ティータイム

こんなに凄くて素敵な獣医師が…

2016-9-7 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

9月4日放送の情熱大陸『竜之介動物病院』ご覧になられましたか?

最大震度7、死者50人の犠牲を出した今年4月の熊本地震。一時は県内の18万3,882人が

避難所に身を寄せることとなりましたが、ペットを飼う人たちは避難所内に動物を同伴

出来ず、車中泊を余儀なくされるケースも多くありました。テレビでご存知の方も多く

おられるのではと思います。

 

環境省のガイドラインでは災害発生時にペットの同行避難を推奨しているものの、やはり

様々な人が集まる避難所では動物が嫌いな人もいれば、衛生面を心配する声もあって、

ペット連れでの避難は難しいというのが現実です。

 

そんな中、“ペットは家族”と考える飼い主たちのために自身の病院を「同伴避難所」

として開放したのが熊本市の徳田竜之介獣医師でした。そこまでしてくれるのかと言う

くらい凄く素敵な獣医師さんでした。

 

傍らでは次々と運び込まれる被災動物の治療を続けながら、一時は4階建て全フロアを

開放。約3週間で犬や猫、ウサギ、フェレットなどの動物と飼い主のべ約1,500組の

避難を受け入れていました。なぜそれだけ大規模な受け入れが出来たのか?実は

徳田先生は東日本大震災を機に自身の病院を耐震性にし自家発電機や貯水タンク、

災害用無線なども備えていたのです。

 

「過剰投資だ」と周囲は冷ややかだったそうですが、そのお蔭で今回多くの家族が

安心して避難生活を過ごせたのです。本来なら国や地方公共団体が率先して備える

べき事を、たった1人の獣医師が、ここまでの事を成し得たなんて信じられない話です。

 

2013年の調査のよると、国内の犬猫飼育頭数は約2,061万頭で、15歳未満の子どもの人口

1,649万人を遥かに超えているそうです。我が家も7羽のオカメインコを飼っており、

動物達に心を癒される家族の1つです。伊豆大島が噴火した際には、一緒に避難する事が

許されずに、私も…大切な動物を亡くした経験もあります。

 

多くの人がペットに心を支えられているという現実があるからこそ徳田先生は被災地で

ペットと一緒に住める避難所や仮設住宅が実現するよう行政にも働きかけています。

「ペットは社会の一員」と考える徳田先生は、市の『動物と一緒に入居できる仮設住宅』

の実現に大変貢献していました。

 

1961年鹿児島県生まれ。医師である父の影響で、幼少の頃から動物医療に携わる獣医師を

目指していたそうです。麻布大学卒業後、首都圏の動物病院で6年間修行し1994年

熊本市に「竜之介動物病院」を開業。当初は新聞配達でスタッフの給料の不足をまかない

ながら不眠不休で働いたとか。2004年には動物学校開校。

 

熊本のテレビやラジオに度々登場するため地元では有名獣医師で、未だに家族とは

別居生活を送りながら、被災地で、寝る間も惜しんで東奔西走する獣医師を続けて

おられました。他の病院から送られてくる動物の手術などは、一般の診療が終わった

夜の11時からで、本当に寝る間もない厳しい毎日を送っておられました…。

 

大災害が起きたその時、ご自身のペットはどうされますか?「ペット同伴避難所」は、

後回しにされると確実に予測できるだけに、こんな立派で素敵な先生の存在は羨ましい

限りで、バックアップする人達が、もっともっと増えて、1人の負担が軽くなる事を

願っています。大災害が起こる前から備えていたからこそできた、受け入れ態勢。

先手を打つ事の勇気と素晴らしさを噛み締める30分でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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