平成27年11月25日(水)~11月29日(日)の期間で開かれていた東京書作展
サンシャインシティの展示ホールAで行われていたんですが、ご覧になられた方
おられますか?
『文化は歴史の土台に築かれ、伝統を正しく受けつぎ、発展させて行くところに
豊かな未来があります。高い精神性をもち、東洋文化の粋である書道が現代では
ともすれば生きた国語生活から遊離し、いたずらに造形のための造形に溺れる
風潮なしとしません。しかし、時代は古典の背景のもとに練磨された本格的な
書を求めようとしています。真に実力があり、研鑚を怠らない全国の篤学の人々の
ために、公募展「東京書作展」を開催いたします。』
そんな考えの下で開かれた主催:東京新聞、後援:文化庁、東京都による公募展
元弊社の役員を務めておられた方が、退職後、書の道に没頭し、今回第37回の
書作展では、みごとに特選を受賞されていました。
テーマは、瀧廉太郎の作曲で知られる『荒城の月』の作詞者として有名な
土井晩翠の『月と戀』・・・こんな中身のものでした
寢覺め夜深き窓の外
しばし雲間を洩れいでて
靜かに忍ぶ影見れば
月は戀にも似たりけり
浮世慕ふて宵々に
寄する光のかひやなに
叢雲厚く布き滿てば
戀はあだなり月姫よ
あだなる戀に泣く子らの
手に育ちけむ花のごと
色青じろう影やせて
隱れも行くか雲の外
仕事を終えたあと、こうして打ち込めるものがあるって素敵ですよね
私は、退職後は何をするのかなぁ・・・