ティータイム

不思議なタイトル『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

2018-1-16 NEW!

 

先日、タイトルが気になってしまって、久しぶりに恋愛映画を見てしまいました。タイトルは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で七月隆文さんの小説です。「いい歳をして…」といった感じでしょうか…(^ ^;) ネタバレしない程度に中身に触れますと…

 

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今、人気の福士蒼汰演じる南山高寿は、美大に通う学生。そんな彼が、ある日、通学する電車の中で出会った小松菜奈演じる福寿愛美に一目惚れをしてしまいます。勇気を振り絞って声をかけ、別れ際に「また、会える?」と聞きますが、それを聞いた彼女は突然涙を流し、抱き付いて来たのです。驚く高寿には、この時の彼女の涙の訳を知る由もありませんでした。

 

そうです。いきなり謎めいた行動から始まって鑑賞する側の気持ちをしっかり掴んでいきます。翌日、美大の授業で動物園に行くと、そこで昨日の彼女と再び出会います。その後すぐに2人は意気投合し、交際がスタートしていきますが・・・何故か、初めてのことがあるたびに、彼女は涙を流すのです。高寿はそんな彼女を不思議に思いながらも愛情を深めていきます。

 

ところが、ある日、誰にも見せていない自作小説のヒロインの名前を、彼女が知っていたことに違和感を覚えます。「予知能力でもあるの?」と聞く高寿に、彼女は言います。 「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」・・・。
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何でしょうか…久々に切ない思いでいっぱいになったのと、タイムトラベルとは違った、新しい感覚の世界を楽しむことができました。忘れかけていた純粋さというか、こみ上げる熱い感情を思い出してみたいという方は、京都市を舞台に20歳同士の男女の30日間(小説では40日間)を描いたこの作品、ご覧になられてはいかがでしょうか。

 

2016年5月23日には、原作小説の発行部数が100万部を超え、2016年12月17日公開の映画。もうレンタルビデオでも観る事は可能かと思われます。ちなみに私はWOWOWから録画して観させて頂きました。歳を気にしてしまうと遠ざかりがちな恋愛映画ですが、たまには良いかなぁと思ったのでありました。
  

 

 

 

 

 

 

 

映画『ドクター・ストレンジ』・・・圧巻の特撮・視覚効果!

2018-1-5 NEW!

 

お正月、『ドクター・ストレンジ』という映画を見ました。「マーベル・コミック」のコ

ミックヒーロー『ドクター・ストレンジ』を実写映画化した作品です。ストーリーをいつ

ものWikipediaから簡単に書き出しますと…

 

ニューヨークの病院で働く天才外科医、スティーヴン・ストレンジが、ある日交通事故に

巻き込まれて、外科医としては致命的な、両手にマヒが残る怪我をしてしまいます。一瞬に

してその輝かしいキャリアを失った彼は、あらゆる治療法を試し、最後にカトマンズの修行

場カマー・タージに辿り着きます。

 

そこで神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンと巡り会ったストレンジは、未知なる世界を

目の当たりにして衝撃を受け、ワンに弟子入りします。そして過酷な修行の末に魔術師として

生まれ変わっていくストレンジ。

 

そんな彼の前に、闇の魔術の力で世界を破滅に導こうとする魔術師カエシリウスが現われ、

人類の存亡をかけた戦いの渦に巻き込まれていく…というお話。

 

映画は冒頭から圧巻の特撮で始まって、これまでの映画とは全く違った印象を受けました。

テンポも良く、楽しく見る事が出来ました。異次元に行ってからの展開は、ちょっと…と

思う所もありましたが、楽しもうという気持ちがあればそれで十分。

 

ということで、長かった年末年始の時間、皆さんはどう過ごされましたか?

長期休業もアッという間に過ぎて、今日から仕事始めになりますが、今年も宜しくお願い

申し上げます。皆さんにとって、ますます良い1年となりますように。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の温かさが再確認でき、勇気や希望が貰えるドラマ…

2017-12-27 NEW!

 

12月24日放送のドラマ『陸王  最終回』ご覧になられましたか? なんと最終回の平均視聴

率は、20.5%だったことが分かって、第8話の17.5%を抜き、有終の美を飾ったようです。

 

最終回では、フェリックスの御園社長の子会社になるという提案を断って、厳しい資金繰りの

「こはぜ屋」、決まらない息子の就職先、茂木選手のライバルとの因縁のマラソン直接対決、

そして、再び入り込んできたアトランティス社のシューズの「RII」と『どうなるの?』イベ

ント盛り沢山。

 

いよいよ始まるマラソン前、茂木選手に対してライバルの毛塚選手が投げかけた言葉…

毛塚選手…「結局、そっち履いたんだ?」
茂木選手…「ああ」
毛塚選手…「いい靴なんだな、それ」
茂木選手…「最高だ……!」

 

普通に聞けば良い会話なのですが、これまで毛塚選手が口にしてきた言葉を思うと、ちょっと

『できすぎ君』だった気もしますが、それはそれ、最終回ですから大目に見ます。要するに、

ドラマですから、欲しいのは感動のエンディング。

 

結局、こはぜ屋はフェリックスとの業務提携という形で大口の出資を受けて復活。息子は、

こはぜ屋に入るかと思いきや、「ここではできないことが学べるはずだ。世界を見てこい」と

修行してから考えればよいとお父さんに後押しされて、元々の第一希望の就職先に…。因縁の

マラソン対決は勿論、あの【陸王】を履いて茂木選手…の勝ち。消えてしまうかと思っていた

茂木選手の所属する陸上部までフェリックスが支援して存続。更に、ずっと悪役だったアトラン

ティスの小原は本部の上司に見捨てられ、腰巾着の部下にまで見捨てられていく…。

 

まあ、ほぼほぼ想像のできる水戸黄門の様な展開でしたが、嫌な想いで終わってしまうドラマ

なんかより遥に気持ちよく見終わる事が出来ました。苦しんでいる人、弱い立場のものが、

力でねじ伏せようとするものに立ち向かっていく。大きな壁を乗り越えていく…そんな展開っ

て、やはり痛快で、誰もが勇気を貰えるんですよね。

 

人間、誰もが何かしらの課題や弱みを抱いているもの。解決策が見いだせずに、心のどこかに

何かが引っ掛かっているように感じられているので、こうしたドラマを見ると【自分の可能

性】は、まだ終わっていないんじゃないかって思えるのではないでしょうか。登場してくる

人物の殆どが、主役を支えようと引き込まれ、動いてしまう…。一人では成し得ないことも、

多くの人の温かさで、前進する力に変えられていく…。嫌な気がするわけありませんよ。

 

今年は、私にとってドラマ元年?年末間際でも素直に感動出来て良かったです。次のドラマの

最終回は、NHKドラマ10『マチ工場のオンナ』。今週は一気に2回分の放送で最終回へと向かい

ますが、こちらもとても楽しみにしています。ビデオ録画が出来なかったら、テレビ人間の私は、

どれだけつまらない日々を過ごすことになるのでしょうねぇ…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想の女性…オードリー・ヘプバーンの素敵さとは・・・

2017-12-5 NEW!

 

NHK BS11月14日放送のアナザーストーリーズ『オードリーとローマの休日〜秘めた野心 

貫いた思い〜』ご覧になられましたか?1952年に撮影された「ローマの休日」。監督はアカ

デミー監督賞を3回受賞している名監督ウィリアム・ワイラーで、『嵐が丘』や『ベン・ハー』

『女相続人』ほか、ご存知な名作が多数あるはず。

 

映画『ローマの休日』は、初主演のオードリー・ヘプバーンが世界的スターになった伝説の

映画です。私ぐらいの年代で、この映画を見た事がないという人はいないのではないかと思え

るほどの名作で、『真実の口』にグレゴーリー・ペックが手を突っ込んで、噛まれてしまう

ドッキリを仕込むシーンは、よく真似されていますよね。

 

今回のアナザーストーリーズでは、その現場を見た少年少女がオードリーの素顔を詳しく証言。

10歳の少年が見たオードリーの美しさ、プロ根性、秘めた野心。監督の娘が見た優しさ…。

自分の人生を自分で切り開く、信念の生き方と知られざるエピソードを紹介していました。

 

番組の中でも言われていましたが、当時はまだマリリン・モンローやグレイス・ケリーといっ

た、どちらかというとグラマーな女優が主流だった時代の、全く新しいタイプの女優の登場

でした。決してグラマーとは言えませんが、本当に清楚で眩しいくらいに美しくて、愛らしい

女性でした。

 

『ローマの休日』と言えば、オードリー演じる某国の王女が、密かに城を抜けだしてグレゴ

リー演じる新聞記者と出会い、2人して永遠の都・ローマで過ごすうち、惹かれていくという

展開。こんな話の展開は、その後も多く映画化されていますが、最後の記者会見のシーンでは

映画『ノッティングヒルの恋人』が浮かんできてしまうのは私だけでしょうか…。胸が熱く

なる素晴らしい演出でしたよね。

 

とっても美しく、賢く、愛らしいオードリーでしたが、凄いのは後半生の殆どを国際連合児童

基金(ユニセフ)での仕事に捧げたこと。オードリーがユニセフへの貢献を始めたのは1954年

からで、1988年から1992年にはアフリカ、南米、アジアの恵まれない人々への援助活動に身を

尽くしていました。

 

1992年終わりには、ユニセフ親善大使としての活動に対してアメリカ合衆国における文民への

最高勲章である大統領自由勲章を授与されたほどです。この大統領自由勲章受勲の一カ月後…

オードリー・ヘプバーンはスイスの自宅で虫垂癌のために亡くなられました。63歳という人生

の中の実に38年をこうした活動に投じ、彼女が献身することで寄付は2倍にまでなっていった

事を思うと、本当に頭が下がる思いです。

 

彼女の言葉『政治家たちは子供たちのことにはまったく無関心です。でもいずれの日にか人道

支援の政治問題化ではなく、政治が人道化する日がやってくるでしょう』…才色兼備で、心

まで美しいオードリー・ヘプバーン…理想の女性ですよねぇ。
 

 

 

 

 

 

 

 

ドラマにハマるお年頃なのでしょうか・・・

2017-11-14 NEW!

 

毎週日曜日の夜9時から放送されているドラマ『陸王』ご覧になられていますか?このブログ

では2度目のご紹介になりますが、構成している役者さん…特に役所さんの演技が素晴らしく、

ついつい興奮しながら見てしまっております。

 

著者は、あの『下町ロケット』を書いた池井戸潤さん。1963年岐阜県生まれで、慶應義塾

大学卒。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、ご存知

『下町ロケット』では直木賞を受賞しています。主な作品は、これまた大ヒットした半沢

直樹シリーズ、花咲舞シリーズ、『空飛ぶタイヤ』『ルーズヴェルト・ゲーム』『ようこそ、

わが家へ』『民王』『七つの会議』『アキラとあきら』などなど。

 

肝心な『陸王』のストーリー展開はというと、前回も少し触れましたが、どうしても『下町

ロケット』的な展開が垣間見られますが、そこは『水戸黄門』や『遠山の金さん』『大岡

越前』みたいに、最後は感動的に成功して終わるんだろうなぁと思いながら、変に安心しな

がら見てしまっております。

 

ここからはドラマを見ていないと訳が分からないとは思いますが、シルクレイの開発者や

ライバル企業の名シューフィッターが、いとも簡単に仲間になっていくのが、出来過ぎとは

思いつつも、回数に限りのあるドラマですから、これで良いんですよね。これで。引き続き、

次回を楽しみにしたいと思っています。

 

そう言えば、今年は、連ドラ嫌いな私が、何故か結構ドラマを見てハマっています。評判の

良くない大河【おんな城主 直虎】に、今週最終回を迎える数学者が朗読で変わっていく

【この声をきみに】、製薬会社の薬害・隠ぺいを描いた【誤断】と…年齢と共に、こんな感じ

になっていくものなのでしょうか…。

 

週末は1週間のビデオ予約に1時間半…。録画した番組も、視聴時間が足りなくて、メモリー

不足もあって、視聴せずに消すハメになってきております…。情報番組は2倍速で視聴する

事が多くなってきているので、見せられている家族からはブーイングも…。あぁ、テレビ人間

抜けられませんねぇ・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな事が現実に起こったら、貴方はどうしますか?

2017-11-9 NEW!

 

先日の連休、我が家の娘がインフルエンザにかかったもので、引きこもって自宅で映画を

観ました。ジョニー・デップ主演の【ニック・オブ・タイム】という映画です。あらすじは、

途中までで…こんな感じです。

 

娘と共に、とある駅に着いたジョニー・デップ演じる主役の会計士は、突然、警官を装った

2人の男女に検挙されてしまいます。実は、その2人は悪人で、娘を人質にとられ、カリフォ

ルニア州知事候補(現知事)の暗殺を強要されてしまうのです。

 

「90分以内に暗殺しないと娘の命はない。」と脅迫され、終始監視されている中、主役の

会計士は知恵を絞り、あの手この手で警備や関係者に助けを求めますが、なんと知事の警備

陣にも暗殺グループが潜り込んでいることが分かって愕然とします。

 

やむなく会計士は、味方は暗殺される知事自身だけだと考え、協力を仰ぐため知事の部屋に

侵入し、協力を依頼します。時は刻一刻と迫り、主役は暗殺を遂行せざるを得ない状況へと

追い詰められてゆきます…。あとは、ネタバレなので見てのお楽しみということにしますが…

 

もし、いきなり警察だと言われて、娘と共に連行され、娘を人質に取られたあげく人殺しを

強いられるという展開になってしまったら…。身体にはGPS機と隠しマイクを付けられ、

逃げる事も、誰かに状況を伝える事もできなかったとしたら…全てを見張られた状況で依頼を

果たさなければ娘を殺すと脅されたら…。

 

そう思うとテロが横行する今の世の中、起きないとも限らないわけで、自分だったらどうする

だろうと考えてしまったのです…。大切な家族の命と天秤にかけられる他人の命と…。誰にも

話せない状況で、自分だけで全て考え行動しなくてはならなくなったとしたら…

 

実際には、映画の中ではGPS機や隠しマイクはなかったので、それなりに対策はありまし

たが、この2つの条件も加わったら…どんな展開になっていたでしょうか…。映画としては、

それほど話題になった訳でもないし、正直、楽しめる映画ではなかったかもしれませんが、

とても考えさせられる映画となりました。

 

まさかの連休中…インフルエンザで引きこもり、こんな問いを投げかけられるとは…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまりにも悲しすぎる映画『7つの贈り物』を観ました

2017-10-19 NEW!

 

先日、あまりにも悲しすぎる映画『7つの贈り物』を観ました。ウィル・スミス主演の映画

で、謎に包まれたまま映画が進行し、時間の経過とともに主人公の苦悩や、しようとしてい

る事が分かっていきます。よせばいいのに、この映画を観るのは2回目でした。

 

最初のうちは、主人公の行動があまりにも謎めいており、友人とのやり取りも、いったい

何を依頼しているのか? なぜ彼は困っている人に贈り物をしようとしているのか? 

映画はその答えのヒントを小出しにしながら、ラストへ向かっていきます。まったく予想の

つかない結末と、その後の感動。ミステリー要素も強く、つい最後まで観てしまう映画なの

です。

 

ウィル・スミス演じる主人公は、運転中に携帯電話に気を取られて大規模な事故を起こして

しまいます。現代ならではの携帯に囚われた主人公…十分あり得るケースです。そして、

その事故で、見知らぬ6人の命と、婚約者の命を一瞬にして失ってしまうのです。

 

悪夢に襲われ苦悩する主人公は、事故の翌年、仕事をやめ、病気で身体の弱い弟に肺を提供

します。そして、その6か月後、自分の肝臓をチャイルド・サービスで働くホリーに。やがて、

自分の使命を果たすかのように、彼はドナーを受けるに値する良い人を探し始め、腎臓や

骨髄を提供し、夫の暴力に苦しんでいる人には、自分が住んでいた家を提供してホテル生活に

突入していきます…。ここまでで5人への奉仕…。

 

残りの2人と、その方法がとても衝撃的なのですが、それは是非映画を観て知って頂きたいと

思います。全てを成し終えた後、助けられた人同士が出会うのですが、そのシーンは涙なく

しては見られない、何とも深い感情がこみ上げてくるものでした。

 

飲酒運転や携帯を見ながらの運転で、事故を起こしておきながらも、同じことを繰り返す…

そんな、酷い人も居る世の中、ここまで苦悩しなくてもとは思いますが、あってはならない

展開と心に刻み、ルールを守って生きる事の必要性を強く感じる事が出来ました。

 

それにしてもウィル・スミス…良い役者さんです。この役者さんの出ている映画は、あまり

ハズレがありません…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

感謝の気持ちを呼び起こす映画『種まく旅人』3部作

2017-10-11 NEW!

 

この3連休は買い物も控えて、映画『種まく旅人』シリーズを一気に3作見てしまいました。

第1作『種まく旅人~みのりの茶~』(2012年/塩屋俊監督)

第2作『種まく旅人~くにうみの郷~』(2015年/篠原哲雄監督)

第3作『種まく旅人~夢のつぎ木』(2016年/佐々部清監督)

いずれも農業や漁業など、日本の地方で第一次産業に携わる人々の暮らしを、その土地の

風土とともに描いていく物語です。一つ一つご紹介していると、とんでもなく長いブログに

なってしまうので、3回に分けて書こうかとも思ったのですが、細かく書いてしまうより、

興味を持たれた方には、是非ご覧頂きたいと思ったもので、お気に入りのキーワードだけ

ご紹介させて頂きます。

 

第1作の【みのりの茶】。舞台はなだらかな緑の丘陵が広がる大分県臼杵市。有機栽培で茶畑

と格闘する…デザイナーをリストラされた田中麗奈演じるヒロインが、周りの人に支えられて

成長していく物語。天候に苦しめられているとき…祖父から伝えられる一言…「晴れるのも

ありがたい、雨が降るのもありがたい」。無駄な日なんてない…。人生においても同じで、

毎日が肥やしになっているんだと…

 

第2作の【くにうみの郷】。舞台は、国生みの郷、淡路島。主役はケンカをして疎遠になって

いる玉ねぎを作る兄と、家を出て海苔を作っている弟が《かいぼり》という作業を通して、

打ち解けていく物語。《かいぼり》は、溜め池の堆積物を定期的に掃除することで溜め池を

維持し、掃除よって吐き出された森の栄養分を豊富に含んだ堆積物は、海に流されて海を潤し、

そしてまた、海の水は浄化されて森を潤すという山と海…自然が一体となって恵がもたらされ

ている事を教えてくれました。

 

第3作は【夢のつぎ木】。舞台は果樹栽培が盛んな岡山県赤磐市。亡くなった兄の遺志を継い

で、市役所の仕事と桃作りに奮闘するヒロインの物語。映画の中で再三登場する問答が、心に

残りました。

 

『ここは何処ですか?』

『赤磐です』

『困ったときは、皆が助けてくれる町』

1人で苦しまないで、みんなで支えあっていこうという心温まる問答で、3作の中で共通する

1人では成し得ない作業・・・

 

第3作で流れる《にこいち》さんの『夢の続き』という歌も良かったのですが、監督も物語の

舞台も違うというのに、第1作『種まく旅人~みのりの茶~』でお茶農家と市役所職員を演じ

た田中麗奈さんと吉沢悠さんが、同じ役の成長した姿で特別出演しているのも面白い演出で

した。

 

私たちの口に入る食べ物ですが、3部作とも、美味しいものを作る人たちの思い、苦労、支え

る周囲の人たち、欠かせない自然の恵み…そこは沢山の感謝で溢れており、そうした沢山の

思いが美味しいものを産み出しているんだと改めて感じさせてくれました。

 

お金を払えばどんなものでも食べられる…そんな時代ですが、それを作ってくれる人たちの

事、命を吹き込む自然の恵、忘れずに感謝の気持ちで食べていきたいですね。
 

 

 

 

 

 

  

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ミッション・インポッシブル『ローグ・ネイション』

2017-6-19 NEW!

 

先日、映画『ミッション・インポッシブル』の最高傑作?とも言われる『ローグ・ネイション』

を観ました。『ミッション:インポッシブル』シリーズは、テレビドラマ『スパイ大作戦』を

ベースとしたアクション映画のシリーズで、流れる音楽や指令を与えるアイテムが、役目を

果たすと消えて無くなるという展開もそのまま引き継がれているもの。テレビ版もそうでし

たが、このシリーズは、テンポが良く、毎回楽しませてもらっています。

 

そんな作品の今回の展開は、こんな感じ…。

 

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IMFのベテランエージェントであるイーサン・ハントは、謎の犯罪組織「シンジケート」の

正体を探るため調査を進めていた。

 

イーサンが新たな指令を受けるためにIMFのロンドン支部を訪れると、そこはすでに「シン

ジケート」の手に落ちており、イーサンは敵の罠にかかった挙句、指令を受けるための部屋に

閉じ込められ、麻酔ガスに包まれて意識を失う。

 

拘束されたイーサンは拷問を受けるが、「シンジケート」の構成員である謎の美女イルサに

よって命を救われ脱出する。

 

一方その頃、違法行為すら辞さないIMFの捜査方針を問題視していたCIA長官は、政府の特別

委員会において、かつてのクレムリンの爆破テロやサンフランシスコに核ミサイルが飛来した

件を含めた数々の問題点を指摘し、委員会を統括する委員長も受け入れたことでIMFは解体

され、CIAに吸収されてしまう。

 

CIAは「シンジケート」をIMFが自らの存在意義を作るために創った実体のない組織だとみな

しており、「シンジケート」の極秘調査を名目に召還に応じないIMFの大物エージェントで

あるイーサンを反逆者として国際手配してしまう・・・

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まあ、こんな展開で始まっていくのですが、今回パートナー的役割を果たすイルサさんの

美しく逞しく格好の良い事…。ストーリーも、悪の組織シンジケートにイギリスのMI6、アメ

リカのCIAと複雑に絡み合って、なかなか良く出来ていて、大満足の2時間であまりでした。

色々、面白いところを話してしまいたいのですが、そこはネタバレしてしまうと面白くない

部分もありますから、是非、機会を作って観ていただければと思います。

 

やっぱり映画は、貴重な時間を使って観るのですから、満足したいですよねぇ(^ ^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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わずか7日間で幕を閉じた昭和64年の物語

2017-6-7 NEW!

 

先日、映画64を見ました。64と言えば、ニンテンドー64というゲーム機を思い出す方も…

というか、ゲーム好きな私は真っ先に浮かんできたのですが、中身は全く違います。

 

物語の舞台は、わずか7日間で幕を閉じた昭和64年。この時、D県警管内で7歳の少女が誘拐

され、殺害される事件が起こったのです。当時、捜査一課特殊犯捜査係に所属していた三上

(佐藤浩市)も追尾班として初動捜査に加わり、犯人から要求された2,000万円の身代金を

運ぶ父親(永瀬正敏)の車を追いました。しかし、犯人の方が上手で、身代金はまんまと

奪われ、5日後に少女の遺体が無惨な状態で発見されます。

 

昭和天皇の崩御で悲しみに暮れると共に、新元号「平成」の制定で新しい時代の幕開けに

色めき立つ世間とは裏腹に、幼い少女の死と遺族の慟哭を目の当たりにしたD県警は、平成の

世に紛れた犯人を逃がすまいとこの事件を64(ロクヨン)という符丁で呼び解決を誓いますが、

遺族に吉報がもたらされないまま時は過ぎ、捜査本部は専従班に縮小され、名ばかりの継続

捜査状態となっていきました・・・。

 

前編・後編と4時間近い大作でしたが、とにかく出ている俳優陣が超豪華で、素晴らしく、

要所要所をしっかり固め、内容もしっかりしていたので、久々に隙のない引き締まった日本

映画を観られて大満足でした。「えっ、この役者さんも出ている!」と、何度も、その主役級

の俳優陣に驚かされながら、吸い込まれるように4時間を過ごさせて頂きました。

 

主要なブック・ランキングは、前年11月から同年10月に刊行された作品を対象にしていまし

たが、本作は10月末に刊行されたにも関わらず、圧倒的な支持を受けて「週刊文春ミステリー

ベスト10」及び「このミステリーがすごい!」で第1位になりました。また、第10回本屋大賞

及び『ミステリが読みたい!』で第2位となったほか、『ダ・ヴィンチ』2013年7月号で発表

された「2013年上半期 BOOK OF THE YEAR」で第1位となっています。また、2016年、

英推理作家協会より、ダガー賞・翻訳部門の最終候補に選ばれてもいます。

 

映画としては、前編が全国319スクリーンで公開され、全国映画動員ランキング(興行通信社

調べ)初登場3位、初週の土日2日間の成績は動員20万3,703人、興収2億5,727万1,900円。

後編は全国321スクリーンで公開され、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)初登場1位、

初週の土日2日間の成績は動員28万2,693人、興収3億5,409万400円。

 

前編が、昭和64年に起こった事件の「再現」となるような「事件が発生」したところで終わ

っているので、前編・後編の両方とも、しっかり観て頂きたいと思う、是非、お薦めの日本

映画でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

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