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あの『陸王』のモデル【きねや足袋】さんがガイアの夜明けに…

2017-11-30 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

11月28日放送のガイアの夜明け『"陸の王者"を目指せ!』の回、ご覧になられましたか?

およそ250年前の江戸時代から「足袋の街」として知られる埼玉県行田市。典型的な"斜陽

産業"ですが、そこで足袋作りを営む老舗企業は、苦悩を深めていました。市場自体が縮小を

続けるなか、どうやって生き残るのか...。

 

何とかして老舗の伝統を守ろうと、開発したのが「マラソンシューズ」。マラソンが一般的な

スポーツとして広く浸透しつつある今、足袋の技術を駆使してこれまでにない商品を生み出し、

新たな市場を狙おう、というのです。一方、そのマラソンシューズの市場に、海外の巨大メー

カーがまったく新しい発想の新商品を投入しました。"足袋シューズ"に現れた、強力なライバル。

 

果たして日本の足袋の伝統は、守ることができるのか?需要の減少や海外勢の攻勢で姿を消し

つつある、日本の伝統的なものづくりとその技術。それらは消えゆく定めなのか、あるいは

かつてない着想で、次の時代に受け入れられる新たな魅力を放つのか…。ってこれ、どこかで

聞いたような展開…。そう、ドラマ『陸王』とそっくりじゃん…って。11月1日も書きましたが

作家の池井戸潤さんが参考にしたという、あの【きねや足袋】さんが今回の主役だったのです。

 

創業およそ90年、埼玉県行田市の【きねや足袋】3代目社長がまず開発したのが、『きねや

無敵』というランニングシューズ。職人がミシンを扱い、13の工程を手作業で仕上げる伝統

的な足袋の技をフル活用して完成させています。ナイロン製の足袋そのものに、柔らかく

グリップ力の高い薄さ5mmの天然ゴムソールを手縫いで縫い付けた新しいタイプの履物。

 

特徴は、「薄底」。ソールにクッション等の保護材は一切使用せず、ランニング中・上級者

が求める裸足感覚に限りなく近付けています。タッグを組んだのは、アスリートの高岡さん。

この『無敵』を使って練習を続けると「正しいフォーム」…ドラマで言われていたミッド

フット走法を身につけられ、怪我をしにくくて効率の良い走りを手にすることができるとい

うのです。今は、その『無敵』から『Toe-Bi』という進化版の制作に取組中とか…。

 

一方、ご存知【ナイキ】も、中・上級ランナーに向けた新しいシューズをリリース。勿論、

強力なライバルになります。特徴は『きねや足袋』の真逆で“超厚底”。他社のランニング

シューズと比べても約2倍の厚さです。これまでマラソンを走るランニング上級者は薄底

シューズを履くのが常識とされていましたが、今春、条件面から世界記録とは認定されなかっ

たそうですが、これまでの記録を約2分上回る結果を出しています。余談ですが…【ナイキ】

の最初の靴底は、あのお菓子のワッフルの金型を使っていたというのは初耳でした。

 

老舗足袋メーカーの将来がかかった、異色の“対決”。ドラマと似た展開で何か複雑な気持ち

にもなりましたが、より良い物ができれば、使う人たちにはありがたい話。ただ、ちょっと

気になったのが【ナイキ】の厚底に入っていたカーボン素材。着地した時に曲がり、それが

伸びようとする力をバネにして、走る力をサポートするというシステム…。これって、靴の

中にバネを入れるようなものだから、ルール違反で公式で認めてはまずいような…。また、

足腰がボロボロで老体な私には、薄い靴底は頭髪と同じでちょっと…ねぇ…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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