大会長挨拶
第69回日本細胞生物学会大会
大会長 水野 健作
(東北大学大学院生命科学研究科)
第69回日本細胞生物学会大会を、2017年6月13日(火)から15日(木)までの3日間、仙台国際センターにおいて開催いたします。本大会では、「もっと見たい!もっと知りたい!」をテーマに掲げました。研究者の原点である知的好奇心・探求心を十分に満たすことのできる大会にしたいと考えています。多くの皆様の参加を歓迎いたします。
特別講演は、廣川信隆先生にお願いしました。また、大会長企画シンポジウムとして、西田栄介、水島昇、岡田康志の各先生に講演をお願いしました。いずれも細胞生物学において世界をリードする研究成果を挙げてこられた方々です。これらの方々には、自らの研究の歩みを語っていただくとともに、若手研究者への熱いメッセージを伝えていただけるものと思います。
本大会では、若手が活躍できる学会、お互いの顔がよく見える学会、という本学会の特徴を活かした企画を心がけました。恒例となった若手優秀発表賞の選考会に加えて、若手の会企画のシンポジウムを開催します。また、周辺領域との学際的なテーマのシンポジウムも積極的に取り入れました。さらに、各シンポジウムに”Meet the Speakers”の時間を設け、学生や若手研究者でも気楽に講演者と直接、話ができるようにしました。講演者の方にはお手数をおかけしますが、ご協力をお願いします。学生・院生の大会参加費は今回も無料ですので、是非多数参加してください。また、大会前日には、3回目となる細胞生物若手の会の交流会も開催されます。こちらも毎年盛り上がっているようですので、多数参加してください。
昨年は、大隅良典先生がノーベル生理学医学賞を受賞されるという大変うれしいニュースがありました。大隅先生は、長年、細胞生物学会の会員であり、2001年には大会長も務められました。細胞生物学領域においては、大隅先生のオートファジー研究をはじめ、多くの先駆的な研究が日本から発信されています。本大会でも細胞生物学の最先端の成果が多数発表されると思います。本大会での発表や活発な議論が、今後の細胞生物学の飛躍的発展の大きな契機となることを期待しています。
仙台での開催は22年ぶりとなります。当時に比べるとアクセスが大変便利になりました。仙台市営地下鉄東西線が開通し、JR仙台駅から会場の国際センターまでわずか5分です。会場は、近くに広瀬川が流れ、仙台城跡、美術館、博物館、植物園にも近く、緑に包まれた美しいところです。杜の都仙台で、サイエンスを語り、サイエンスをともに楽しみましょう。皆様のお越しを心から歓迎いたします。
最後に、本大会の開催にあたり、多くの企業、団体、研究者の方々からご協賛、ご共催、ご支援いただきましたことを、この場を借りて、厚くお礼申し上げます。
それでは、仙台で皆様とお会いできるのを楽しみにしています。