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1秒でも早くiPS細胞で人を救いたい

2017-4-18 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

カンブリア宮殿 4月13日放送の長いタイトル『なぜ、"手術下手"な医者が、ノーベル賞をとれた

のか?劇的な【iPS細胞】発見から10年― "夢の医療"最前線』の回、ご覧になられましたか?

 

山中先生のiPS細胞の発見からはや10年。今、世界中の研究者が人間の臓器を作ったり、

不可能だった新薬を開発したり…様々な研究を行っています。眼球、胃、心臓…人間のあら

ゆる部位は、小さな細胞が増殖し様々な形に成長することでできていきますが、そんな細胞を

成長以前の状態へ“初期化する方法”を発見したのが山中先生。

 

つまりiPS細胞を培養すれば、理論上どんな臓器でもゼロからつくることが出来るというの

です。今やiPS細胞は1,100億円を投じる日本の国家プロジェクトに認定され、再生医療分野

だけでも市場は2020年に2兆円に達するといわれるそうです。新薬開発に関しても、病気に

侵された細胞を増殖させることで検証スピードを何十倍にも早めているとか。

 

東大阪の部品工場に生まれた山中先生は、父の言葉から経営者ではなく医者を目指したそう

です。しかし、医者が向かないことに気づくと臨床医をあきらめ、不治の患者を治すための

研究の道を志します。“再生医療”という言葉もない時代…細胞の研究にのめり込みアメリカへ

渡り、そして再び日本へ…。

 

しかし、アメリカと日本の研究環境の差に打ちのめされ、雑用に追われて肝心な研究時間を

得られず、何年も何年も結果が出ずに実験用マウスの世話に追われる生活がつづき、うつ病に

罹るまで疲弊したそうです。

 

そんな山中先生を支えたのは、アメリカ時代のグラッドストーン研究所長が語った【学者として

成功する為のVとW】…「ハードワーク【W】だけじゃダメだ、何の為に研究するのか…

ビジョン【V】がなければ!」

 

山中先生は父親や仲間など、今まで救うことが出来ず人生を終えた人々を思い、地道な研究を

続けました。そして2006年…ついに京大の研究所の一室でマウスからiPS細胞を作製する

ことに成功。誰もが夢と思っていた“細胞の初期化”を実現し、未来の医療へ扉を開いたのです。

 

山中先生が所長を務めるiPS細胞研究所では、研究者が自由に細胞を使えるストックサー

ビスを始め、研究者同士が常に情報交換できるように間仕切りなくオープンスペースになって

います。「まだ誰も救ってない…1秒でも早くiPSで人を救いたい」という思いから、ノー

ベル賞に立ち止まることなく走り続けています。

 

そんな山中先生は、毎年欠かさず「京都マラソン」にも参加されているそうです。ランナー

として注目を集めることで、iPS研究へ寄付を呼びかけるのだそうです。欧米に比べて

圧倒的に学術研究に「寄付」が集まらない日本。山中先生はそんな文化を変えるべく、様々な

努力をして、まだ収益源のないiPSの研究への理解を広めようとしています。

 

医者ではなくて研究者の道を進んでくれて本当に良かったと思います。難病に苦しむ人を

助けたいという明確なビジョンがあるからこそ、これだけのハードワークな日々を走り続け

られるのでしょうね。本当に尊敬してしまいます。迫力すら感じてしまう凄い先生です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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