ティータイム

体験でワクワクさせてくれる家電メーカー【バルミューダ】

2017-11-17 NEW!

 

10月19日放送のカンブリア宮殿『革新的家電を続々開発!躍進するバルミューダの秘密』ご覧

になられましたか?今、何かと注目を集めている革新的な家電メーカー『バルミューダ』。

2003年創業で、社員わずか69人の会社ながら、自然な風を再現する扇風機や、食パンをふっくら

と焼き上げるトースター、水蒸気で炊き上げる炊飯器などの革新的家電を次々と発売し、今や

大手メーカーも後続で類似品を出してくるほど・・・一目置く存在となっています。

 

そんな会社の寺尾社長は、創業した時、家電メーカーなどに務めた経験もないド素人でした。

17歳の高校生の時、「自分の将来の職業に関するアンケート」があったそうで、当時、「絶対に

書いてはならない」と思ったそうです。たまに「絶対に嫌だ!」と思うことがあるそうで、村上

龍さんに「適当に書けばよかったのでは?」と聞かれると「自分の持ち物の中で、最も素晴ら

しいものは可能性だと思っているんです。だから、適当に書くことは自分が持つ可能性に対する

裏切り行為になる気がしたんです。」と…。

 

そんな理由で17歳にして高校を中退しヨーロッパを放浪。その後、10年間、ミュージシャンと

して活動していましたが、「努力しても叶わない夢がある」ことに気付くと、音楽活動に限界を

感じ、一転ものづくりを志していきます。

 

工作機械を貸してくれる親切な町工場に出会うと、パソコン冷却台を自作。これが第1号の

商品となったそうです。その後、LEDライトなどを製作し、新たな夢は軌道に乗ったかに見え

ますが、2008年のリーマンショックで倒産寸前に・・・。落ち組む寺尾は、たまたま通りがかった

ファミレスの前であることに気づきます。「自分の商品が売れなかったのは本当に必要とされ

る商品ではなかったからだ」と。

 

「人に必要とされるものを作りたい」と思い始めると、工場で回されている扇風機が後ろ向きに

なっている事に疑問を持ちます。「壁に当たった方が、風は優しくなる」と先輩に言われると、

なぜ優しくなるのか?その感覚を理解する為に流体力学まで勉強し、「自然の風を再現する

扇風機」の開発に乗り出していきます。

 

試行錯誤の末、画期的な扇風機の開発に成功しますが、今度は量産する為の資金がありません。

そこで寺尾社長は、その扇風機に使われるモーターを作っている会社に6,000万円の支援を求め

たのです。求められた会社の代表は、本来全く関係のない話なので断るのが普通と思いきや、

その熱意に押されて出資を決意。結果的に扇風機が爆発的に売れる事で、そのモーターを作って

いた会社も大きな利益を得る展開になったのです。

 

一昨年発売された『トースター』は、独自のスチーム噴射によってこれまでにない食感に焼き

あげる特徴が受け、30万台以上の大ヒットとなったそうですが、試食したアシスタントの小池

栄子さんの驚く様子は半端ではありませんでした。パン好きな私も、是非欲しいと思っている

物です。

 

「常識を疑うことからものづくりは始まる」と話す寺尾社長。多くの大手家電メーカーが不振

に陥る中、次々とヒットを生み出すバルミューダは、昔のソニーを思わせる一面もありますが、

「モノを売るのではなく、体験を売ること。嬉しい体験をしてもらいたい」と語る寺尾社長。

 

村上龍さんが寺尾社長に指摘した事…。これまで寺尾社長が人に相談することなく選択してき

た生き方は、「スイッチが入ると止められない」という性格にあって、良い協力者に出会って

きたのは、幸運でも奇跡でもなくて、出会うまで探し続けたからだと。

 

また、編集後記ではこんな事も言っていました。『新しい何かを生みだす人は、必ず協力者に

出会う。消費者の需要をイメージするのはむずかしい。それは、開発というより創造だ。今後、

家電は、製品ではなく、作品になっていくのかもしれない。』

 

ワクワクする体験…生活を豊かにしてくれそうですよね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラック・ジャックが与えた医療・命への提言・・・

2017-11-16 NEW!

 

11月7日放送のアナザーストーリーズ『手塚治虫  ブラック・ジャックからの伝言』の回、

ご覧になられましたか?手塚さんの中で、1番売れたのは「鉄腕アトム」だと思い込んでいた

私ですが、実は「鉄腕アトム」が3位、「火の鳥」が2位で、ブラックジャックが1番だった

んですね。そんなブラック・ジャックが今回のメインテーマでした。

 

いつもの3つの視点は、編集者・医師・映画監督の視点から話されていました。マンガの神様

・手塚さんが生んだ異端の天才外科医「ブラック・ジャック」。しかし連載が始まったとき、

手塚さんはどん底にいて、まったく期待されていなかったそうです。それがなぜ大ヒット漫画

になったのか?初代編集者が語る誕生秘話、医療に携わる者を揺さぶり続ける命をめぐる重い

問いかけ、がんと闘う大林宣彦監督が語る共通の戦争体験…不条理や人間の闇と格闘するブラッ

ク・ジャック…。

 

第一の視点「編集者」が語るブラック・ジャックは波乱の船出からだったそうです。それまで

のマンガと違って、「あしたのジョー」や「ゴルゴ13」等が出てくると、手塚マンガが受け

なくなっていき、手塚さんが起こした「虫プロ」という制作会社も4億円の負債を抱えて倒産

してしまったんだとか。

 

そんな手塚さんと親しかった編集長がやってくると『死に水をとってやろう』と担当者を

指名し、4~5回で終わるだろうからと携わったのがブラックジャックだったとのこと。毎回

一話完結で、つまらなければ4話で終わるという条件でスタートし、悩んだ末に、手塚さんは、

医学生だった経験をマンガに投じたのです。

 

初回のブラック・ジャックは、表紙の片隅に小さくタイトルが書かれただけ。カラーページ

なしの始まりでした。アンケートをとっても評判は良くなく、担当者は終わりを覚悟してい

たそうです。ところが、借金の対応等で1話穴をあけてしまうと抗議が殺到し、目に見えない

多くのファンがいた事を知らされるのです。

 

第2の視点「医師」では、多くの医者に影響を与えた事が伝えられていきます。緩和医療や

在宅医療への影響、臓器移植の問題提起。医術をふるうことなく患者に寄り添うだけの話も

あったようで、医療が医師と患者の共同作業であることを意識させ、再生医療にも繋がって

いると話す医師まで…。

 

手塚さんが『医療とは何か?』『医者は何をすべきか?』を問い続け、医療だけでは解決でき

ない問題を教えてくれたというのです。そんな深い話と真摯に向き合ったマンガだっただけに、

それまでになかった読者層まで開拓し、大ヒットに繋がっていったのでしょうね。今では医療

系のドラマも多く放送されるようになりましたが、そのパイオニアが実は手塚治虫さんだったん

ですかねぇ。

 

実は、昔、学校の先生をしていたのですが、お父さんを若くして亡くした女子学生が、医者に

なるために睡眠時間も惜しんで猛勉強をしていたのを思い出しました。校内で、いつもトップ3

に入っていた彼女は、志望通り有名校に進学していきましたが、間もなく、志半ばで亡くなっ

てしまいました。身体を酷使していたのが原因では…とも感じましたが、医療に携わった人

たちは、どうにも抑えられないエネルギーに引っ張られているのかとも思ったものです…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陰で支えてくれている人たちに感謝し、大切に扱いたいもの

2017-11-13 NEW!

 

10月31日放送のガイアの夜明け『立ち向かう!物流"危機"』の回、ご覧になられましたか?

「獲れたてのサンマ」「朝採れのとうもろこし」など、今やスーパーで客の目を惹きつける、

当たり前の"鮮度"をアピールする売り文句。『少しでも新鮮な商品を』と、求める消費者の

ニーズに応えようとしています。それを裏で支えているのが、商品を産地からスーパーまで

運ぶ、トラック運転手の存在です。

 

今回は、そんな売り文句の裏側で、真夜中に長い距離を走ったり、労働が長時間に及んだり、

という問題が起きている事を教えてくれました...。そう、ヤマト運輸などの宅配便の話を

思い出します。

 

過酷な労働環境から、トラック運転手になる若手の数は減少傾向にあり、運転手の、高齢化も

進んで、物流業界は「危機」に直面しているといいます。番組では、札幌市の運送会社「フジ

ネット」という会社が取り上げられていました。

 

メロンやとうもろこし、北海道の青果を50年にわたって運び続けてきましたが、ドライバー

の労働時間の短縮を難しくする、ある問題に悩んでいました。それは、野菜を運ぶ場合だと、

大量に出荷される野菜のダンボールをトラックに積み込むのがなんと、殆どがドライバー

たった一人…それも2時間超の重労働。やっとの思いで積み込み終えると、そこから長距離を

運転し、目的地の卸売市場に。到着すると、今度は荷降ろし作業を、また一人で…。

 

テレビで取材された時は、1箱10キロの荷物がなんと1,200箱でした…。本来の「走る」という

業務以外の負担が、長時間労働を招く一因となっていたのです。そうした労働環境もあって、

フジネットでは58人いたドライバーは40人にまで減少していました。

 

なんとかして、そんな現状を打ち破ろうと、フジネットは、国土交通省などの事業に携わる

物流の専門家を招き、国の力を利用して長時間労働を解消しようと考えました。得られた

対策は、荷物の積み込み・荷降ろしをレンタルしたパレットごと処理するという事。

 

バレットとは荷物を載せるための台のことですが、通常、これはそれぞれの目的地で管理

していて、それ事持って行くことができない為に、こんな負担が強いられていたのです。

そうして、人力ではなく、パレットごとフォークリフトで処理する事で、大幅に時間短縮

されるだけでなく、番組では触れられていませんでしたが、1,200箱の荷物を積んだり降ろ

したりという重労働も解消できたのです。

 

消費者の欲望を満たしていくために、陰で支えてくれている人たち…。本当にありがたい話

ですが、関わる人たちの生活を壊すようなことがあってはならないし、私たちも、そうして

支えてくれている人たちに感謝しつつ、得られたものを粗末にしないよう心していきたいもの

です。

 

…っていうか"便利"とか"消費者の欲望"とか、それを支えてくれている人たちは、ある意味

"夢"を叶えてくれている訳ですから、もっと優遇されるべきだし、それに見合う報酬や環境を

アイデアで実現していって欲しいものです。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

『五輪書』から宮本武蔵に憧れたアルゼンチンの少女

2017-11-10 NEW!

 

10月30日放送の世界!ニッポン行きたい人応援団!『宮本武蔵と剣術を愛するアルゼンチン

の女子中学生メリッサさん』の回、ご覧になられましたか?誕生日プレゼントでもらった

『五輪書』(ごりんのしょ)が大好きで宮本武蔵に憧れ剣術を習っています。『五輪書』は、

宮本武蔵が著した兵法書で、剣術の奥義がまとめられていると言われています。

 

来日して早速向かったのはメリッサさんがずっと行きたいと願っていた、剣豪・宮本武蔵が

五輪書を書いたとされる熊本の「霊厳洞」。洋服では失礼にあたると、わざわざ道着に着替

えての霊巌洞へのお参り。少女の憧れの気持ちがよく伝わるシーンでした。

 

武蔵の技を受け継ぐ「兵法二天一流」の宗家・吉用清さんを訪ねて道場へお邪魔すると、

あこがれの吉用さんから声をかけられ、大喜び。寸止めが出来ないメリッサさんに吉用さん

が足さばきや構えを教えてくれていました。オーラを感じる切れ味の良い吉用さんでした。

 

体幹がブレず、より安定した太刀筋にするためには、つま先から歩くのではなくかかとから

先につけることが大事なんだそう。また構え方は脇を締めることが重要。脇が開いた状態だと

刀がぶれてしまいますがしっかり脇を締めると太刀筋が真っ直ぐに。空気が振動し音が鳴っ

たら、真っ直ぐな太刀筋の証拠。すり足で動くとイメージしていた事は、実は凸凹した普通の

地面を想定すると、つまづいたり転んだりとあり得ない足さばきだとか…仰る通りでした。

 

翌日、全国に4万社あまりある八幡神社の総本宮の宇佐神宮へ行くと、そこに奉納されて

いる、普段は非公開の宮本武蔵が自作をしたとされる「赤樫木刀(あかがしぼくとう)」を

見ることができました。娘に剣術指導をしてきたお父さんも、実は娘と同じくらい憧れて

いるようで、羨ましそうにしている姿がなんとも愛らしくも思えました。

 

お別れの時、吉用さんは二天一流の太刀と小太刀の二振りをメリッサさんにプレゼントして

くれました。翌日、メリッサさんはニッポンに数人しかいないという竹刀職人がいる福岡へ

行きますが、こちらは11月6日の後半での放送。この竹刀の作られる工程がまた職人技。

上級者愛用の真竹の筋をまっすぐに伸ばしていく様は感動ものでした。『竹刀は戦う相手を

傷つけない為に生まれたもの』という職人の言葉が印象的でした。また、こちらでも高価な

竹刀の太刀と小太刀の二振りをプレゼントされていました。

 

初めての日本訪問で、二天一流の刀セットを2組も貰えるなんて、なんて有り難い番組なんで

しょうか。日本人の私も、こんな風に招待して欲しいくらいです。いつもながら、迎える人

たちの優しさを感じ、招待される人たちの熱意に圧倒され、良い気持ちで番組を見終わる

事が出来ました。長く続いて欲しい番組です。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

不自由な人でも当たり前に歩けるようにしてくれる夢の歩行機具

2017-11-7 NEW!

 

9月24日(日)夜10時30分から放送の未来EYES、最終回『重力だけで歩く二足歩行ロボット』

ご覧になられましたか?

 

足を使って歩いたり、走ったりすることは、私たち人類以外にも、多くの生きものが当たり前

に行っていて、取り立てて考える事は殆どありません。しかし、誰しもいつかはそんな当たり

前の事にさえ、不自由を感じるようになり、また中には病気などで足を使うことが困難になる

人もいます。

 

私も左ひざの手術をし、右ひざ、腰へと不自由が広がっている人間ですので、普通に歩けた

り走れたりした頃が嘘のようになっており、不自由になったからこそ、当たり前に歩けたり

することが、とても有り難い事であることが分かってきました。

 

そんな不自由な状態を少しでも解消しようと、人間が歩く「原理」をとことん追究し、エン

ジンやコンピューターなどが付いていない「動力ゼロ」の歩行支援機を開発した、名古屋工業

大学大学院工学研究科の佐野明人教授が最終回の主役でした。

 

人間は、実は筋肉の力だけで歩いておらず、地球に存在する重力を利用して歩いているそう

なのです。佐野先生は今仙技術研究所と振り子の動きとバネの動きが作用して脚の振り出しを

アシストする動力を使わない歩行支援機『ACSIVE(アクシブ)』を共同開発しました。足の

動きを見ながらでなければ歩けない人でも、人並みに前を見て歩けることの幸せを、再び味

わう事ができるのです。

 

現在では健常者の歩行アシストのため『aLQ by ACSIVE』や重い荷物を運ぶ人をサポートする

『SUPER ACSIVE』も開発しています。モーターを使って機械を歩かせるよりも、受動型・

無動力の方が遥かに滑らかな二足歩行ができるのです。モーターや部品を追加する事で可能

にしていくのではなく「必要なモノだけを残した引き算の開発」…エコで自然で感動の歩行

支援機具でしてた。

 

ちょっと話がずれるかもしれませんが、【触覚コンタクトレンズ】というものが登場して、

それを対象物との間に挟んでなぞるだけで、わずかな膨らみを理解する事ができるようで、

足を失った人でも、地面に足が触れるときの感触を体験できるというのですから、こんなに

ありがたい話はありません。必要不可欠な、【歩く】【走る】の原理を見つけることが開発

につながり、人の支援に役立てられる。最終回も素敵なお話でした。

 

残念ながら、9月いっぱいで終了してしまった未来EYESですが、他局に類似番組が数ある中

で、構成の仕方や最後の一言…大好きな番組でした。また、復活してくれることを願いつつ、

とりあえずスタッフの皆さん、お疲れ様でした。夢の持てる番組でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考え抜いた末に意識の底から泡のように浮かんでくるアイデア

2017-11-6 NEW!

 

10月12日放送のカンブリア宮殿『行列のできる地方銘菓スペシャル②老舗菓子店が挑む常識

破りのベンチャー魂』ご覧になられましたか?

 

日本のお土産お菓子市場は、約2兆5千億円。毎年、数えきれない程の新商品が世に出ては、

消えていく…そんな業界で、約50年も売れ続けるロングセラー商品が「桔梗信玄餅」。きな粉

餅に黒蜜をかけて味わう山梨県の名菓ですが、その製造・販売を手掛けるのが今回の主役

『桔梗屋』。

 

明治22年創業の老舗菓子店で、驚く事にお菓子の製造だけでなく、飲食店の運営や、ホテル、

テーマパークに、ブライダル、更には自社農園まで持つ等、幅広い事業を展開しているのです。

 

【自分が楽しいもの】をベースに考え、『「8割が良い」ではなかなか売れない…「まあまあ」

ではダメ、でも、「たった1人でも、良いね」なら、少なくとも1人は買ってくれる』・・・

面白い答えでした。大学でマーケティングを学んできたことで、企業が生き残るには常識に

とらわれないベンチャー精神が大切なことに気付き、だからこその多角経営だったのです。

 

山梨県笛吹市にある桔梗屋の工場は年間160万人の客が集う観光スポット。早朝から大行列

ができる桔梗信玄餅の詰め放題や、信玄餅の全工程を見られる工場見学、さらに商品の包装

体験など、客を楽しませる仕掛けを多数用意。桔梗屋は、土産物の定番、桔梗信玄餅以外

にも、黒蜜をかけるプリンや餅の入ったロールケーキ等、常に新しい菓子を開発し続け、

客の話題をさらっていました。

 

果実王国・山梨。…とは言うものの、農家の高齢化や跡取り問題などで耕作放棄地が増加して

いるのは、ここ山梨も同じ。それでも桔梗屋はその土地を借り、自社農業として活用。収穫

した野菜は自社のレストランで提供するなど山梨県の産業振興に取り組んでいたのです。

さらに地元農家のため、果実を大量に購入。その果実で山梨を代表する新たな菓子作りに挑ん

でいるのです。印象的だったのは、村上さんの『全国展開はしないのか?』という問いに対

して『全国展開は、各地にも和菓子屋さんがあるのだから、私たちは山梨の誇りでありたい』

と答えたこと。地元山梨に貢献したいという【山梨愛の強さ】をとても感じる事が出来ました。

 

いつもの村上龍の編集後記では、以下のように書かれていました。

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「成功の秘訣」などないんだなとつくづくそう思う。商品もサービスも細かく多様化して、

しかもモノは余っている。どんな商品を、どう売ればいいか、共通する答はない。中丸氏は、

マーケティングを深く学んでいるが「市場調査」を重要視しない。「自分が面白いと思うか

どうかだ」そう言いきる。だが「面白いアイデア」は、どこかに転がっているわけではない。

考え抜いた末に、あるときふいに意識の底から泡のように浮かんでくる。さえない響きのある

「地方の中小企業」という言葉、桔梗屋は、そのイメージを一新した。 

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考え抜く事・・・また、この答えにたどり着きましたね。『どうしたら良いのか』…そう

考えても迷走し続けている時・・・『本当にトコトン、四六時中、考え抜いていたのか?』

嘆いて投げ出す前に、もう一度、自分自身に問いかけてみたいですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

便利で快適・買い物革命…注目のユニクロ弟分【GU】

2017-11-2 NEW!

 

9月26日放送のガイアの夜明け『便利で快適!買い物革命』の回、ご覧になられましたか?

インターネット販売が主流になりつつ、リアルなお店からは客離れ...。魅力的な商品を取り

揃えて客を呼び込んでも、店はショーウィンドウ代わりで、店頭で商品が売れない…。今、

小売りの現場が共通して抱える悩みだそうです。そんな苦戦が強いられる中、モノを売る為の

新たな動きが出てきたというのが今回のお話。

 

大手スーパーのイオンでは新しいスーパーのカタチとして「イオンスタイルumie」をオープン。

近隣に手頃な飲食店が少ないことから惣菜を900種類揃え、更に自ら外食店を展開して外食

事業に乗り出すことで集客に繋げていました。

 

メガネチェーンのメガネスーパーでは安売り競争から決別し、客の本当のニーズを捉えようと、

店の中にリラクゼーションルームを設置して、目の緊張をほぐしてから視力検査。1,000円で

目の細かい検査ができるというのだから眼科要らず? 更には、老人ホームや病院など、なか

なか店舗まで足を運べない人のために、24時間365日、要望があれば全国どこでも駆けつける

という「眼鏡の出張訪問サービス」を展開。

 

またユニクロの弟分、アパレルのGUは、品揃えを充実させた常識破りの超大型店を新たに

仕掛けていました。ベーシックな商品を扱うユニクロに対し、「990円ジーンズ」や「ガウ

チョ」「スカンツ」といったトレンドを掴んだヒット商品を、より安い価格で提供することに

よって急成長を遂げてきたGU。そんなGUですら、最近は、ネット通販やフリマアプリに客を

奪われているというのです。

 

GUが新たに勝負に出たのが、既存大型店の1.5倍、およそ800坪もの超大型店舗。品揃えも

およそ2倍へと増やしたそうです。目指すのは、「真のファッションブランド」。商品が高く

積みあげられ、安さのみを前面に打ち出した売り場ではなく、デジタルツールも駆使して客が

ファッションを楽しめる、買い物がしたくなるような売り場へと脱却するというのです。

 

「驚きの体験ができる店」ということで、モニター付きのカートでは、様々な情報を得られる

ようになっていたり、設置された画面に服をかざすと試着した画像が表示されたりするという

便利なシステム。わざわざ試着しなくても雰囲気がつかめてしまうのだから有り難いお話です。

 

そう言えば、このGU。10月22日には『がっちりマンデー』でも取り上げられてユニクロとの

違いを、今更ですが、よく知る事が出来ました。同じものを売っているのかと思いきや、こち

らはユニクロより更にお安いとか。値段を決めてから作りに入るという考え方は、あのIKEAと

同じ。ユニクロは高品質・高機能でベーシックファッションを中心に展開するため、並べられ

る商品が品切れにならないように沢山の在庫をかかえます。それに対してGUは、トレンドを

踏まえたファッションアイテムを提供し、短期間で売り切るので余計なコストがかからないと

いうのです。

 

さらに国内店舗の約半分にあたる175店舗にセルフレジを導入しているとかで、人件費も

削減できていますよね。我が家の近くの店舗には、まだ導入されていませんが…。また、

ちょっと違う「おしゃリスタ」という店員さんは、お客様にあったコーデイネートを提案し

てくれるようで、おしゃれに無頓着だったり、センスがないと言われたりする人には、

とっても良いサービス。『ダサい』と言われているお父さん…まな板に乗ってみますか!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

零細企業が苦難を乗り越えて再生しようとするドラマ『陸王』

2017-11-1 NEW!

 

10月15日日曜日の夜9時から始まったTBSの『陸王』ご覧になられていますか?

 

足袋作り100年の老舗が、会社の存続を賭けてランニングシューズの開発に挑む企業再生の物語。

老舗足袋業者「こはぜ屋」四代目社長を演じるのは、15年ぶりの連ドラ主演となる名優役所広司

さん。その他山崎賢人、竹内涼真といった若手注目俳優に、第2話からは倒産経験を持つ元社長

として寺尾聰さんが出演するなど、なかなか豪華です。

 

役所さんが演じる社長は、年々先細る足袋の需要から、熱血銀行マンをきっかけとして、ラン

ニングシューズという新規事業への参入を図っていきます。100年の歴史があるとはいえ、地方

の零細企業にとっての新規事業は苦難の道のり。例によって、将来の見えない会社に対する

銀行の冷たい態度や小さい会社を押し潰そうとする大手企業…。

 

思わず応援したくなる設定は、あの『下町ロケット』を思い浮かべてしまいます。本作品は

埼玉県行田市にある『きねや足袋』という会社をモデルに池井戸潤さんが書かれた小説(2012年

11月には実際に池井戸潤さんが「きねや足袋」を取材)で、『小説すばる』(集英社)に2013年

7月号から2015年4月号まで連載され、2016年7月8日に単行本が刊行、そして、今回のドラマ

化に繋がっています。

 

第1話では役所さん演じる足袋屋の社長に対して「実績のない事業に金は貸せない」と銀行の

一言。第2話では倒産した会社の社長を演じる寺尾さんに対して「倒産するような会社は信用

できない」と大手企業の一言。弱い立場に対するありがちな展開です。

 

たまたま、今、来年行われる大会口座を郵便局で作ろうとしていますが、ゆうちょ銀行は

『実績を提示しろ』と言って来て、すんなり口座を開設してくれません。そもそも、これから

行われる大会の実績なんて、示しようがないではありませんか…。新しく何かを始めようと

する段階で口座を作っていくわけで、実績を積んでからの口座開設だったら、その間の

お金は、どこで管理しろというのでしょうか…

 

・・・とまぁ、愚痴になってしまいましたが、第3話が待ち遠しい今日この頃。悲しいかな、

NHKスペシャルと同じ時間帯に入ってしまうので、暫くはNHKは再放送での録画になるで

しょうか…。私の場合、基本テレビは録画でCMを飛ばしながら見たり、時間がない時は

倍速視聴をしているもので・・・なんとも違った意味でのテレビ人には痛ましい限り…
 

 

 

 

 

 

 

 

 

酪農家と共に成長を目指す【よつ葉乳業】さん、素敵な会社です。

2017-10-31 NEW!

 

10月26日放送のカンブリア宮殿『よつ葉乳業』の回、ご覧になられましたか?

知る人ぞ知る『よつ葉乳業』さん…私の家内も発酵バターにクリームチーズと…料理には欠か

せないようで、私がテレビを見始めると自慢気に冷蔵庫から取り出してきて熱烈なファン

ぶりをアピール??(^ ^;) 老舗洋菓子メーカーや有名ホテルが愛用する絶品バター…それを

作っているのが、こだわり主婦などから絶大な信頼を集める『よつ葉乳業』さんなのです。

あの帝国ホテル特選発酵バターも、よつ葉さんの作ったものなんですよ!

 

50年前、大手の乳業メーカーに価格決定権を握られ、厳しい環境にさらされていた北海道の

酪農家は、一生懸命、牛を育てて生乳を作っても、買い叩かれ貧しい生活を送っていたそう

です。そんな状況を何とか変えようと立ち上がったのが、よつ葉乳業の創業者・太田寛一。

 

太田はヨーロッパの酪農家を視察し、酪農家が自ら加工品を製造し、それを販売することで

誇りを持って働く実態を見て、北海道に「農村ユートピア」を作ろうと決意し、十勝地方の

8つの農協が出資する加工会社の設立に動きました。凄い行動力です。それでも、その計画が

表沙汰になると、大手乳業メーカーから執拗な嫌がらせを受けるようになり、建てようとして

いた工場建設の業者にまで手を回して、請負を放棄させたりするほどでした。

 

大手企業って…なんとなく頭に浮かんできましたが、それは別として、話題になった【下町

ロケット】や最近始まった【陸王】が頭に浮かんできて、これもヒットするドラマになる

のではと思ったりして・・・おっ、脱線してしまいました・・・もとい。

 

数々の苦難を乗り越えスタートした「よつ葉乳業」は、今や乳業メーカーとしては、後発

ながら北海道バターの国内トップシェアを誇り、売上高1,000億円を超える企業となってい

ます。乳製品の「おいしさ」に対しては、こだわり抜いています。例えば、牛乳では、「特選」

と表記するために必要な国の基準を上回る厳しい社内基準を設定し、その基準値を下回る

生乳は牛乳として使わないという、こだわりぶり。

 

こうした厳しい基準を設けている理由…それこそ「生産者が作った生乳を無駄にせず、付加

価値をつけて適正な価格で売り、そこで得た利益を酪農家に還元する」という「よつ葉」の

ポリシーにあるとか。そんな「よつ葉乳業」だからこそ「生産者と共に成長を目指す」という

理念を持ち、それを愚直に実践してきています。

 

大手メーカーでありながら、酪農家の為の商品を作り続け、酪農家と共に成長することを選ん

できた「よつ葉乳業」さんは、後継者不足の問題解決の為若手酪農家の支援も行っています。

創業者の経験を参考にしてか、海外視察を用意し、先進的な酪農を学んでもらうことで、新規

参入や事業拡大を目論む若手の意識改革を進めているのです。

 

商品加工を行っている若者には、本来ライバルであるにも拘らず、よつ葉の販売網を活用して

の代理販売まで行って、酪農家を支援しているのです。本当に、素敵な企業さんですよね。

いつもの村上龍さんの編集後記では・・・こんな事が書かれていました。

 

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日本の乳業は、北海道の開発と、ほぼ同時期に興った。わたしは「よつ葉」のバターが好きだ。

こくがあるのに、どこか味が優しく、脂肪分をあまり感じさせない。「よつ葉」は歴史的に、

「酪農家に寄り添ってきた」と言われる。だが、その表現は充分ではない。当時の大手乳業

との、壮絶な確執を経て誕生したときから、「よつ葉」と「酪農家」は単なるメーカーと取引先

ではなかった。「運命共同体」だった。だから両者は、お互いのため、消費者のためを思い

全力を尽くし、それが「どこか優しい味」を生んでいるのだと思う。

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身体に良いものを求める我が家にとっても、とっても優しい『よつ葉』さんでした。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

たったの100円で人を驚かせ、感動と喜びを与えてしまう

2017-10-27 NEW!

 

日本が誇る“100円グッズ”を、まだそれを見たことのない世界の国々に持って行き、現地の

人々がどんな反応をするのかを調査する【ヒャッキン!~世界で100円グッズ使ってみると~】

という番組がテレビ東京の火曜日18時55分からのレギュラー番組となったようです。

 

思わず手にしたモノや、使い方を知って驚いたモノを実際に家で使ってもらう様子に密着。

日本のアイデアグッズに感動したり、従来の用途とは違う驚きの使い方をしたり...安くて

質の高い100円グッズが、世界の人々の役に立つ様子を見るのは、自分が作った訳でもない

のに、何故か誇らしく思えたりもして嬉しい気持ちにさせてくれます。

 

以前にも単発で放送されたりもしていましたが、レギュラー番組となっての初回はイタリア

から…。イタリアは日本人の行きたい国ランキングで常に上位となる憧れの国です。ベネチ

アでは、水の都だからこそ喜ばれる100円グッズを紹介。運河沿いでは湿度が高く洗濯物が

乾きにくいので、それを解消してくれる物や、スマホが水に濡れても大丈夫なように入れる

透明な袋を紹介。

 

このスマホ入れは、袋の上からでも操作できる透明な入れ物で、三脚の様にスマホを立てて

おくこともでき、流しなどに置いてレシピを見ながら調理をするといった使い方もできる物。

その他フィレンツェや美食の街ナポリ、フランス、カナダでも取材…。

 

カナダで増えているというシングルファーザーの家庭では、小学生の姉妹が家事に仕事・

育児と頑張ってくれているお父さんの為に、100円グッズを使ってお掃除からご馳走作りまで

やり遂げて、お父さんを感動させていました。役に立てたるという実体験ができた子供たちの

笑顔が、とても印象的でした。

 

次回10月31日もスペシャルの2時間番組の予定で、同じくカナダのほかスウェーデンやブラ

ジルを回るようです。面白いので是非ご覧下さい。私も100円均一にはよく行きますが、

目的の物を探すばかりで、埋もれたアイデアグッズを知る事は殆どありません。そんな100円

均一によく言っている人でも充分楽しめる…発掘のできる番組です。

 

そう言えば、私の大好きな【世界!ニッポン行きたい人応援団】が、月曜日の夜20時からに

移動したんですね。これで、同じ月曜日の18時55分から始まる【Youは何しにニッポンへ?】

と立て続けになって、海外の人を取材する事で日本を知っていくという番組が3つ。テレビ

東京さん…頑張っているじゃないですか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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