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『スマート農業』の普及で農業就業人口減少に歯止めを!!

2018-1-24 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

昨年12月19日放送のガイアの夜明け『 誰が支える?食卓の"真実"』の回、ご覧になられましたか?日本の農業就業人口は200万人を割り込んで、25年前と比較してなんと6割も減少してしまっているそうです。また、その就業人口の大半を占める高齢者層の大量離農が進み、若年層への世代交代もうまく行っていないという厳しい現実。

 

今回は、そんな厳しい状況をITを駆使した【スマート農業】で救おうというお話。そんな”スマート農業”の国内市場規模は、2016年度に100億円を超え、2023年度には330億円に達するとの予測もあるそうです。若者に敬遠されていた農業が【稼げる】【カッコいい】【楽しい】農業に変貌を遂げられたなら、日本の未来も随分と明るいものになるのでしょうね。

 

まず取り上げられたのは畜産農家のお話。和牛の価格が高騰している要因のひとつが、畜産農家の高齢化と減少だというお話。結果、繁殖雌牛が減り、子牛が不足しているらしいのです。そこには、農家が抱えて来た長年の問題…生き物を飼育するゆえの「大きな負担」がありました。

 

常に牛の体調に気を配らなければならず、休まる時がないというのです。そんな中、革命を起こそうとしていたのが、センサーで牛の動きを解析することで、牛が今立っているのか、餌を食べているのか、具合が悪くて寝ているのか、発情しているのかなどが分かる「U-motion」。

 

ITベンチャーのデザミスがNTTテクノクロスと組んで開発したこのデバイスは、牛に取り付ければ、農家の負担を大幅に減らすことができるのです。また、新しく牛の「分娩時期」を知らせる【分娩アラート】機能も追加されて、農家の負担はさらに減り、出産の事故も減らすことができるようになったのです。

 

牛舎に泊まり込んで、殆ど徹夜状態で見守ってきた大きな負担から解放されることができれば、どれほど助かる事でしょうか。生産者の体力勝負的な一面が消え去って、その分、もっと生き物の気持ちに気が使われれば、美味しくて安心安全な和牛が、もっと増えていくのでしょうね。消費者の私たちとしても、それはそれは有り難いお話でして・・・。

 

番組では、この他、ITやドローンの技術を駆使して、農業の技術革新に挑んでいるベンチャーのオプティムさんが紹介されていました。目指しているのは、農業の効率化による、2割の労働時間削減、3割の売上増…「稼げる農業」の実現とのこと。

 

国の政策では、あまり救われていない農業ですが、こうした【スマート農業】の普及が、これまでの古い概念を消し去って、新しく社会に出ていく人たちの希望職の上位に上がっていくと良いですよね。負担さえ軽減できれば、産み出したり、育てたりする喜びは、なかなか魅力あるものですからね。

 

 

 

 

 

 

 

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