1993年の1月27日 曙が外国人力士として初めて横綱に昇進。意外に
最近という印象ですが、その前にいた高見山という力士は、確かに横綱にまでは
昇れなかったんですよね。高見山さんは、初土俵から3年後の1967年(昭和42年)
3月場所で新十両に昇進し、初の外国出身外国籍の関取となった人気者の
力士さんでした。翌1968年(昭和43年)の1月場所で新入幕を果たして史上初の
外国出身外国籍の幕内力士となり、布団の宣伝なんかにも抜擢されていました。
そう言えば、つい先日、大相撲初場所 千秋楽の24日、大関の琴奨菊が
14勝1敗で初優勝を果たしました。日本出身力士の優勝は、2006年初場所の
大関栃東以来、ちょうど10年ぶりとのこと。新入幕から66場所での優勝は、
86場所だった旭天鵬に次ぐ歴代2位の記録だったそうです。
この10年は朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜のモンゴル出身力士やブルガリア
出身の琴欧洲ら外国勢が優勝を占めてきましたが、ようやく日本出身力士が
優勝を果たしたと報道されていましたね。
幕の内ランキングに上がった42人のうち3分の1を超える15人が外国出身という
昨今、「彼らの存在なしに「国技」として相撲が成立することはできない」。
そんな風に言われたりもしますが、確かにその通りです。どの分野のスポーツも
そうですが、今は日本国籍まで取得してくださる外国人の方も多く、
心は日本人以上に日本人らしかったりもして、ありがたい限りです。