ティータイム

才能とは努力を継続できる力…重みのある言葉です

2018-4-17 NEW!

 

 

4月2日放送のNHK プロフェッショナル 仕事の流儀『史上最強の軌跡スペシャル 棋士・羽生善治』の回、ご覧になられましたか?前人未到の「永世七冠」を達成し、棋士初となる「国民栄誉賞」を受賞した羽生善治さんの特別編です。

 

これまでに勝ち取ったタイトル数は通算99期。佐藤天彦名人に挑む名人戦の七番勝負が4月11日から始まりましたが、羽生さんは、つい先日史上2人目となる通算1,400勝の大台に達し、更に七番勝負を制するとタイトルの獲得数が前人未到の通算100期となります。凄すぎます!

 

「プロフェッショナル」では、2006年・08年に羽生を主人公とした番組を放送。若くして天才と呼ばれた陰にあった「苦悩」、ライバルとの「死闘」を通して浮かび上がる勝負師としての生きざまを生々しく記録してきました。今回は、その2本を再編集し、羽生さんのインタビューを新たに交えながら、47歳の心境も語られていきます。

 

羽生さんの若い頃は、何十手も先まで読むことに力を注いでいたようですが、30代になってからは「手を読むことより、勝負の流れを読むことのほうが大切」ということで、考え方も変わってきているようです。

 

面白かったのは、安全策を講じて無難な手ばかり指していては、得るものが何もないという姿勢。たとえ勝負には負けたとしても、常識外れの果敢な挑戦をするほうが得られるものがあるというのです。

 

羽生さんと共に幼いころから競ってきた森内九段との対戦では、そうしたお互いのやり取りで、対戦中にお2人がこらえきれずに笑みを浮かべるシーンがありました。素敵ですよね。頼もしい限りです。

 

そうそう、この森内九段…昨年平成29年「秋の褒章」において、紫綬褒章を受章されています。紫綬褒章は、長年にわたり学術・芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい者に授与されるもので、将棋界での褒章受賞者は14人目になるとのこと。

 

羽生さん、森内さん、そこに、新しい新星の藤井くん。こうした人たちが同時に見られる時代に遭遇できているのは、それだけで、ある意味幸運なのかもしれませんね。

 

番組の中で、羽生さんが残された名言…

 

『才能とは努力を継続できる力』

 

『プロフェッショナルとは…その人がその時点で持っている全てを出し切ることができる人』

 

凡人の私には、ほど遠い世界ですかねぇ・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

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メガネの安売りではなく、目の健康を売る

2018-4-11 NEW!

 

4月5日放送のカンブリア宮殿『目の健康を売る!苦境メガネチェーン華麗なる復活劇』の回、ご覧になれましたか?

 

2,000年代以降、JINSやZoffなどによって、メガネの低価格化の波が押し寄せ「数は売れても利益は出ない」という状況に苦しんできたメガネ業界。そんな業界にあって「メガネを売る」より「目の健康を売る」という独自路線で、8年連続赤字という危機から復活を遂げた「メガネスーパー」が今回の主役。

 

低価格をうたうチェーン店が増えるメガネ業界の中で、一式平均価格35,000円という高値を維持しているメガネスーパー。店内を覗いてみると…平日の昼にも関わらず、40代以上の中高年が連日のように詰めかけています。その理由こそ、社長が独自に構築した「トータルアイ検査」にありました。

 

メガネスーパーでは、眼科医が使っている検査機械を導入し、お客の目の詳細なデータを把握。目にかかる負担を軽減させるメガネを提案しているのです。しかも、この検査を受けた客の多くが、目や体の疲れを感じなくなったと答えるとか。「夜間視力検査」「両眼視検査」「眼年齢検査」など、40にも及ぶ独自の検査を設けることで、飽和状態にあったメガネ市場に新しいマーケットを生み出していたのです。

 

更にこのメガネスーパー、身体を動かすのが大変だったり、遠くて来店できない人の為に、2年前に専門のチームを作り「眼鏡の出張訪問サービス」を行うようになったとのこと。依頼先の老人ホームなどの談話室に、メガネや補聴器など150種類の商品を持ち込み、スタッフが出張訪問。店にある機材も持ち込み、得意の手厚い「アイケア検査」を行っています。客の目の健康のためなら、たとえ依頼者が1人であっても受け付ける出張訪問サービス。高齢化社会にあるこれからに欠かせない存在となっていくのでしょうね。

 

いつもの村上龍の編集後記では、こんな事が書かれていました。

 

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星﨑さんは「鬼の経営」とか「剛腕」と評されることが多い。だが、企業再建に限らず、「力ずく」で、できることなどない。必要なのは、緻密な戦略と、辛抱強いコミュニケーション、その二つに尽きる。有名商社を含め経歴は華麗だが、地道な努力の継続だけが結果を生むと熟知している。今でも自転車でチラシを配布していて、「コツがある」と、うれしそうだった。心底、好きなのだと思う。チラシ配りだけではなく、必要だと思うことを淡々とやるのが好きなのだ。そういう人だけが、会社の強みを発見し、可能性を、現実化する。
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ポスティングを社長自らが行うなんて、なかなか見られる光景じゃありませんよ。

徹底的なアイケア…トコトンまでの目の検査がたった1,080円で受けられるというのですから、それだけでも一度受けてみる価値ありといった感じですね。
 

 

 

 

 

 

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老舗の土鍋と新興家電メーカーのコラボで奇跡の炊飯器が…

2018-4-10 NEW!

 

4月3日放送のガイアの夜明け『シリーズ ニッポン家電の逆襲①「新参者」の挑戦』の回、ご覧になられましたか?

 

2010年に誕生した新興家電ブランド「siroca(シロカ)」が今回の主役でした。かつては、安さを武器にした“ジェネリック家電メーカー”と評されていたそうですが、近年は「丁寧に、 美しく、 拘って」をテーマに“拘り家電”を世に送り出しているようです。

 

コンパクトながら全自動を実現したコーヒーメーカーは45万台のヒット。更には一昨年発売した高級オーブントースターは、スイッチを入れるとあっという間に高温に達し、外はカリカリ中はしっとりのトーストが焼けて、民生機ながらカフェチェーンの「プロント」に採用される程の味を実現したとか。そんなシロカが、新たな市場で勝負に出ようというのです。それが今回の話の中心、炊飯器市場。

 

コメの品種別に炊き上げたり、客の好みに近づけていける大手メーカーの高級な炊飯器の他、「バルミューダ」や我が家も欲しくてたまらない「バーミキュラ」といった新興メーカーも個性的な商品を送り出しています。その激戦区でシロカは意外な会社とタッグを組み、勝負に出たのです。

 

そのパートナーは天保3年創業の伊賀焼窯元「長谷園」。「抜群に美味しいご飯が炊ける」と人気を集め、土鍋は数カ月待ちという既に大ヒットの商品。その究極の土鍋を使った、炊飯器を作るというのです。土鍋で炊くご飯は美味しいのですが、火加減が難しく手間もかかります。大手メーカーでは効率を重視するなどして長谷園が望むものを、そのまま受け取っては貰えないだろうと、長谷園側も敢えてシロカと組むことにしたのです。

 

土鍋と家電…全く繋がらないイメージですが、よくぞ作り上げたものです。開発担当が長谷園七代目当主に「よく頑張ったな」とOKを貰えた時の嬉し涙…感動ものでした。皮肉にも、出来上がった製品は、あの「バーミキュラ」と同じ価格という展開でしたが、老舗の支えを武器に、今後の展開が楽しみです。

 

2010年代に入り日本の家電業界は大きく変わっています。三洋電機は消滅、シャープは台湾・鴻海傘下に入り、東芝の白物家電は中国・美的グループ、テレビ事業は中国・ハイセンスへと譲渡されました。日本の家電の終わりを感じた人も少なくないでしょう。無駄に規模を拡大、必要以上の高機能化は消費者に飽きられ、さらには価格で中国・韓国メーカーに勝てません…。

 

そんな中、ここ数年の間に家電系ベンチャーが続々と登場し、存在感を増しています。消費者が本当に欲しい機能に特化した家電は人気を集め、価格が高くても売れているようです。どうも我が家は、その高くても買う流れには乗っていけませんが…乗れるものなら乗りたいなぁと・・・。なんか、悲しくなってきますねぇ・・・。

  

 

 

 

 

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神秘のネットワーク最終回【エクソソーム】登場!!

2018-4-5 NEW!

 

3月25日放送のNHKスペシャル人体 神秘のネットワーク最終回【健康長寿 究極の挑戦】の回、ご覧になられましたか?今回取り上げられたテーマは日本人の死因の1位・2位となっている『がん』と『心臓病』克服への道。

 

がん細胞が特殊なメッセージを分泌する『エクソソーム』と呼ばれるメッセージカプセル。大きさは、1万分の1ミリ、突起の付いた球状の物体。まるでもやっとボールです。

 

このエクソソームの内部には「もっと栄養が欲しい!血管を増設せよ!」など複数のメッセージ物質が入っていて周りの血管に命令し、がん細胞の周辺に血管を増設するよう指示を出します。臓器同士の仕組みをがん細胞が利用してしまうのです。

 

なりすましメッセージ物質を受け取った血管は、仲間が出したメッセージ物質と勘違いしてがん細胞に血管をつなげてしまうのです……。さらに付近の免疫細胞にも「攻撃するのをやめて!」というメッセージ物質を出し免疫細胞すらも操ってしまっていたのです。

 

ところでエクソソームと言えば・・・2016年10月26日、弊社主催のオリジナルセミナーでも取り上げられたもので、その際には、落谷 孝広先生、黒田 雅彦先生、湯山 耕平先生にご講演頂いております。もう1年半も前の事になるんですねぇ。さて、その国立がん研究センターの落谷先生が番組に登場し、問題のエクソソームを使ってがん細胞を撃退する方法が紹介されていました。

 

落谷先生は、がん細胞が出したエクソソームを判別して印をつけ、「これは敵です」というマーキングが出来るような技術を開発されました。マーキングされたエクソソームは、免疫細胞がどんどん食べてくれるためがん細胞はそれ以上増殖できなくなります。現在、マウスの実験では転移が90%見られなくなるまで抑えられることが確認されているそうです。

 

がんで亡くなる多くの方は、最初に出来た癌からの転移によって亡くなります。この研究が成功すれば、最初のがんからの転移が抑えられ、がんによる死亡率が格段に低くなるかもしれません。物凄い事ですよね。

 

ところでエクソソームは、がん細胞だけではなく、全ての細胞が出しているメッセージカプセルで、究極のメッセージカプセルだそうです。心筋梗塞を撃退する最新医療では、エクソソームの解明が再生の鍵になってきており、心臓の再生を加速させるようです。

 

心臓の細胞は50年かかっても3分の1程度しか回復せず、これが心臓病の治療を難しくしているとか。今、アメリカの研究によって心臓の細胞を速く再生させる技術が開発されています。心臓の出すエクソソームには、細胞を再生させるメッセージ物質が極端に少ないため、人工的に再生させるメッセージ物質を増やしてしまおうという研究なのです。

 

それにしても科学技術の進歩は驚くスピードで進化していたのですね。番組の最後で山中伸弥先生は、こんな話をされていました。『これまではそれぞれの臓器を取り出して個別に研究してきたのですが、これからは体全体のネットワークを理解しないと本当の治療にはつながらない』と…。

 

ピンピン・コロリ…健康で長生きできる時代は、確実に近づいているのかもしれませんね。
 

 

 

 

 

 

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「安い・快適・安全」な高速バスなら、乗ってみるのも・・・

2018-4-2 NEW!

 

3月29日放送のカンブリア宮殿『「安い・快適・安全」 三拍子揃った旅を!バス業界に新風を吹き込む風雲児の挑戦』の回、ご覧になられましたか?

 

高速バスというと、運転手の過剰負担とそれによる事故のニュースが頭の中に浮かんでしまいます…。2012年、関越道で高速ツアーバスが事故をおこし、乗客7名が死亡、39名が重軽傷を負い、社会問題に発展しました。今回の主役ウィラー代表を務める村瀬さんは、事故と直接関係なかったものの、バス業界を牽引し、協会の代表を務めていたことで参考人として国会に呼ばれたのです。

 

大きく失墜したバスのイメージを払拭しようと、村瀨さんは、業界に先駆けて徹底した安全管理を施していきました。特に気をつけたのが運転手の体調管理。運転中のドライバーの静脈を計測し、眠気を感知すると、本部から連絡するシステムを開始。また、食事メニューも一新し、健康に特化し、保健師が体調管理までを行います。さらに、睡眠施設はホテルのように改善、健康であることが給与にも反映されるという、トコトン安全にこだわった対策を次々と打ち出していたのです。

 

高速バスの利用者は今や年間約1億2,000万人にものぼるそうで、その数は、飛行機の国内線(9,200万人)を上回り、この20年で約2倍に増加しているのだそうです。そう言えば、私の息子も、昨年料金が安いからと、利用して東北の方に行っていました…。
業界トップの売上を誇るウィラーは、「安い・快適・安全」を売りにして、客からの評判も高いそうです。

 

代表を務める村瀨さんは、バスの「匂い」や「シートの座り心地」「清潔感」を改善する為に、オリジナルシートの開発もしていました。オリジナルシートは全部で10種類もあり、寝顔を隠せるフードが付くなど、ゆっくり休める快適さを提供しています。パッと見、ベビーカーのフードのようでもありましたが、あれなら落ち着いて眠れそう…そう感じられるほど個性あるものでした。

 

そんなウィラーは、1泊宿泊カニの食べ放題付きで1万円かからないお得プランを打ち出す等、業界初の試みを連発すると同時に、徹底した安全対策で業界をリードし、赤字経営に苦しむバス業界で右肩上がりの成長を続けているのだとか。対策をする為には、それなりにお金や努力が必要で、ついつい疎かにしてしまいがちですが、こうした対策をしっかり打って来たからこそ、お客の安心をかちとっていけるのでしょうね。

 

良い流れは、どんどん広がって行って欲しいものです。
 

 

 

 

 

 

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神仕事で夢を実現させたお話です。

2018-3-29 NEW!

 

3月10日放送のテレビ朝日『これぞ!ニッポンの神仕事~夢を叶えたリーダーたち』という番組をご覧になられた方は居られますか?

 

今では日本を代表する夢の国、東京ディズニーランド。その開園までに尽力したオリエンタルランド初代社長の川崎さんを紹介。これまでも何度か色々な番組で取り上げられてきた話ではありますが、その諦めない姿勢には、分かっていながらも感動してしまうのです。

 

東京ディズニーランドの第一発案者だった川崎さんは、京成バラ園の買い付けでアメリカに行った際に、カリフォルニア州のディズニーランドを見て衝撃を受け、それが何十年という長い闘いの始まりになっていきます。京成バラ園は、それほど大きな施設ではありませんが、お花の好きな人なら十分に楽しめる施設だと思います。それでも、あのレベルからディズニーランドのレベルには、簡単には繋がらないのが正直な感想…。

 

東京ディズニーランド開園までに尽力した人はもう1人います。それはオリエンタルランド二代目社長の高橋さん。東京ディズニーランドを建てるためには海を埋め立てる必要がありました。当然、海の漁業を生活の支えにしている人たちにしてみれば、有り得ない話です。話すらまともに聞いてくれない人たちを相手に、高橋さんは、海の漁業権を持っている漁師たちを説得しようと、超一流の高級料亭でおもてなしをし、お酒を共に飲みながら、コミュニケーションを通して壮大な夢を伝えていく事で、漁師たちと徐々に距離を詰めて交渉を実らせていったのです。

 

東京ディズニーランドが開園したのは1983年4月15日。開園には、ディズニー社の会長をはじめ、川崎さんと高橋さんが同席し、8年後に川崎さんは永眠されました。ディズニー社から第二パーク構想の打診があり、今のディズニーシーが作られたそうですが、これには今は亡き高橋さんの思いと重なる部分があるというお話。それは漁師たちと交渉を行っていた時、高橋さんが「漁師の皆さんに海を返す」と言ったことと繋がっていくというのです。何とも良い話ではありませんか。

 

東京ディズニーランドの中のワールドバザール。ここの2階のショーウィンドウには、高橋さんの名前と創業者という文字が英語で書かれています。これはディズニー社に多大なる貢献を与えた人物に贈られるディズニージェンドに高橋さんが選ばれた際に、ディズニー社からの申し出で特別に作られたものだそうです。今度行った際には、有り難く見させて頂こうと思います。

 

米国ディズニー社は、日本版ディズニーランドの直接経営には非常に消極的で、フランチャイズ契約を結ぶことで実現した日本版ディズニーランド。この契約では、米国ディズニー側がパークの設計、運営の指導、クオリティー及び版権の管理を行うと共にフランチャイズ契約料を受け取り、オリエンタルランド社側が、パークの建設費や運営費等すべての費用を負担するという方式を採用しました。この契約は、細かな見直しをのぞけば現在までほぼ一貫して同じだそうです。

 

東京ディズニーランド開業後、パリディズニーランド、香港ディズニーランドが開業していますが、2017年現在、一番新しい上海ディズニーランドを含め世界で6つあるディズニーリゾートのうち、パーク運営会社にディズニーが出資しないフランチャイズ形式の運営を行っているのは、東京ディズニーリゾートのみとなっています。これもなかなかすごい事ですよね。

 

番組では、この他、トヨタ自動車のハイブリッドの開発の話も取り上げられていましたが、こちらまで書いていると長くなるので省略させて頂きますね。あっ、でも、責任者の良い言葉があったのでそれだけご紹介させて頂きます。

 

3つの信念

 

1.早く決めてあげる
2.バックアップ案は作らない(失敗が早く分かる)
3.責任は俺が全てとる

 

分かっていても、なかなかできない事。勇気のいる話ですよね。それでも実際に動いていく人たちにとっては、とても大切な事…ですよね。
 

 

 

 

 

 

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何のために診察し、治療にあたっているのか…忘れないで欲しいもの

2018-3-27 NEW!

 

 3月22日放送のカンブリア宮殿『大復活スペシャル2017"奇跡の大逆転"の舞台裏』ご覧になられましたか?

予約不要で、患者を断らない循環器内科医、三角先生。体に優しい「心臓カテーテル治療」で日本一の症例数を誇るすご腕ドクターは、世界に類を見ない"6元同時治療室"での神業で命を救い続けています。もう一人は、「眼」の最先端現場に立つ坪田先生。「老眼革命」や「ドライアイ」、さらには角膜治療の第一人者で、現代人の眼を守るため、最新治療を次々と編み出している先生です。

まず、1人目は三角先生。心筋梗塞など心疾患による死者数は年間20万人近く、日本人の死亡原因では2番目に多い心疾患。この三角先生のいる千葉西総合病院の診療科は予約不要で、緊急時にはその日のうちに治療までしてしまうということ。その裏には、「心臓は待ってくれない」という信念があるからだとか。

心臓カテーテル治療は年間約3,000例、8年連続で日本一の症例数となっています。それを可能にしているのは、宇宙船のコックピットのような、治療室。宇宙戦艦ヤマトが好きだったから、それをヒントにという所、なかなかユニークでした。

中央に位置する指令席からは、扇状に配置された6つの治療室が見渡せるのです。これら複数の部屋で同時に治療が進行し、三角先生はモニターを通して、それを指揮し、治療に当たっていくのです。

実はこの千葉西、私の母親が心臓を患った時も、緊急手術で助けてくれた病院。私の父親も同じく、この病院でカテーテルの手術を何度か受けています。ただ、同じ病院内でも他の診療科の先生は…正直、あまり良い印象を持っていません。

施設は凄く立派できれいな病院ですが、患者にきちんと寄り添えない先生もかなりいます。私や私の家内に関しては、行かなければ良かったという方が多く、実体験なのです。ただし、「心臓を患った時は、この病院がそばにある」という安心があるのは、恵まれている事だと思います。

2人目の先生は、ドライアイを提唱し、アイバンクの先駆者である南青山の眼科医、坪田先生。元々はメガネなしで暮らしていたほど目が良かったという方が患者として登場。今は老眼のほか、遠視、乱視、白内障も患っており、それを一気に治すという夢のような手術が紹介されていました。

保険が効かないので、両目で120万円の手術費用というのに驚きましたが、こんな手術、保険が適用されたら私も是非受けてみたいです。この方は、術後わずか20分で、「わ、見える!」あれほど困っていた眼の悩みが一発で解決されていたのです。そのうれしそうな笑顔こそ、何よりの答えだった気がします。

今回特集で取り上げられたお2人とも、アメリカでの臨床・研究経験が豊富で、何より患者の事を第一に考え治療に当たってくれるという事。長く医者を続けていく中で、パターンにハメて、患者の話もろくに聞かず診断し、目も合わさないで診察を終えてしまうような先生が多くいるような気がします。

なぜ、医者になったのか、何のために診察し治療に当たっているのかを、忘れないで欲しいものです。最後に三角先生と坪田先生の金言をご紹介して終わりたいと思います。

・「簡単な治療はない」

・誰もやらないことに 挑む価値がある
 

 

 

 

 

 

 

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様々な部署の立て直し経験が観光列車【ななつ星】に活かされた

2018-3-26 NEW!

 

3月1日放送のカンブリア宮殿『観光列車王国!JR九州 逆境をバネに挑む 新たな鉄客商売』の回、ご覧になられましたか?

 

JR九州が約30億円を投じて造った超豪華クルーズトレイン“ななつ星 in 九州”。特別なデザインと、地域に基づくストーリーを兼ね備えた列車で、浦島太郎の竜宮伝説をテーマにした「指宿のたまて箱」や温泉リゾート由布院の魅力を凝縮した「ゆふいんの森」など、12種類が運行しているのだそうです。

 

列車を「移動手段」から「観光資源」へと変貌させたことで、数多くのテレビ番組にも取り上げられ、誰もが一度は乗ってみたいと思われた事でしょう。

 

世界一を目指して作られた豪華クルーズトレイン"ななつ星 in 九州"は、今や倍率20倍の人気を誇る観光列車となりましたが、JR九州の躍進を支えるのは、鉄道事業だけではないそうです。船舶、外食、不動産に農業など多岐にわたり、非鉄道業で営業収益の6割を担うまでに成長しているとか。なんと東京にも【うまや】というお食事処があるそうで、本当に多角経営ですよね。

 

そんな全国各地で講演の依頼が絶えないという九州旅客鉄道 代表取締役会長の唐池さん(籠池ではないですよ…)。逆境と屈辱がバネになったと語る唐池さんは、31年前の国鉄分割民営化後入社したJR九州でのキャリアは、苦難の歴史だったそうです。

 

船舶事業への異動を命じられたり、2度に渡る赤字続きの外食事業の立て直しをさせられたり…様々な部署を立て直し、切り開いてきたやり手の会長さん。その影響か、新規事業を立ち上げると、率先して手をあげる会社に成長しています。唐池さん曰く、優秀な人間から外に出すようにしているそうです。

 

そんな成功を呼ぶ人材登用術もそうですが、様々な苦労や経験が、より地元愛を強め、鉄道だけでなく農業まで始めてしまうような、九州全体を押し上げようとする動きに繋がっていったのでしょうね。

 

【ななつ星】乗ってみたいですよねぇ・・・
 

 

 

 

 

 

 

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過酷なレースに挑む物凄いチーム・イーストウインド

2018-3-22 NEW!

 

NHKで放送されているGREAT RACEのシリーズは、これまでもブログでご紹介させて頂きましたが、今回はグレートトラバース外伝ということでNHKの再放送で『田中陽希 世界の頂点に挑む』パタゴニアンエクスペディションレースを、またまたご紹介させて頂きます。

 

このレース、「世界の果ての冒険レース」として知られ、なんと10日間にも及ぶ過酷なレースが、湿地帯や湖、氷河や強風吹き荒れる海岸沿いなどで行われます。メンバーは男女を含む4人のチーム制で、トレッキング34キロ、マウンテンバイク272キロ、トレッキング76キロ、マウンテンバイク110キロ、カヤック6キロ、トレッキング56キロ、カヤック17キロ、トレッキング41キロ。総距離612キロにも及ぶとんでもないレース。

 

未踏の荒野を、当日配布される地図とコンパスだけで移動するオリエンテーリングと同じ形態で、非常に過酷なコースのため、「最後のワイルドなレース」、「世界でもっとも過酷なアドベンチャーレース」、「アドベンチャーレースのダカール」とも称されています。

 

そんな「まとも」ではない過酷なレースに参加しているのが、田中陽希さんを含むチーム・イーストウインド。このチーム・イーストウインドは、2010年から過去4回にわたりパタゴニア・エクスペディション・レースに出場しており、回を重ねるごとに順位を上げて、2012年、2013年と2位に食い込んでいます。残すは、優勝のみという展開での2016年の大会でした。

 

キャプテンを務めていたのは田中正人さんでしたが、今回は途中マウンテンバイクで転倒し、動けなくなって救護車で搬送されてしまいます。レース途中でありながらも1週間の安静が宣告されて、普通ならそこで終了のはず。ところが、この種のレースは信じられない展開ばかり。

 

首にコルセットをしているにも拘らず、レースを継続すると…。しばらく頑張るものの、地に足をつくだけで首まで痺れが起きるようになって、とうとう動けなくなってしまいます。それでも、コース途中で休むところもなく、中継地点までなんとか辿り着いてレースも終わりかと思いきや…。悪天候で再開までに時間があると告げられて、案の定、再開するとまた参戦…。無茶苦茶です。

 

4人制のチーム参加だけに、それぞれが支えあって前進していくところは、単独のレースとは違った良さがありました。結果は治療中の20時間を加算されたにも拘らず、トータル157時間26分で2位!!ゴールできたのは20チーム中わずか4チーム。なかなか根性のある日本チームでした。それにしても簡単に諦めない人たち…凄いですよねぇ…。
 

 

 

 

 

 

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お化けとの交流が感動を生み出していく『双葉荘の友人』

2018-3-20 NEW!

 

つい先日ですが、第八回WOWOWシナリオ大賞受賞作のドラマW『双葉荘の友人』を見ました。

 

プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に貢献することと、その映像化を目的に創設された「WOWOWシナリオ大賞」。2014年に行われた「第8回シナリオ大賞」は、応募総数482編。そんな中で大賞を受賞した川崎クニハルさんの「双葉荘」を映像化したのが『双葉荘の友人』ということになります。

 

監督には、山田洋次監督作品の助監督を長年務め、脚本家でもある平松恵美子さん。丁寧な人物描写が本作でも発揮され、分かりやすく、ゆるやかな時間の経過を楽しむことができます。テラスハウス「双葉荘」では、見えないはずのものが見える・・・。作者の川崎さんが若いころに体験した実話をベースにした“ロマンティックミステリー”です。

 

物語はこんな感じで始まっていきます。

2000年3月。舞台監督の川村正治と雑誌編集者の妻・美江は、横浜の街を望む高台のテラスハウス「双葉荘」に移り住むことになります。大家の高飛車な態度は気になったものの、隣の部屋に住む住人との相性は良く、ご近所付き合いをしながらの新しい生活が始まっていきます。

 

やがて、正治は気持ちの入らない舞台監督の仕事を退職し、美江の計らいで自宅でのライター業を始めることになっていきます。

ある朝美江を送り出した正治は、家の中に不穏な気配を感じます。誰もいないはずの家に人影が…。それは26年前に「双葉荘」の同じ部屋に住んでいた倉田誠司という画家の“幻影”でした。驚く正治に反応する倉田。似たような境遇の2人は次第に交友を結ぶようになります。

 

・・・とまぁ、こんな具合に始まっていくのですが、このお化けとのメモを通しての会話がなかなか面白く、過去と現在が同じ場所にリンクしていく様は、これまでにない感覚でした。お化けにハマり過ぎて夫婦仲が壊れかけたり、事件が発生して双葉荘に招かれた理由が分かっていき、「普通ならここで終わるようなぁ」というところから感動の真実に展開していったり…と流石のシナリオ大賞でした。

 

素直に面白かったです。機会があれば是非どうぞ。
 

 

 

 

 

 

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