、ママ、失敗だったね」
太朗君の一言で、あくる日からお母さんは、パックをやめました。
もし、太郎君が「あっ、ほんとだ。大成功だ」と言ったとします。
お母さんは、毎日、せっせとパックにいそしむことでしょう。
・・・これは、「 ママ ぼくを ダメにしないで 」至上館出版より
抜粋させていただきましたが、社会人になった私達にも、こうした
『ちょっとした一言』でも相手に与える影響の大きさが
計り知れない事を知っています。
人によってその時の心や身体の在り方は違いますし、投げかける側も、
忙しい時や、体調不良のときなど、ゆとりのない時は、特に言い回しに
気を配る事ができないものです。
相手を『思う気持ち』、その思いが持てるような『ゆとり』を持っていく事、
どちらも、しっかり手にしていきたいですね。