<BMB2015 ご挨拶 その3>
日本分子生物学会および日本生化学会は、2015年度の年次大会を第38回分子生物学会年会・第88回生化学会大会合同大会BMB2015として、 12月1日~4日の4日間にわたって、神戸ポートアイランドで開催いたします。
分子生物学会と生化学会とが合同で年次大会を開催するのは、BMB2010以来5年ぶりということになります。両学会はそれぞれの歴史と特徴をもって発展し、これまでも単独で数多く年会・大会を開催し、成功してきました。しかし一方で、わが国の生命科学を代表する2つの大きな学会が、今回久々に合同で年会・大会を開催することの意義は、少なくないものと考えました。それは単に会員の経済的・時間的負担を減らすとか、短期間でより広い分野の学術情報の収集や交換ができるといった効率の問題だけではありません。2つの年会・大会の足し算ではない、BMBだからこそできる企画や構成というものがあるはずと考えました。両学会の準備委員会関係者が議論を重ね、様々なアイデアを出し合いながら準備を進め、またプログラム委員の先生がたにも短い時間の中で企画構成に関わるさまざまな作業についてご尽力いただきまして、ここに本合同大会開催に至りました。
特別講演としてTom A. Rapoport、 Brigid Hogan、長田重一の各先生方にプレナリーレクチャーを、国内の3人の著名な先生方にパイオニアズレクチャーをお願いいたしました。ライフサイエンスのほぼすべての分野を横断して企画したシンポジウムを20テーマ、広く公募を募ったワークショップを140テーマ開催いたします。また若い方々の関心も大きい創薬シンポジウム、研究者やそれを取りまく社会との関係を考える様々なフォーラム、今回は学会員も参加しないと後悔する「市民公開講座」などを開催いたします。さらには学会の枠を越えて再び熱い議論を展開する「ガチ議論」も2年ぶりに帰ってきます。
一般演題はポスター発表に加えて口頭発表枠も設けており、879演題はポスター発表と口頭発表の両方を行っていただきます。一般口頭発表の多くは、大会4日目の昼の時間帯に行う予定です。企業主催のランチョンセミナーは大会1〜3日目に開催しますので、4日目の昼は一般口頭発表のみとなります(当日の会場では軽食をご用意いたします)。また、BMBのような大きな大会では、時間内にポスター発表を十分に回りきれないということがよくあります。発表者がその場にいなくてもコメント等のメモを残せるように、それぞれのポスターボードに封筒を準備いたします。参加者から発表者へのフィードバック、双方向性のアナログならではのコミュニケーションにご活用ください。
ワークショップの応募数が予想以上に多かったことから会場数を大幅に増やしました結果、経費節約の面からWi-Fi設備は限定的なものにせざるをえなくなりました。皆様にはご不便をおかけすることになりますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。そのかわり、オフラインでも使える大会プログラムアプリをより使いやすいものへと改良充実いたしました。是非ご活用下さい。また直前まで刻一刻と変わりゆく大会の最新の情報をお届けするために、BMB2015のホームページ(http://www.aeplan.co.jp/bmb2015/)に加えて、 Facebook(https://www.facebook.com/bmb2015/)も充実させております。こちらも是非ブックマークの上、ご活用をお願いいたします。
ライフサイエンスを、いやサイエンスを取りまく環境は大きく変わりつつあり、日本の基礎研究・応用研究の先行きも不透明です。このような中で学会のもつ役割や使命も変わらねばならない状況にあります。いったい学会の年次大会に何が出来るのか、何を期待できるのか。そのことを自らに問いかけながら本大会の準備を進めてきました。少しでも答えにつながるものを見出すことができたのかどうかはまだ分かりませんが、年次大会の原点としての知的なお祭りとしてのワクワク感をどう用意できるか、大会当日まで全力で努力いたすつもりです。研究の現場で日夜実験に励んでいらっしゃる若い皆さんも、研究から教育、管理運営までご多忙なシニアの皆さんも、この4日間はラボやオフィスを飛び出してください。会員の皆さんも、現在はどちらの学会にも入られていない方もこれを機会に学会に参加いただき、人と人とのオープンな交流の中で、合同年次大会を楽しんでいただければと思っております。
それでは、12月に皆さまと神戸でお目にかかれることを楽しみにしています。サイエンスワンダーランドのBMB2015、どうぞ奮ってご参加下さい。
2015年10月
分子生物学会年会長 影山龍一郎、生化学会大会会頭 遠藤斗志也
<BMB2015 ご挨拶 その2>
日本分子生物学会年会・日本生化学会大会合同大会BMB2015のご案内の続報です。すでにシンポジウム,ワークショップの企画も決まり,もうすぐ演題の募集が始まります(7月1日~15日の予定)。
今回は5年ぶりの合同大会ということで,私たち自身,その準備に大きな期待と覚悟をもって取り組んでいるところですが,会員の皆様からもすでに熱い期待が寄せられていることを肌で感じています。プログラム委員による企画シンポジウムとは別に,会員の皆様から公募させていただきましたワークショップでは,予想をはるかに上回る数の応募があり,大会準備委員会としては嬉しい悲鳴をあげることとなりました。BMB2015に対する両学会員の熱い期待に応えるべく、急遽会場数を増やすなどして,できるだけ多くのワークショップを採択できるようにいたしました。とは言え、すべてを採択することは不可能で、内容や予定演者が複数オーバーラップするご提案にはマージをお願いし、趣旨の合わないご提案は残念ながら不採択にすることで、結果的に140のワークショップを開催することになりました。たくさんのご提案をいただきました両学会員の皆様方、またいくつかのご提案には変更をお願いすることになりましたが、快くご対応いただきました学会員の皆様方に深く感謝申し上げます。ただ、会場数を大幅に増やしました結果、経費節約の面からWi-Fi設備は限定的なものにせざるをえなくなりました。皆様にはご不便をおかけすることになりますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
BMB2015では、一般演題はポスター発表に加えて口頭発表枠も設けており、約750演題はポスター発表と口頭発表の両方を行っていただきます。一般口頭発表の多くは、大会4日目の昼の時間帯に行う予定です。企業主催のランチョンセミナーは大会1~3日目に開催しますので、4日目の昼は一般口頭発表のみとなる予定です(当日の会場では軽食を準備いたします)。口頭発表は、若い方が発表の経験を積む上でたいへん良い機会となりますので、ぜひ奮ってご応募ください。また、BMBのような大きな大会では、時間内にポスター発表を十分に回りきれないということがよくあります。発表者がその場にいなくてもコメント等のメモを残せるように、それぞれのポスターボードに封筒を準備する予定です。参加者から発表者へのフィードバック、双方向性のコミュニケーションにご活用ください。さらに、プレナリーレクチャー,パイオニアズレクチャー,創薬シンポジウム等の企画に加えて,今回は学会員も参加しないと後悔する「市民公開講座」,学会の枠を越えて再び熱い議論を展開する「ガチ議論」などの企画も考えています。大いに期待していただければと思っております。一方で会員の皆さんの発想で自由に企画を立てていただける「フォーラム」も公募中です。こちらは,皆さんと一緒につくっていくBMBということで,ぜひ積極的な応募をお願いいたします。
各企画に関する最新の情報は,随時ホームページやFacebookにアップしていきますが,現時点での確定情報を次頁以降でご紹介します。それでは、12月に皆さまと神戸でお目にかかれることを楽しみにしています。サイエンスワンダーランドのBMB2015,どうぞ奮ってご参加下さい。
2015年5月
第38回日本分子生物学会年会 | |
年会長 | 影山 龍一郎 |
第88回日本生化学会大会 | |
会頭 | 遠藤 斗志也 |
<BMB2015 ご挨拶 その1>
ようこそ神戸へ。今年の第38回分子生物学会年会と第88回生化学会大会は合同大会BMB2015として、2015年12月1日~4日の4日間にわたって、神戸ポートアイランドで開催いたします。
分子生物学会と生化学会が合同で大会を開催するのはBMB2010以来5年ぶりということになります。両学会はそれぞれの歴史と特徴をもって発展し、これまでも単独で数多く年会・大会を開催し、成功してきました。しかし一方で、わが国の生命科学を代表する2つの大きな学会が、今回久々に合同で年会・大会を開催することの意義は、少なくないものと考えています。それは単に会員の経済的・時間的負担を減らすとか、短期間でより広い分野の学術情報の収集や交換ができるといった効率の問題だけではありません。2つの年会・大会の足し算ではない、BMBだからこそできる企画や構成というものがあるはずです。というわけで、BMB2015では両学会の枠組みを越えて、両学会の準備委員会関係者が議論を重ねて様々なアイデアを出し、鋭意、検討と準備を行っているところです。ポスターと口頭発表による一般発表、プレナリーレクチャー、パイオニアズレクチャー、企画シンポジウム、公募ワークショップに加えて、研究者やそれを取りまく社会との関係を考えるフォーラム、魅力的な市民公開講座などを計画しています。さらには日本の科学を考える「ガチ議論」も2年ぶりに帰ってきます。
生命科学全般をカバーする巨大年会・大会の意義は、日々の研究を行っているラボから外に出て、そこに行けば何かがあるという「ワクワク感」にあると思っています。どれだけその期待に応える、あるいは期待をこえるワンダーランドをBMBが提供していけるかが問われるところですが、それは皆さんと一緒に作っていくものでもあります。BMBでこんな事をしたい、あんな物を見てみたい、聴いてみたい、といったアイデアをぜひお寄せください。
BMB2015の準備状況はFacebookや両学会のホームページ等でご案内していきますので、皆さまよろしくお願いいたします。
2015年1月
分子生物学会年会長 影山龍一郎、生化学会大会会頭 遠藤斗志也