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貧しい故郷を何とかしたい...そんな心が奇跡を生み出す!

2017-11-24 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

11月9日 放送のカンブリア宮殿『急拡大!料理が激ウマになる絶品塩ビジネス!宮古島発、

故郷への愛が生んだ食卓革命』の回、ご覧になられましたか? 今、日本中で様々な製法の

個性あふれる塩が登場し、「塩ビジネス」が拡大しているそうです。そんな急拡大する塩市場

で急成長を遂げるのが、日本初の塩専門店「塩屋(まーすやー)」。変わった読み方と思う

かもしれませんが、沖縄発祥が、その理由。貧しい故郷を何とかしたい...今回は、そんな心が

奇跡を起こした感動のお話でした。

 

人口が減り続けていた沖縄の宮古島で生まれた西里社長。幼少の頃から父に「なにか島を

盛り上げる仕事に就け」と言われて育ったそうです。西里さんは、サトウキビしかない貧し

い島を観光客でいっぱいにしたいと、27歳の時、観光農園を開業。しかし、2年で3,000万円

の借金を抱えてしまいます。一方、西里さんの父親も、島に新たな産業を生み出そうとベン

チャーを立ち上げましたが、その事業も資金が底をつき挫折してしまいます。

 

そんなどん底の親子が最後の望みをかけて挑んだのが、当時、国による塩の専売が自由化

されたことで、各地で始まっていた塩づくりだったのです。西里親子が、宮古島特有の地下

海水から作った雪のようにサラサラした「雪塩」は、18種類のミネラルを含み、【最も多く

ミネラルを含む塩】としてギネス記録に認定されるという奇跡を起こしたのです。

 

今や、全国に7店舗展開する日本初の塩の専門店「塩屋(まーすやー)」。ペルーの岩塩や

ウユニ塩湖の塩など、世界中から厳選した360種類の絶品塩が並ぶ中、得に人気を集めて

いるのは、やはり【雪塩】。粉雪のようにサラサラで、独特の甘みを持った雪塩は、「雪塩

ちんすこう」や「雪塩カルピス」など、お菓子や飲料メーカーとのコラボ商品にも引っ張り

だこで、我が家でも家内が愛用しています。

 

4年前に西里さんがオープンさせた『島の駅みやこ』の産品の殆どは、宮古島産。ここで売ら

れる「雪塩もずく」や「雪塩ピクルス」なども、島の宝の付加価値を上げる商品開発として

西里さんが力を入れて産み出したものでした。

 

雪塩を17年前に開発した西里さんは、自分の塩を売るだけでなく「もっと塩の楽しみ方を伝え

れば市場が広がるのでは」と、ライバルともいえる他の塩を集めて専門店を開いたそうです。

各地で手間暇かけて作られる塩は、土地や製法によって含まれるミネラル成分のバランスが

異なります。単に塩を売るのではなく、塩と食材の相性を徹底的に研究し、それを客に伝え

ることで、塩屋を大繁盛店に磨き上げた西里さん。とても素敵な方でした。

 

いつもの村上龍の編集後記ではこんな風に書かれていました。
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「敵に塩を送る」の故事が示すとおり、かつて塩は貴重な戦略物資だった。西里さんは、独自

に、高品質で味わい深い塩を作ったが、その利益・名声を独占しようとしなかった。おおらか

で、慈愛にあふれ、かつ謙虚。沖縄らしいなと思う。「若者が島に戻ってくるように」宮古島

だけではなく、故郷を大切に想う人たち共通の願いだろう。「雪塩」誕生までの数々のエピソー

ドは、心温まるものだが、同時に苛烈でもある。雪塩は、やわらかで、優しい味だった。何度も

絶望の縁に立った人にはとても見えない、西里さんの笑顔と似ていた。
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貧しい故郷を何とかしたい…そんな故郷を大切に思う気持ちが奇跡を呼び込んでいったので

しょうねぇ。よいお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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