国際科学オリンピックとは、世界中の中等教育課程にある生徒
(日本では主に高校生に相当)を対象にした科学技術に関する
国際的なコンテストであり、「知のオリンピック」とも呼ばれています。
国際科学オリンピックの始まりは、ルーマニアがハンガリー、ブルガリア、
ポーランド、チェコスロバキア、東ドイツ、ソ連を招待し、名実ともに
数学好きの子どもたちを集めて1959年に数学オリンピックを開催したのが最初です。
主な目的は、この国際的な科学コンテストを通してすべての国の科学的才能
に恵まれた子どもたちを見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えること、
その才能を伸ばすこと、国際交流・国際理解を深めること等を目的とし、
各国の持ち回りで毎年開催されています。
日本の将来を担う子どもたちの理科や数学の才能を見出し、潜在能力を引き出し、
創造力を養い、子どもたちが自ら生き生きと学び、その能力を伸ばすことは、
科学技術創造立国を目指す日本の将来にとって、極めて重要なことになります。
数学を初めとする物理、化学、情報、生物学、地理、地学のオリンピックは
このための取り組みの一つとして、各実施団体が政府の支援や研究者、
高等学校教員等の熱心な協力を得て推進しています。
しかしながら、「知」のオリンピックである国際科学オリンピックの知名度は、
スポーツと比べると国際大会への参加の歴史が浅いこともあり、まだ低いものとなっています。
このような背景を踏まえて、ノーベル賞受賞者、産業界、学識経験者、
マスコミ関係者等により構成される『日本科学オリンピック推進委員会(会長 江崎玲於奈)』を
2007年3月22日に設立し、科学オリンピックを通して世界に挑戦する子どもたちを応援し、
各オリンピックの活動を支援するとともに、
(1)若者の意欲・関心を高め、潜在能力を引き出し、その能力を磨くような環境づくりを支援
(2)自ら学ぶことの大切さを気づかせるとともに、伸びる才能を伸ばす教育の必要性を訴求
(3)日本の将来を担う(科学技術系)人材の育成についてひとつの道筋の提示
(4)広く社会全体が国民的な運動として盛り上げていくためには、科学オリンピックの持つ
意義や役割について理解と関心をもっていただくことの重要性を広く宣伝
(5)将来の人づくり国づくりのために、産・学・官がそれぞれの立場でできることを提言
等を行うこととしました。
昨日、私の息子が無事、志望大学の合格を手にしたんですが、
実はこの国際科学オリンピックの恩恵を受けての合格だったのです。
お昼過ぎに分かったんですが、もう嬉しくって舞い上がって、会社も早退させていただきました。
(社員のみなさん、お忙しい中、申し訳ありません。)
息子は、昨年末、国際科学オリンピックを受験し、一次予選を突破したんですが、
これが某大学の国際科学オリンピック特別入試資格となって、まずは課題のエントリーシートを添えて出願。
そのまま今月の2日に面接試験。そして、22日合格発表となりました。
昨年は合格者 ゼロ。今年も、受験した課目で合格したのは、息子だけだったので、
決して大きな枠ではないのですが、奇跡を体験したようなもの。
思えば湯島天神に祈願して、落ちたことがない…我が家なのでした…
あぁ、ありがたや、ありがたや。