ティータイム

悲しい現実…日本の中でアジア人が強制労働を強いられている

2017-8-9 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

8月1日放送のガイアの夜明け『ニッポン転換のとき 第四弾 追跡!"絶望職場"の担い手たち』

ご覧になられましたか?

 

コンビニエンスストアや飲食店で目にすることが多くなった外国人店員の姿。今後、労働人口が

減少する日本では、外国人はますます重要な労働力となりつつあり、そんな外国人と国内の

労働現場を結びつけるシステムの一つが「外国人技能実習制度」。そんな制度の裏側で

行われていた日本人による外国人への強制労働の実態が今回の話のメインとなっていました。

 

外国人に技術を移転し、その国の経済発展を担う人材を育成する"国際貢献"が本来の制度の

目的でしたが、実際には人手不足に悩む中小企業や農業、漁業といった一次産業に「労働力」

を提供する役割を果たしています。しかし、その現場の多くでは、違法な長時間労働や賃金の

不払いといった問題が起こっていたのです...。

 

昨年8月、驚くべき数字が厚生労働省から発表されました。実習生を受け入れている5,173

事業所を調べたところ、なんと7割で労働基準法などの法令違反があったというのです。

しかも前年より24%増えて、2年連続で過去最多を更新。実習生を不当に働かせる業者が後を

絶たない実態が浮き彫りになりました。本当に恥ずかしく情けない話ですが、アメリカ国務省

が発行している『2017人身取引報告書』には、【日本の『技能実習制度』で働くアジア人が

強制労働の状態に置かれている】と書かれるほどまでになっているのです・・・。

 

外国人実習生の待遇改善や保護活動に取り組んでいるのが、岐阜一般労働組合の甄凱(けん

かい)さん。1986年に中国から留学生として来日。卒業後、日本の紳士服メーカーに就職し、

工場で働く実習生を世話する仕事をしていました。その後、実習生から長時間労働や賃金の

不払いなど様々な相談を受け、外国人実習生のための労働組合を結成したのです。

 

そんな甄凱さんのもとに、岐阜県内で働く中国人の女性実習生5人が助けを求めている様子が

番組では取り上げられていました。2年半にわたって縫製工場で働いてきましたが、1日平均

15時間、土日も休みなく働かされ、体調が悪くても病院にも連れて行ってくれない…。未払い

賃金は、2年半で620万円にも…。

 

技能実習生として日本に来るために子供を本国に残し、借金をしてまで日本に来ているという

のに、職場を選べず3年間帰ることも出来ないばかりか、そこで続けたくないと思っても、

簡単に働き先を変えられない制度のひどさ…。今の時代にこんな事が日本の中で行われていた

なんて、恥ずかしいやら腹立たしいやら…情けないやらで涙が出てくるほどでした・・・。

 

その背景には、日本のアパレル業界でメイド・イン・ジャパンを実現しながらも低コスト化を

加速させているために、下請け企業が、そのしわ寄せを受けているというのですが…。だから

仕方がないとか言える話ではなく、最後まで中国人実習生が救われるのか見ていましたが解決

されるまでには至りませんでした…。

 

もちろん酷い企業ばかりではなく「玉田工業」(石川県金沢市)さんのような素晴らしい企業

も紹介されていましたが、中国人の甄凱さんだけでなく、日本人として力を貸してくれる人は

もっといないものなのでしょうか。悪徳業者に雇われていた弁護士にまで、『お前も同じだ!』

と叫びたい気持ちになりました。

 

システムだけ作って、後の責任を負っていない国に対しても憤りを覚えた1時間で…こんな

情けない現実が日本に蔓延し始めているのでは…と不安さえ覚えたのでした。今年の11月

から技能実習制度は【3年から5年に延長、雇用枠も2倍】になっていくそうです…。今の

ままなら止めて欲しい・・・

 

先進国に相応しい【思いやり】や【気配り】のある日本らしい対応を願うばかりです…。

良い人や良い企業も沢山あります。どうか、こんな酷い企業がなくなってくれますように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

TOPへ戻る