ティータイム

兄弟が産み出した奇跡の鍋【バーミキュラ】

2018-2-26 NEW!

 

2月1日放送のカンブリア宮殿『世界を驚かせた日本製の鋳物ホーロー鍋バーミキュラ~倒産寸前の町工場 大逆転の秘密~』の回、ご覧になられましたか?愛知ドビーという社名はご存じなくとも、バーミキュラを知らない人はいないのではと思われるほど大ヒットしている鋳物ホーロー鍋を作った会社が今回の主役。他の番組には何度か登場していましたが、ようやくカンブリア宮殿に登場してきたといった感じです。

 

愛知ドビーは、創業当時“ドビー機”と呼ばれる機織り用機械のメーカーだったことが社名の由来となっているそうです。ハリーとは関係なさそうですね。繊維産業の衰退とともに、1990年代には船舶部品などの下請け工場に転換。2000年に入ると、海外の下請け工場に仕事を奪われ、次第に業績は悪化。父の苦境を見た、長男・次男は父や工場の人たちを助けたいと実家に戻り、兄弟二人三脚での立て直しが始まったそうです。

 

下請け工場の限界に突き当たっていたある日、次男が立ち寄った本屋で、フランス製の鋳物ホーロー鍋を紹介する本を見つけ、同じ鋳物ならば自分たちにも作れるのではないか、と思いつきます。そして、二人は、「世界一の鍋を作る」という目標を掲げ、開発に乗り出しますが、開発は失敗の連続。気がつけば3年がたち、失敗作は1万個にも及んでいたそうです。

 

挫けそうになりながらも、試行錯誤を続けていたある日、「これならば」と思える鍋が完成し、無水調理でカレーを作ってみると、驚きのおいしさになっていました。3年…1万個…本当に、よく投げ出さなかったものです。2人の不屈の精神が、無水調理ができる世界初の鋳物ホーロー鍋を完成させたのです。

 

鋳物ホーロー鍋といえば、フランス製が人気の市場でしたが、7年前に発売すると、「調味料を使わなくても野菜が驚くほどおいしくなる」と評判となり、一時15か月待ちになるほどの大ヒット商品に。さらに、IH調理器を組み合わせた炊飯器「バーミキュラ ライスポット」を2016年に発売すると、こちらも一時入手困難となるヒット商品となりました。

 

番組を見始めて間もなく、「こんな鍋欲しいよなぁ」と私がつぶやくと、家内は、「そんなもの要らないわよ」と一言。ところが番組を見終わる頃には、「やっぱり、この鍋欲しいわ」って。ビタクラフトを持っている家内でしたが…それだけ魅力のある鍋という事なんでしょうね。

 

当初はなかったように思いますが、お客様サポートセンターの様な所で、鍋を買ってくれたお客に対して、使い方の相談だけでなく、レシピの相談まで受け付けるようになっていました。番組では離乳食が作れないかという相談に対応していましたが、徹底的に客の声を聞き、開発にも役立てているのです。2016年に発売されて人気が爆発した炊飯器「ライスポット」も、「バーミキュラでお米を炊くとおいしいけれど、火加減が難しい」という客の声から産まれたヒット商品だったようです。

 

いつもの村上龍の編集後記では、こんな事が書かれていました。


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多くの中小企業は後継者不在という危機に瀕している。「愛知ドビー」は兄弟が協力し後を継ぐという理想型で再建された。だが、その道のりは、厳しい、ではなく、「ほぼ不可能に近い」だった。異業種出身の二人は、あきらめなかったのではない。あきらめることができなかったのだ。バーミキュラは、革命的な鋳物ホーロー鍋で、料理人が変わったのではないかと錯覚する。さらにレシピの種類が、鍋が持つ可能性にまだ追いついていない。兄弟は、社名を変えなかった。「愛知ドビー」創業以来の、技術力への誇りが刻まれている。
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私も社名に関してはバーミキュラにでもしてしまえばとも思いましたが、それも変えずに拘る姿も、また素敵に思えたものです。お小遣いでも貯めて、秋の家内の誕生日にでも、プレゼントしてあげましょうかねぇ…。

 

 

 

 

 

 

 

なんとメタボの脂肪細胞が命を危険にさらしてしまう・・・

2018-2-21 NEW!

 

今更ですが、昨年11月5日放送のNHKスペシャル 神秘の巨大ネットワーク第2集【「人体」驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る】書いたつもりで書き損なっていたので書かせて頂きますね。脂肪と筋肉、2つの言葉から何を連想するでしょうか。脂肪はただのアブラのかたまり?筋肉は体を動かすための装置?そんな思い込みが、最新研究で大きく覆されているというこの回のお話…大事ですよ。

 

私たちの体にある脂肪と筋肉は、なんと体の7割をも占めており、“人体最大の臓器”。そんな脂肪と筋肉が、全身に向けて“メッセージ”を伝える特別な物質を放出し、命に関わるさまざまな病気の発症と密接に関わっていることが分かってきたというお話でしたので、この回を書き逃してはいけませんよね。

 

最新研究から、この脂肪細胞が、「レプチン」と呼ばれるメッセージ物質を放出していることが分かってきました。この物質は、血液の流れに乗って、脳の中心部にある視床下部というところに到達し、そこの神経細胞の表面に並んだ “受容体”と呼ばれる装置で受け取られると、脳は「もう食べなくていい」と判断し、食欲を抑える指令を伝えてくれるらしいのです。

 

いまや世界には、およそ6億人以上もの「肥満」の人がいると言われます。勿論、私も肥満です…。そもそも食欲を抑えるメッセージ物質「レプチン」が大量に放出されて、食欲を抑えてくれるはずなのになぜ、肥満になっていくのか…?そのメカニズムは、まだよく分かっていません。これはちょっと残念ですが…。メカニズムが分からなくても、肥満解消の努力をしなくてはならない事実が話されていきます。肥満状態が進んで、やがて陥るのが「メタボリックシンドローム」。実はこの『メタボ』、その体内では、体を守る免疫細胞が“暴走”しているらしいのです。

 

メタボの人の脂肪細胞は、「敵がいるぞ」という警告を伝えるメッセージ物質を誤って放出していることが分かってきており、それを受け取った免疫細胞は、活性化して「戦闘モード」に変化し、自らも「敵がいるぞ」という誤ったメッセージを拡散していきます。脂肪を吸収した免疫細胞は、やがて限界に到達して破裂し、この時、敵を攻撃する為に持っている毒物が放出されてしまい、突然死をも招く動脈硬化や心筋梗塞、さらには糖尿病など、さまざまな病気を引き起こしうるというのです。

 

免疫細胞の暴走をどうやったら食い止められるのか。実はそのカギが、筋肉が放出する“メッセージ物質”にあると考える研究者がいます。運動をすると筋肉から放出されるメッセージ物質・IL-6に、免疫の暴走を抑える作用があるというのです。このIL-6は、もともと免疫を活性化する物質として知られていました。ところがIL-6の働きによって、メタボの人の体内で異常放出されている「敵がいるぞ」というメッセージ物質・TNFαの量を大幅に抑えるという効果も分かってきたのです。

 

運動で筋肉を動かすと、エネルギーを消費して過剰な脂肪を燃焼させる効果や、血流が良くなる効果があることは知られていますが、その他にも、メッセージ物質を出すことによって「体の状態を正常に保つ」という未知のパワーが秘められている可能性が、注目されているのです。

 

筋肉の「メッセージ物質」については必要以上に筋肉が増えてエネルギーを消費し過ぎないように、周囲の筋肉の細胞に向けてミオスタチンを放出し、「成長するな」というメッセージを伝える仕組みがあるとか、運動することで筋肉から出てくる「カテプシンB」というメッセージ物質が脳に働きかけて、なんと“記憶力が高まる可能性がある”というお話もありましたが、今回は個人的に衝撃的だった免疫細胞の破裂について、どうしても書きたかったので、その辺は省略させて頂きますね。

 

諸事情で運動できない状態に陥り、尚且つ肥満で困っている方、「何で?」はどうでも良いから、しっかり減量してメタボから脱出していきましょうね!! 私も肥満と闘う事うん十年・・・、サプリまで使って頑張ってはいるのですが・・・減らない食欲や飲酒との闘いは苦戦の一方で・・・

 

 

 

 

 

 

 

「人体 神秘の巨大ネットワーク」第5集…【脳】…良い情報でした!!

2018-2-20 NEW!

 

2月4日放送のNHKスペシャル【「人体」”脳”すごいぞ!ひらめきと記憶の正体】ご覧になられましたか?体の臓器同士で密接につながりを持っているという話が続いていましたが、そんな臓器との連携を図りながらながらも、その内部に高度なネットワークを築き上げてきた、「究極のネットワーク臓器」の『脳』。楽しく見させて頂きました。

 

私たちの脳には1,000億の神経細胞があると言われ、それぞれの細胞が電気信号をやりとりすることで情報を伝え合っています。脳はただ単純に電気信号をやり取りするだけではなく、神経細胞と神経細胞との間で「メッセージ物質」を使って情報を伝えているとか。脳の中を飛び交うメッセージ物質の中でもっとも多くの数を占めるのが、「電気を発生させて」というメッセージを次の細胞に伝える「グルタミン酸」。このメッセージ物質があるおかげで、電気信号は細胞から細胞へ次々とリレーされていくそうです。

 

更に、この電気の伝わり方に様々なバリエーションを生み出すため、数十から100種類ものメッセージ物質が脳の中を飛び交っているのだとか。メッセージ物質のさじ加減ひとつで、電気信号の伝わり方に無数とも言えるバリエーションが生まれ、その不安定さが、時に想像すらしない「ひらめき」を生み出す原動力になるというのです。取捨選択する脳…効率だけではない、広がりを許す脳の仕組み、面白いシステムです。

 

「ぼーっと」している時、私たちの脳は決して活動をやめているわけではなく、むしろ脳の広い領域が活性化している「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる不思議な状態にあることが分かってきています。このネットワークが、無意識のうちに私たちの脳の中に散らばる「記憶の断片」をつなぎ合わせ、時に思わぬ「ひらめき」を生み出していくのではないか、と注目されているのです。なんと山中先生も、シャワーを浴びてボーッとしているときに、IPS細胞のひらめきが生まれたと仰られておりました。

 

さらに番組では、「ひらめき」を生む上で重要となる「記憶」の秘密…脳の奥深くにある「海馬」、その入り口にある「歯状回」と呼ばれる場所で神経細胞が新たに生まれ続けていることで、新しい記憶を次々と作り出しているとか。さらに最新の研究では、この歯状回で新たに生まれる神経細胞の成長を、私たちが物を食べたりした時に「すい臓」から出される「インスリン」が役立っている事が分かってきたとか。

 

番組では関連する認知症の話や、それを解決する取り組みについても取り上げられていました。メッセージ物質を選別してしまう関門を突破させて認知症を改善する薬。血管の通過を許されているインスリン…詳しくは、是非番組の再放送でご確認下さい。

 

健康な人の脳では90歳を過ぎても細胞が生まれ続けているそうです。まだまだ、「ボケてきたなぁ」なんて、のん気な言い訳は言えないし、認知症やアルツハイマー病の対策も進んできているのだから、沢山の記憶を補充して、ひらめきを楽しみながら健康に生きていきたいですよね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

球の材質が変わるだけで選手生命にかかわる世界

2018-2-16 NEW!

 

平昌オリンピックの最中、皆さんも日本人選手の勇姿をワクワクしながらご覧になられていることと思います。そんなタイミングで、東京オリンピックにつながる話って言うのも変なのかもしれませんが、つい先日、行われた全日本卓球選手権。男子の部、水谷選手対張本選手の闘いも、なかなか凄かったのですが、やはり目が離せなかったのは女子の熱い闘い。急成長を遂げた高速卓球の平野選手、みまパンチを繰り出す伊藤選手、それに日本のエースとして君臨してきた石川選手…。

 

つい先日の1月15日ですが、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀『挑戦を、強さに変える プロ卓球選手・石川佳純』が放送され、丁度その日から始まった【天皇杯・皇后杯 平成29年度 全日本卓球選手権大会】

 

2017年に行われた日本一を決める大会では、4連覇をかけた石川選手でしたが、高校生の平野選手に惨敗しました。その背景に、公式ボールの変更があったことは、番組を通して初めて知った話。ボールの材質がセルロイドからプラスチックに変わり、ボールに回転がかかりづらくなったことで、回転を生かした石川選手の卓球が通じなかったというのです。

 

たかが材質と思いきや、あれだけのスピードでラリーをする世界では、その回転数の違いがタイミングを狂わせてしまい、殆ど完成されたレベルまで達していた石川選手にしてみれば、引退を余儀なくされてもおかしくない程の異変だったのです。あの卓球の鬼、既に引退している平野早矢香さんは、「私だったら、続けられない」と言い切るほどの珠の材質変更だったのです。

 

番組では、完成度を高めてきた卓球から、新たな高速卓球へとスタイルを変えるべく挑戦し続けている石川選手の姿が流されていました。
 

そんなタイミングに合わせるかのように始まった全日本選手権…。昨年、石川を圧倒して高速卓球のレベルの違いを見せつけた平野選手。プロフェッショナルで新たなスタイルに変貌しようとしているエースの石川選手。注目はこの2人でしたが、出てきたのはみまパンチを繰り出す伊藤選手。

 

終わった見れば、伊藤選手は準決勝で石川選手を撃破し、決勝でも高速卓球の平野選手を圧倒し、なんと混合ダブルス・女子ダブルス・女子シングルスで優勝して、3冠達成の快挙を成し遂げてしまったのです。

 

相手のスマッシュを叩き返してしまうみまパンチやドライブ、表ラバーでのチキータと、伊藤選手も進化を着実に遂げており、石川・平野・伊藤…この3人の選手がお互いに切磋琢磨して成長していく事で、東京オリンピックでは、まさかの金銀銅ラッシュも夢じゃないかもしれない…そんな期待を抱かずにはいられなくなってしまうのです・・・。

 

プロフェッショナルの中では、石川選手が中国のプロリーグへの参加希望をしていましが、受け入れられなかったという話がありました。あの中国がこれ以上日本選手に強くなられては困る…そんな風に警戒し始めているというのも確かな話ですからねぇ…楽しみだぁ!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画『007』・・・その誕生秘話、驚く事ばかりでした・・・

2018-2-14 NEW!

 

1月23日放送のアナザーストーリーズ 運命の分岐点「007 ジェームズ・ボンド誕生の真実」の回、ご覧になられましたか?世界的に有名なスパイ映画で、主役も何代かに引き継がれ、半世紀以上にわたってシリーズ化されている娯楽大作。

 

第1作となる「ドクター・ノオ」を監督したテレンス・ヤング。監督としては知名度が低く、当初はお金に困っていたそうです。そんな彼が、ジェームズ・ボンドの役にショーン・コネリーが抜てきされたと知り、「大惨事だ!大惨事だ!大惨事だ!」と嘆いたとか…。

 

映画をご覧になった方なら『何で?』と誰も思うことでしょう。私も、数々の名優がボンド役を演じてきましたが、ショーン・コネリーが一番だと思っていたので…。ところが、当初のショーン・コネリーは英国紳士とはかけ離れた人物で、ただのマッチョだったとか…。売れない監督と単なるボディービルダーの紳士ではなかったショーン・コネリー・・・

 

当然、映画の成功のカギは、無名の新人俳優ショーン・コネリーを華麗な英国紳士としてのスパイに仕立て挙げていくことでした。お金に困っていた監督は、最初に報酬を受け取っていたために投げ出すこともできません。監督は、高額な服をコネリーに身につけさせ、マナーや物腰まで、監督自らがボンドを作り上げていったのです。

 

番組では、定番となったジェームズ・ボンドのテーマ曲の誕生秘話や、映画を華やかに彩るボンドガールたちの話も聞くことができました。実はボンドガールたちの活躍の裏側には、「姿なきボンドガール」と言われたある一人の女性の存在があったというスクープ的なお話も。

 

実はこの姿なきボンドガール「モニカ・ヴァン・ダ・ジル」さん。女優でありながらも、表舞台に出ることのなかった彼女の秘密は、歴代のボンドガールたちの声を吹き替えていたという事。巧みに声を使い分け、その見事さから本人にすら気付かれることがなかったとか…。

 

酷い話ですが、モニカさんは、映画のスタッフとしてすら名前が公開されず、引退するまで存在すら知らされることがなかったそうです。引退後、本人の口から公開された真実…。ボンドガールに相応しい話し方にこだわった2人のプロデューサーが仕組んだことらしいのですが、女性軽視だと、珍しく私の家内が激怒していたほどです。

 

何はともあれ、数々の裏話がありながらも、『007』というだけで、あのテーマ曲に黒髪の英国紳士、ボンドガールに様々な秘密道具と、私たちの頭にしっかり焼き付けられるまでになっているのですから大成功のシリーズですよね。歳のせいか、今更見たいとは思いませんが、「ロシアより愛をこめて」の ダニエラ・ビアンキさん…美人でしたねぇ…

 

 

 

 

 

 

 

 

自らの難病経験を活かして本当のバリアフリーを目指す

2018-2-13 NEW!

 

1月30日放送のガイアの夜明け『 「不自由」が価値を生む!~“車イス社長”の挑戦~』の回、ご覧になられましたか?
今回紹介されていたのは、「ミライロ」社長の垣内俊哉さん、28歳。生まれつき骨が弱く骨折しやすい「骨形成不全」という難病と闘っておられる方です。

 

自らの病気を受け入れるまで、葛藤を重ねてきた垣内社長は、17歳から18歳にかけて、3度の自殺未遂を起こしたこともあり…やがて、車椅子でもできることをやろうと決意すると大学在学中に友人と2人で起業。今や社員は50人にもなるそうです。

 

これまで骨折は20回以上、手術も15回以上経験し、現在も2〜3年に一度は必ず長期の入院が必要で、3年前には入院中に一時、心肺停止の危機に面してる垣内社長。一昨年から去年5月まで入院したときには、家族や社員に向け「遺書」を書いて臨んだそうです。ようやく本格的に仕事に復帰したのは去年6月。しかし、11月には、手術の後遺症の痛みで救急搬送されています。凄い人です。

 

この「ミライロ」という会社の特徴は、目線の高さ、106センチという車椅子から見える世界を体感して学ぶこと。他の人には見えていないことが見渡せるというのです。 障害者や高齢者、ベビーカーを使っている人たちが感じる不自由や不安を見つけ出し、「なんちゃってバリアフリー」の世界から問題点をあぶり出していきます。

 

さらに、それを敢えてビジネスにすることで改善活動を持続的なものにし、どんな人も住みやすい日本にしよう、という活動に取り組んでいるのです。本当に素晴らしい取り組みです。

 

今や「ミライロ」が行う高齢者や障害のある方への接し方を学ぶ異色の講座「ユニバーサルマナー検定」の受講企業は延べ400社、受講者は6万人を超えています。自治体や金融機関、ホテル、テーマパーク、結婚式場、飲食店、霊園に至るまで、講演や監修依頼が寄せられ、相談が続々と持ち込まれていました。

 

垣内さんの主張は明確でした。高齢者は約3,000万人以上。障害者が約800万人。それに、ベビーカーに乗る3歳未満の子どもが約300万人。合わせて4,000万人超が移動になんらかの不自由や不安を感じています。日本の人口の約30%を占めるマーケットがそこにあります。バリアフリーにすれば儲かり、儲かることで取り組みが持続的なものとなり、本当の意味でバリアフリーが定着する、というのです。

 

印象的な話はこうでした。困っている人に声をかける時「段差を越えられますか?」では「越えられる」と答えてしまう人間の心理について…。「階段が怖い、足が曲がらない…」そうした状況下でも本当に相手の立場にならなくては、感じられない…思いやれない世界があるという事。

 

正しい言葉の投げかけはこうでした…

 

『何かお手伝い出来ることはありますか?』

 

しっかり、覚えておきたい言葉と、気持ち・・・ですよね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

『金融維新 さらば銀行!?』…衝撃的なタイトルですよねぇ…

2018-1-29 NEW!

 

1月16日放送のガイアの夜明け『金融維新 さらば銀行!?』の回、ご覧になられましたか?
日銀の金融緩和で、超低金利の状況が続いています。住宅ローンを抱えている身としては大助かりな話ですが、そうした中で去年相次いだ、メガバンクの人員削減計画が発表されています。その数、みずほ・三菱東京UFJ・三井住友の3社合計で約3万人にもおよぶとか…。

 

銀行が生き延びていくには、かつてないリストラやコスト削減が待ったなし…。そう言えば、これまで銀行の窓口で行っていたお金の両替手数料も、こんな風に変わってきています。メガバンクで言うと、最初に三井住友銀行これまで100枚まで無料だった両替手数料が30枚までと激減。同行に口座を持っていないと、1枚両替するだけでも324円取られてしまいます。続けて両替手数料を上げてきたのがみずほ銀行。こちらも三井住友銀行と全く同じ条件にしてきました。

 

『それじゃあ、残りの三菱東京UFJ銀行で両替するしかないかぁ』と思っていたら、今年の4月2日から、こちらも手数料が変わる事になってしまいました。なんと三菱東京UFJ銀行は10枚までしか無料で対応してくれず、尚且つ、同行に口座を持っていないと540円の手数料を取られてしまう展開。窓口で気軽に『1万円札、新券で貰える?』なんてこと言えなくなるんですよねぇ…。

 

・・・ゼロ金利下で、銀行預金に預けてもお金が増えない時代。そんな中、リターンが年利5~10%という驚きの数字を出している会社がありました。個人マネーを取り込もうと、新たな投資方法として注目されているものに、「クラウドファンディング」を使ったものがありますが、メガバンクや外資金融をやめた30代の金融エリートたちが独立して設立した、クラウドクレジットという会社がその会社。

 

この会社、クラウドファンディングで、毎月個人から約4億円もの資金を集めて複数の投資ファンドを運営しているらしいのです。優秀な人材が外部流出した銀行さん…大丈夫でしょうかねぇ…。

 

…とは言うものの、お金にゆとりのない我が家には、どちらに預けるにしても、運用するほどのゆとりはありません。『あれは我慢』『これも我慢』『それは、考えないようにしておこう』と仮想通貨のお話も含めて、こんな金融維新のお話も、遠い世界のように感じてしまうのは、私だけじゃないですよね…きっと…。やはり、私には宝くじ維新の方が現実味があるのかなぁ…。
 

 

 

 

 

 

 

 

【万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった】・・・やっぱり『食物繊維』かな・・・

2018-1-26 NEW!

 

1月14日NHKスペシャル「人体」【万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった】の回ご覧になられましたか?
家内が難病にかかった事で、腸に関しては色々と知識を集めているので、今回のテーマは待ってました!!といった感じです。食べた物を消化吸収する腸は、「全身の免疫を司る」というお話は、ご存知の方も多いのではないかと思います。今回のゲストは田中将大投手。プロになって丸10年、風邪や食中毒などで試合を休んだことは一度もなく「鉄壁の免疫力」の持ち主・・・という紹介には笑えましたが、体格や見かけからも納得できる紹介でした(笑)。

 

腸は、食べ物だけでなく、それと一緒に病原菌やウイルスなどが常に入り込んでくる場所で、体内で最も密接に“外界”と接する危険にさらされた臓器。外敵を撃退してくれる頼もしい「免疫細胞」も体中の7割が腸に大集結しているとか。面白かったのは、寄せ集めた免疫細胞の“戦闘能力”を高めるための、特別な「訓練場」まで用意されていたということ。「パイエル板」と呼ばれる小腸の壁の一部に存在する平らな部分の表面には、腸内を漂うさまざまな細菌やウイルス、食べ物のかけらなどの「異物」を、わざわざ腸の壁の内部に引き入れるための“入り口”が用意されており、そこから引き込んだ「異物」を、大量の免疫細胞たちに触れさせることで、人体にとって有害で攻撃すべき敵の特徴を学習させているらしいのです。

 

ところが訓練されているはずの免疫細胞が「暴走」し、本来攻撃する必要のないものまで攻撃してしまうという異常が急増しています。「アレルギー」や「自己免疫疾患」と呼ばれる病気がそうですが、最新研究によって、こうした免疫の暴走が招く病気の患者さんに「腸内細菌の異常」が生じていることが明らかになってきました。重症なアレルギーや「多発性硬化症」という病気が紹介されていました。

 

人間の腸内にいる腸内細菌はおよそ1000種類、100兆個以上とも言われていますが、「クロストリジウム菌」という腸内細菌の仲間の重要性について紹介されていました。およそ100種類いると言われるクロストリジウム菌の中で、ある種類が少なくなっていることが、どうやら「免疫細胞の暴走」と深く関わっているらしいのです。これまで免疫細胞と言えば、外敵を攻撃するのが役目と思われていましたが、新たに発見された免疫細胞は、その逆。むしろ仲間の免疫細胞の過剰な攻撃を抑える役割を持つことが突き止められました。その免疫細胞は、「Tレグ(制御性T細胞)」と名付けられています。

 

免疫細胞の中には、「攻撃役」だけでなく、いわば「ブレーキ役」も存在していたのです。このTレグの働きで、全身の各所で過剰に活性化し暴走している免疫細胞がなだめられ、アレルギーや自己免疫疾患が抑えられていることがわかってきました。このTレグ細胞については、昨年4月9日に放送されたNHKスペシャル【新アレルギー治療 Tレグ細胞が決め手だ!!】の回で詳しく取り上げられていたので、そちらもご覧いただけると良いと思います。おっと脱線してしまいましたね。

 

なんとそんな大事なTレグが、腸内細菌の一種であるクロストリジウム菌の働きによって、私たちの腸でつくり出されていることが、最新研究で明らかになってきたそうです。クロストリジウム菌は、私たちの腸内の「食物繊維」をエサとして食べ、「酪酸」と呼ばれる物質を盛んに放出します。この物質、実は腸に集結する免疫細胞に「落ちついて!」というメッセージを伝える役割を担っているとか。クロストリジウム菌が出した酪酸が、腸の壁を通って、その内側にいる免疫細胞に受け取られると、Tレグへと変身するらしいのです。やっぱり「食物繊維」…大切ですよね。

 

食物繊維はお通じをよくする効果などがよく知られていますが、実は日本人にとって太古の昔から木の実やキノコ等から多くの食物繊維をとってきたと考えられ、その後も日本の食卓によくのぼる海藻や根菜などは、いずれも食物繊維がたっぷり。そのため日本人の腸内には、長い時の流れの中で、食物繊維を好んでエサにするクロストリジウム菌などの腸内細菌が多く住み着くようになったと考えられています。

 

ところが、日本人の食生活が欧米的な食生活へと変化してきたことで、食物繊維の摂取量が減少し、長い時間をかけて日本人の腸と腸内細菌が築き上げてきた環境が悪化して、アレルギーや自己免疫疾患など「免疫の暴走」を増加させるような異変の一因となっている可能性が考えられるようになっているとの事。

 

「免疫力」を高めるために、まずは「食物繊維」を中心とした食生活から見直していく必要がありますよね。

 

 

 

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『スマート農業』の普及で農業就業人口減少に歯止めを!!

2018-1-24 NEW!

 

昨年12月19日放送のガイアの夜明け『 誰が支える?食卓の"真実"』の回、ご覧になられましたか?日本の農業就業人口は200万人を割り込んで、25年前と比較してなんと6割も減少してしまっているそうです。また、その就業人口の大半を占める高齢者層の大量離農が進み、若年層への世代交代もうまく行っていないという厳しい現実。

 

今回は、そんな厳しい状況をITを駆使した【スマート農業】で救おうというお話。そんな”スマート農業”の国内市場規模は、2016年度に100億円を超え、2023年度には330億円に達するとの予測もあるそうです。若者に敬遠されていた農業が【稼げる】【カッコいい】【楽しい】農業に変貌を遂げられたなら、日本の未来も随分と明るいものになるのでしょうね。

 

まず取り上げられたのは畜産農家のお話。和牛の価格が高騰している要因のひとつが、畜産農家の高齢化と減少だというお話。結果、繁殖雌牛が減り、子牛が不足しているらしいのです。そこには、農家が抱えて来た長年の問題…生き物を飼育するゆえの「大きな負担」がありました。

 

常に牛の体調に気を配らなければならず、休まる時がないというのです。そんな中、革命を起こそうとしていたのが、センサーで牛の動きを解析することで、牛が今立っているのか、餌を食べているのか、具合が悪くて寝ているのか、発情しているのかなどが分かる「U-motion」。

 

ITベンチャーのデザミスがNTTテクノクロスと組んで開発したこのデバイスは、牛に取り付ければ、農家の負担を大幅に減らすことができるのです。また、新しく牛の「分娩時期」を知らせる【分娩アラート】機能も追加されて、農家の負担はさらに減り、出産の事故も減らすことができるようになったのです。

 

牛舎に泊まり込んで、殆ど徹夜状態で見守ってきた大きな負担から解放されることができれば、どれほど助かる事でしょうか。生産者の体力勝負的な一面が消え去って、その分、もっと生き物の気持ちに気が使われれば、美味しくて安心安全な和牛が、もっと増えていくのでしょうね。消費者の私たちとしても、それはそれは有り難いお話でして・・・。

 

番組では、この他、ITやドローンの技術を駆使して、農業の技術革新に挑んでいるベンチャーのオプティムさんが紹介されていました。目指しているのは、農業の効率化による、2割の労働時間削減、3割の売上増…「稼げる農業」の実現とのこと。

 

国の政策では、あまり救われていない農業ですが、こうした【スマート農業】の普及が、これまでの古い概念を消し去って、新しく社会に出ていく人たちの希望職の上位に上がっていくと良いですよね。負担さえ軽減できれば、産み出したり、育てたりする喜びは、なかなか魅力あるものですからね。

 

 

 

 

 

 

 

左腕の肘から先がなくても、その左手を使っていく豊田選手

2018-1-18 NEW!

 

昨年12月25日に放送されたアスリートの魂『これが私の左腕 パラバドミントン・豊田まみ子』の回、ご覧になられましたか?
パラバドミントンの豊田まみ子選手25歳。2013年に世界選手権で優勝の経歴を持ちますが、その翌年、パラバドミントンが東京パラリンピックの正式競技になったことで、出場を目指す選手が増加し、競技レベルも急上昇。中国は一躍強豪国に躍り出てきたらしいのです。また、日本には世界ランキング1位の絶対女王・鈴木亜弥子選手がいるとか。この選手、『あと獲得していないのはオリンピックのタイトルだけだから、それも欲しくて』と、一度引退していたにもかかわらず、現役復帰。自信満々な脅威の選手です。

 

今回の主役となる世界ランキング3位の豊田選手は生まれたときから左腕の肘から先がありませんでした。バドミントンなら右手だけで他の人と同じことができるとこの世界に入って来たのです。当然これまで左腕が疎かになっていたために、全体的に体の左側の筋力が弱くなっていました。そこで初めてトレーニング専用の義手を装着し、筋力アップのトレーニングを始めました。やがてこれまで意識できなかった左腕を使ったスマッシュに成果見られるようになっていきます。打つ直前に左腕を内側にひねり、体全体を大きく使えるようになったのです。

 

左腕のパワーアップに取り組んできた豊田選手には、もう一つの課題がありました。球際に弱いという事でした。左手をついて、マヒしてしまうという苦い経験もありました。左手の支えがなく、転んでしまうと起き上がるのに時間がかかるため、転ぶのを避けるのがくせになっていたのです。国際大会まで1週間。米倉コーチは、100本ノーミスでラリーを続ける地獄の特訓を行いました。途中で失敗したら一からやり直し。豊田選手をギリギリまで追い込もうとしていたのです。『障害者だからと逃げてしまったら一生逃げることになるから』と顧問は檄を飛ばししていきます。コーチも大したものです。

 

そうして迎えた9月。日本で初めて開かれるパラバドミントンの国際大会。29の国と地域から180人余が参加。6種類あるクラスの中で、豊田選手のクラスには12人が出場。1試合目の相手は世界ランキング9位の選手でしたが、球際の弱さを狙われ、0-2で敗退。諦めが早いという課題は、まだ解決していませんでした。大会2日目、この試合に負けると豊田選手の予選敗退が決まってしまいます。相手は実力急上昇の中国でナンバー2の選手。第1ゲームを落とし、第2ゲームもリードを奪われます。夢中になる中で、豊田選手はシャトルを追って飛び込み、転倒してしまいます。結果、試合には負けてしまいますが、諦めずに珠を追う事ができたので、表情は笑顔になっていました。優勝したのは、あの日本の女王・鈴木選手。中国の選手が2位と3位となって、豊田選手は表彰台に上がれませんでしたが、大きな壁を越えられた大会となりました。

 

11月、今度は韓国ウルサンでパラバドミントン世界選手権が開催されました。37の国と地域から270人が参加。豊田選手は予選リーグ1試合目を圧勝。2試合目の世界ランキング7位との対戦も転倒を恐れずシャトルに食らいつき勝利。準決勝の相手は中国のナンバーワン楊秋霞選手で0-2と敗れてしまいますが、豊田選手は銅メダルでした。優勝は、また鈴木選手。目標は同じ日本人…。豊田選手は、『この手じゃなければ今の自分はないし、この手に生まれてきて良かった』と話していました。

 

パラバトミントンというスポーツをまともに見るのは初めてでしたが、凄い世界だと驚きました。転んでマヒしてしまうかもしれないという恐怖心を乗り越えるのは大変な事です。あちこちボロボロでも不自由のない私には、なかなか理解できない世界です。こうして番組で知る事が出来て感謝しています。これからも、ただのオリンピックだけでなく、せっかく東京で行われるのだから、パラリンピックの情報も、もっともっと伝えられていくと良いですよね。
 

 

 

 

 

 

 

 

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