ティータイム

あえて逆方向で成功する?

2017-3-14 NEW!

 

ガイアの夜明け2月28日放送の『外食の“新勢力”あらわる』ご覧になられましたか?

 

東京・千代田区のオフィス街のビルの地下に一際賑わう食堂「未来食堂」。お客が席に着く

やいなや、注文もしていないのに目の前に料理が並ぶ。この店のメニューは1種類、900円の

日替わり定食のみ。メニューを1種類に絞ることでオーダーを聞く手間もなく、仕込みも

楽になり食材ロスもなくなるというのです。

 

お客にとってはメニュー選びに時間もかからず、素早く食事ができるメリットがあります。

更に未来食堂の人気の秘密がもうひとつ。それは「50分働けば一食タダ!」という “まか

ない”システム。

 

働くには予約が必要ですが、働くことを想定して食べに行けば食費はかからないし、お店に

とっても忙しい時間だけ人の補充をする事ができるから、人件費も安くなるというWinWinの

関係。飲食業界の常識を覆す仕組みで、未来食堂は小さいながらも月平均100万円を売り上げ

ているとのこと。

 

2つ目は東京・文京区小石川。住宅や町工場が立ち並ぶ一角に人気のイタリアンレストラン

「青いナポリ」。このお店、飲食店をやるには通行量が極めて少ない場所にあるにもかか

わらず客がいっぱい。実はここ、もとは古びた印刷工場。

 

そんなとても飲食店には向かないと思われる物件を魅力的に改装し、悪い立地にもかかわ

らず年間9万人をも集客しているとのこと。「バッドロケーションは、僕たちにとって最高

の物件」そう語る社長の佐藤さん。“3等4等立地”と言われ、他の外食企業が見向きもしない

場所であっても、実は閑静な町並みや緑に囲まれた環境などに恵まれた物件であれば、集客

出来る秘策があるというのです。

 

番組では入れ替わりの激しい物件に出店するところも取り上げていましたが、入って来ても

すぐに閉店の続くような店舗は、普通ならマイナス思考になって入る気にはなれないもの

ですが、そんな事を全く気にせず、ターゲットを地元に落とし込むことで成功に結びつけて

いました。2年後3年後の様子も見てみたい気がしました。

 

そして3つ目は、名古屋市内のはずれ、幹線道路沿いに「昭和食堂」という居酒屋さん。

家族連れのお客が会計を済ませ店を出ると、何やら店名のロゴがラッピングされたワゴン車に

乗り込んでいきます。

 

実はこれ「送迎サービス」。予約をすれば団体客の宴会には、マイクロバスで指定の場所に

送迎してくれるというのです。昭和食堂は、約40台もの自前の送迎車を擁し、急成長を

続けているそうです。本当にこれで採算が取れているのかと思ってしまいますが、団体客を

呼ぶことで成立しているのでしょうか…。

 

あえて通常の考えの逆を行って成功を収める。そこには、分かっていても他にはマネのでき

ない神対応が沢山埋もれているのでしょうね。一度、どんなものか覗いてみたいと思ったの

でありました。特に昭和食堂さん…居酒屋だけに気になるところです・・・ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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幸せの総量を増やす

2017-3-13 NEW!

 

3月2日のカンブリア宮殿『地方から奇跡のビジネス革命を起こした女性社長SP』ご覧に

なられましたか? 録画設定しながらテレビが不調で、後半しか録画出来なかった私ですが…

 

そんな後半に登場したのが、宮城県気仙沼市に移住して来た女性社長の御手洗さん。先週

土曜日で、東日本大震災からちょうど6年が経ちますが、未だ復興途上にある事は殆どの

方々がご存知のはず。

 

そんな気仙沼に全国でも珍しい手編みニットの会社「気仙沼ニッティング」という会社が

あるそうです。スタッフ2人の小さな会社ですが、60人の地域のお母さんたちが編み手

として活躍。

 

看板商品のカーディガンは完全オーダーメイドで、15万円とかなり高額な設定になって

いますが、200人待ちという人気だそうです。この会社は5年前、御手洗さんが気仙沼に

乗り込み、まったくのゼロから立ち上げた会社。

 

御手洗さんは民主化直後のブータンで、首相のもと産業育成に携わっていたそうです。

震災を機に帰国し、短期的でその後に繋がらない支援ではなくて、被災地で人々が誇りを

もって働ける中長期的な事業の必要性を感じたそうです。

 

「何もない状態でも、編み物なら、針と毛糸さえあれば始められる―」。チクチクしない

オリジナルの毛糸やデザインにこだわり、素人同然の編み手も“一流”に育てあげています。

「被災地だから」という背景に依存せず、真に喜ばれる商品で100年続く事業を目指した

のです。

 

そして今、小さな地方の町で、地域の人々の力を掘り起し、大きなインパクトを与える

ビジネスの形に、世界から注目が集まっています。ビジネスの潮流は、「世界を良い方向に

導くもの」に舵を切っています。

 

『働く人も買う人も幸せでなければならない』…そう語っていた御手洗さんですが、

当たり前の事でありながら、なかなか出来ていないのが現実。

 

社長の金言は

 『幸せの総量を増やす会社』でした。

 

1着15万円と高額ながらも、購入者と製作者が出来上がるまでの間、手紙のやり取りを行い、

出来上がる頃には心で繋がるまでの関係になれる。…そんな思いのある1着なら、決して、

高くはないのかもしれませんね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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私の履歴書…あの『大村智』先生が…

2017-3-10 NEW!

 

私の履歴書2/26と3/5の2回にわたって放送された『大村智』先生の回 「世紀の大発見で

2億人の命を救った男」ご覧になられましたか?日本人で3人目となるノーベル生理学・

医学賞を受賞した大村先生のお話です。

 

1935年、農家を営む家の長男として生まれた大村先生。山梨大学卒業後は夜間クラスの理科

教師を務めますが、働きながら勉強に打ち込む生徒を見て、なんと、自身も勉強し直すことを

決意するのです。

 

北里柴三郎が設立した「北里研究所」で抗生物質の研究員になると、そこで秦藤樹教授の

見つけた抗生物質の成分を分離して構造を突き止める日々を送ります。その後、アメリカへ

留学し、満足いく研究環境の中で化合物の構造解析を進めますが、秦教授の定年により北里

研究室を継ぐことに。

 

アメリカでの研究レベルを日本で維持するために「オオムラ・メゾット」という共同研究の

契約方式を考案。アメリカの製薬会社メルクと手を組み、動物薬に注力した大村は、土壌の

微生物から有用な物質を探し出す地道な作業をはじめます。

 

1975年、北里大学薬学部の教授だった大村先生は、のちにノーベル賞受賞に繋がる線虫を

殺す物質「エバーメクチン」を発見します。3億円での売却を求められますが、よくそれを

断ったものです。

 

しかし、1977年に経営悪化で研究室の閉鎖が決定されると、何とか存続させるため研究費を

自前で賄う独立採算を申し出ます。1978年、「エバーメクチン」の特許が成立し、これが

200億円ものお金を生み出していくのです。3億円なんて問題外でしたね。

 

そんなこんなで、研究費用の問題から一時解放されますが、今度は北里研究所が作った大学や

病院の費用が問題となり、いつ倒産してもおかしくないことが発覚します。そこで大村先生は、

教授職を辞し、北里研究所の理事として副所長に就任。経営を基礎から勉強し、研究所再建の

ための大胆な改革を次々と実行していきます。

 

1989年、「エバーメクチン」特許料収入で大型総合病院「北里大学メディカルセンター」が

完成。2008年には学校法人・北里研究所への統合を成功させ、北里大学特別栄誉教授となった

現在も「新物質の発見」に取り組み、その信念を次世代へ継承する活動を行っているとのこと。

様々な場面での判断力、また、その行動力に頭が下がるばかり。本当に凄い先生でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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『再配達』の依頼は再配達料で・・・

2017-3-7 NEW!

 

2月21日放送のガイアの夜明け『その“便利”、必要ですか?』ご覧になられましたか?

ネット通販激増の陰で、個人宅への荷物が急増しています。我が家もアマゾンに楽天と

通販サイトでの買い物は随分利用させてもらっています。

 

そんなネット通販拡大のせいで、今、運送会社を悩ませているのが「再配達」とのこと。

会社員が帰宅する18時過ぎには、再配達を依頼する電話が鳴りっぱなしになるそうです。

それでも中には、時間を指定しておきながら、配達員が訪ねると誰も出て来ないケースも

多いらしく、ブチ切れて荷物を投げたり蹴飛ばしたりする配達員の映像も、気持ちが分から

ない訳でもありません。

 

つい先日のヤマト運輸の残業代未払いの話。約7万6千人の社員を対象に、未払いの残業

代の有無を調べ、支給すべき未払い分をすべて支払う方針を固めたというニュースがあった

ばかり。必要な原資は数百億円規模にのぼる可能性があるとのこと。

 

サービス残業が広がる宅配現場の改善に向け、まずは未払い分の精算をしたうえで、労使が

協力してドライバーの労働環境の正常化を進めるそうです。個人宅への宅配は、最大手の

ヤマト、そして佐川と日本郵便の3社で9割を占めるそうですが、その1つ、日本郵便でも、

やはり再配達は大きな課題となっているそうです。

 

宅配ポストのシェア4割を誇る住宅設備メーカーのナスタと大和ハウス工業も合わせた

日本郵便との3社で“次世代ポスト”『宅配ボックス』開発が今、進んでいるとの事。確かに

大きな荷物の入る専用ポストがあれば良いのかもしれませんが、そんな事より、働いたら

働いた分だけちゃんと手当が支払えるだけの料金を依頼する側が気持ちよく受け入れる

べきではと思ってしまいます。全部が全部、専用ポストなど設置できるわけでもないし…

 

再配達に関しては再配達依頼料を取り、依頼しない人は集荷センターまで自分で回収に

行くことで残業手当の相当額を客から回収すれば残業資金は作れるでしょうし、時間指定

した上で不在の場合は、更なる割増料金を取るべきではとも思ってしまいます。再配達も

無料というふざけた常識から手直しすべきと思った今回のお話でした。

 

ちなみに、よくネット通販を利用している私に妻が言ったのは、配達員が可哀想だから

ポチポチ注文ボタンを押さないようにと・・・。でも、それでは何の解決にもなりません

よね。ネット通販会社の仕事も運送会社の仕事も、両方ダメージを受けてしまうのですから。

・・・って、どう思います???
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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霊長類のiPS細胞研究

2017-3-3 NEW!

 

先週2月26日放送の未来アイズ『京都大学 霊長類研究所』の回、ご覧になられましたか?

チンパンジーの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ってヒトの病気の治療法などを探る

研究を行っている、京都大学 霊長類研究所 助教 今村公紀先生が出演されておられました。

 

今村先生の研究グループは、2016年、世界で初めてニホンザルのiPS細胞の作製に成功

した実績があるそうです。今後は、特に脳に注目し、ヒトとの遺伝子の差が約1%しか

ないというチンパンジーが、がんやアルツハイマー病をほとんど患わない事に注目し、

細胞や組織を詳細に比較してヒトに活かそうというのです。

 

京都大学iPS細胞研究所でアルツハイマー病の再生医療を研究するグループとも連携しな

がら研究を進めているそうで、今村先生は、ノーベル医学生理学賞受賞者のあの山中伸弥

先生の研究室に所属し、iPS細胞の発見を間近で体験していたそうです。

 

自らの研究室には、ノーベル賞受賞式の新聞の切り抜き等が掲示されていました。「山中

先生から独自の研究分野をつくることの大切さを学んだ。霊長類のiPS細胞研究という

自分の分野を確立したい」と話す今村先生。新聞の切り抜きが自身の活力の源にでもなって

いるかのようでした。

 

大きな発明が周囲にいる人への刺激になって、また新しい物を生み出して行く…

    素適な話ですね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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シルク製の微細な人工血管

2017-3-2 NEW!

 

2月5日放送の未来アイズ『東京農工大学大学院工学研究科』世界初の「シルク製人工

血管」の回、ご覧になられましたか? 6ミリ未満という微細の人工血管をシルクで作る

ことに成功した、東京農工大学大学院工学研究科 名誉教授・特任教授 朝倉哲郎先生が

出ておられました。

 

シルクは人体を構成するタンパク質で出来ているため、人間の体内に入れても拒絶反応が

少ない事から、これまでも医療の現場では縫合糸として利用されてきました。

 

シルクの分子構造を解明し、シルクの糸を水溶液にする事が出来た事で、これまでは

困難とされてきた、6ミリ未満という人工血管を作る事が可能になり、更に、シルクの

人工角膜にまで広がりを見せていました。

 

人体に入れても時間が経てば自然分解される性質を利用し、世界初のシルク製の人工

血管は、人体で自然分解されたのち、自分の細胞で作られた新たな血管に再生される

かもしれないというのです。番組では、そんな映像まで見ることができ、その可能性が

確認され始めている事がよく分かりました。

 

36年強い意志を持ってシルクの研究・開発に臨む朝倉先生。研究室のスタッフは、

それぞれ専門の知識を持った大ベテランの集まりでした。大学内には数多くの蚕の

標本などもあり、楽しく見させて頂きました。

 

今後、多くの場面で有効活用されるであろう6ミリ未満の人工血管…科学技術の進歩

には、本当に驚かされるばかりです。番組最後にナレーションで言われる決め台詞

    そう、“未来”はすぐそこにある     ピッタリでした・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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牛丼『吉野家』の安部さん

2017-2-28 NEW!

 

私の履歴書、2月12・19日と2日間に渡って放送された『安部修仁 』の回ご覧になられま

したか?安倍晋三では、ありませんよ。安部さんは“ミスター牛丼”とも呼ばれる、吉野家

の礎を築いた豊富秀吉の様な?カリスマ経営者です。

 

1949年、福岡県で豆炭の製造会社を営む家の次男として誕生。父と兄を幼少期に亡くして

しまうものの、跡継ぎにはならず、音楽に夢中になって高校卒業後はプロのミュージシャ

ンを目指して上京していきます。働きながら音楽活動を続ける生活の中で、アルバイト

情報誌で見つけた吉野家の面接を受け働くことになっていったのです。

 

半年で店長代行を任されると、会社から正社員にと誘われます。1972年、正社員となり

「築地店」で初代社長の松田瑞穂から徹底的にノウハウを叩き込まれると、23歳で

「新宿東店」の店長に抜擢され、実績を上げると、更にスーパーバイザーに就任してい

きます。

 

その後、1980年に会社が倒産の危機に陥って会社更生法が適用されると、再建への道を

歩み始めます。倒産からわずか7年で再建を果たすと、この功績を買われた安部さんは

40歳で常務、そして1992年には42歳で社長に就任することになります。 2001年、マクド

ナルド等外食産業の値下げ競争が勃発する中、吉野家も価格を3割下げた牛丼並盛280円で

挑戦を続け、この年、吉野家ホールディングスは過去最高の営業利益を上げます。

 

ところが、2003年12月にはアメリカでBSE感染牛が検出され、日本ではアメリカからの

牛肉輸入を休止、吉野家の本来の牛丼が提供できなくなるならばと、他者がオーストラリ

ア産に切り替える中、牛丼の販売を休止するという大胆な決断をくだします。2004年2月

からは、牛丼単品経営だった吉野家が、牛カレー丼、豚丼や後の大ヒット商品の前身である

牛鉄鍋膳など新メニューを導入し、何とか半年後には牛丼なしでも黒字を達成することが

できるようになります。

 

苦境に耐える中、牛丼が大好きだったという息子を亡くしたお母さんから励ましの手紙と

200万円という高額の寄付をいただいことが大きな心の支えになっていたそうです。販売

休止から4年、2008年3月にようやく牛丼の24時間販売を再開すると、安部さんは苦しい時に

いただいたお母さんの手紙のコピーと寄付してもらったお金を従業員みんなに配ったそう

です。素敵な話です。

 

そんなハートのある安部さんだからこそ、様々な苦難を乗り越える事が出来たのでしょう。

副業としてのアルバイトから始まって社長となり、再建や倒産の危機も乗り越えてきたの

ですから人間、どんな未来が待っているか分からないものです。ただし、棚ボタ式に上に

上がっていくのではなくて、凄い人は若い頃から、まじめに努力し、何かしらオーラと

強い気持ちがあったのではないでしょうか・・・。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ドクターG…患者に寄り添ってゆく姿勢

2017-2-24 NEW!

 

2月15日放送のドクターG『3大スペシャル「脳卒中」』の回ご覧になられましたか?

今回の患者は、和服の仕立ての仕事をしている53歳の女性。年齢は我が家とほぼ同世代…

娘が朝8時半に出かけてから、夕方帰ってくるまでの間に脳卒中で倒れ、娘の帰宅後救急車で

病院へ…。患者を救うには倒れた正確な時刻が重要になりますが、それが分からないという

のが今回の症例。

 

今回のドクターGは、総合病院国保旭中央病院 塩尻先生。これまでも何度も登場している

素晴らしい先生です。病名は「心原性脳塞栓症」で脳梗塞のひとつ。心臓でできた比較的

大きな血栓が、脳の太い血管に詰まることで、その先の脳の組織への血流が滞り、半身の

麻痺、失語、共同偏視(きょうどうへんし:両目が左右のどちらかに向いたままになる)

などの症状が起きます。

 

治療は、カテーテル器具を使って血栓を掻き出し、血管のつまりを無くす方法や、薬(t-PA)

で血栓を溶かす方法などが考えられていました。t-PAで血栓を溶かす処置は、最終未発症

時間(本人の申告や、元気な状態が家族などに目撃された時間)から4時間半以内に行う

必要があるそうで、倒れた時間が正確につかめないという状態でしたが、娘さんの証言や、

MRI検査の画像診断によって、脳の組織の状態を総合的に判断し、血栓を溶かす薬(t-PA)を

使いました。

 

無事、脳細胞の壊死が進む前に薬によって血栓を解かすことができた為、右手以外には殆ど

後遺症が出ないという事で、患者は喜んで帰宅しました。ところが、リハビリをしても一向に

右手の状態に進展がなかった事で、仕立ての仕事で生計を立てていたお母さんはふさぎ込んで

しまいます。実際、ご主人を失くし、女手一つで育ててきたならどんなに辛かったでしょうか…

 

今回は、そうした右手に後遺症が残った患者さんに対して、どんな支えが必要かという

珍しい質問がされました。これまでにないパターンです。それに対して3人の研修医は、

患者に寄り添って、支えていく事の大切さ、『家族の支え』『上手く使えない所に落ち込む

のではなくて、使える部分を活かす事の大切さ』を話していました。

 

今回は塩尻先生の実の父親での体験談も入って、心に訴えるものの多い回となりました。

医学の進歩に感謝するのと同時に、患者に向かう医者の姿勢の大切さも再確認できました。

3人の研修医の思いやりを聞いて嬉しく思いましたし、患者に寄り添う気持ちを経験豊富な

お医者さんにも忘れずにいて貰いたいとつくづく感じたのでありました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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海外とのマッチングで逆襲する伝統工芸

2017-2-23 NEW!

 

2月7日放送のガイアの夜明け『消えゆく“伝統工芸”の逆襲!』ご覧になられましたか?

 

創業150年、京都にある和傘店「日吉屋」が今回の仕掛人のお店。5代目の西堀さんは、

年商が160万円にまで落ち込み廃業寸前だったこの店を、和傘の仕組みを応用した照明

機器をデザイナーと開発したことで、海外市場で見事ヒットさせ立て直したのです。

現在、売り上げはグループ5社で2億円にのぼるそうです。

 

そんな経験を持つ西堀さんが始めたのは、経験から得たノウハウを、かつての自分と同じ

ように悩んでいる人たちに伝授していくこと。そして、京都市、フランスのパリ市と組み、

ある事業をスタートさせたのです。それは、「日本の職人+フランス人デザイナー+

フランス人バイヤー」による商品開発。

 

昨年5月、京友禅や、仏壇・仏具の製造販売、清水焼の窯元など、参加する10社が決まり

ました。いずれも京都が誇る伝統産業ですが、市場が落ち込んでいます。目指すは、

1月にパリで開かれる国際見本市への出展。しかし、デザイナーとバイヤーの注文は

厳しく、伝統としてこだわってきた部分であろうと御構い無しです。「欧米で売れる

もの」を追求した結果、従来のやり方を否定してくることもあるのです。

 

仏壇・仏具の製造販売をする漆職人の仕上がりを見て、『滑らか過ぎてプラスチック

の様に見えたしまうから、もっと荒く仕上げて…』清水焼の窯元の深みのある赤をさして

『フランスでは、この色を肉の血の色と捉えるから好まれない…』など…。そんな普通

だったら、『ふざけるな!』と怒って交渉決裂になってもおかしくないところ・・・

国を越えた共同作業は価値観の違いを乗り越え、見事に全く新しい作品に結びついて

行ったのです。

 

従来の形にとらわれない産業が、様々な仲介者を得て、全く新しい展開を見せていく…

これからも似た様なことは、様々な分野で展開し、また意外な形で花開いていくので

しょうね。日本の職人さん、才能あふれる人たち、努力を惜しまない人たち…頑張れ!
 

 

 

 

 

 

 

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変わる働き方?…残業削減手当?…プレミアムフライデー?

2017-2-21 NEW!

 

1月12日放送のカンブリア宮殿「ブラックからホワイトへ!"働き方革命"最前線」ご覧に

なられましたか?

 

長時間残業が当たり前だったITシステム業界でありながら"ホワイト企業"へと驚きの大変身を

遂げた情報システム会社で業界第5位の業績をあげているSCSK株式会社。改革を指揮した

中井戸社長は、「従業員を犠牲にして利益を出しても一流企業とは言えない。自分の息子や娘を

入れたいと思うか、が基準だ」と信念を語っていました。

 

深刻な残業問題を抱えるITシステム業界。過重労働で心身を害する従業員が後を絶ちません。

SCSKも長く残業体質にあったそうですが、2011年、当時社長に就任した中井戸さんが大胆な

改革に乗り出したのです。「残業を減らせば残業を出す」という逆転の発想で、見事半減に

成功。社員全員に有給休暇の完全取得(年20日間)も達成させました。社員の家族には中井戸

社長自らが手紙を送り、「一流の会社になるためには社員の健康が欠かせないこと」と訴えた

そうです。一方で、「働く時間が減れば、当然売り上げも減る」という懸念を払拭するような

結果も現れ、6期連続で増収増益を続けているそうです。

 

中井戸社長の前職は住友商事元副社長。総合商社と言えば“モーレツ社員”が代名詞でしたが、

中井戸社長は定時に帰る異端児。やがてドイツや米・シリコンバレーに赴任し、生産性の高い

働き方を目の当たりにしました。そんな中井戸社長が残業削減に着手する前に手がけたことは、

健康環境の整備。豪華な食堂を新設し、専門医がいるクリニック・薬局を開設、さらにはマッ

サージルームをつくって、マッサージを受けている時間も勤務時間にカウントさせたのです。

 

「健康であることがいかに高い生産性を生むか」…中井戸社長の信念がそこにあります。その

証として、『健康わくわくマイレージ』なるものがあって、毎日の健康チェックが評価されると、

それがボーナスに反映されるようになっているのです。社長の金言が『心に触れる“従業員

ファースト”経営』であることが嘘ではないことがよく分かります。残業減らすとボーナス

12万円増もさる事ながら、残業しない日を指定させたり、会議は立って行う事で長時間行わ

ないようにしたり、金曜日を午後3時退社にしたり、どれだけ従業員ファーストな会社なの

でしょうか…。

 

村上龍さんは編集後記で以下のように話されていました。

「働き方」が、トピックスになっている。政府は「働き方改革実現会議」を発足させた。

信じられないような、長時間の残業で、心身を病む人、自殺者も出て、社会的な危機感が、

生まれている。今、残業は、生産性低下など、諸悪の根源のように言われているが、かつては

常識であり、美徳でもあった。「残業」は、文化的な問題でもある。「身を粉にして働き、

自らを犠牲にして組織に尽くす」いまだに美談だ。だから、残業を減らすのは、むずかしい。

重要なのは、忠誠心の利用・依存から抜け出し、「個別の信頼」を、築くことかもしれない。

 

今週2月24日、初めてのプレミアムフライデーを迎えます。電通の問題もつい最近の話ですが、

果たして、どれほどの企業が実施できるのでしょうか。お昼休みも夜遅くも、土日であろうと

対応を迫られる事の多い中小企業は、受けなければ仕事がなくなるのではという弱い立場の

企業も数多くあります。まずは大手企業や学校も含めた官公庁に定着していくことが必須なの

かもしれません。とりあえずは、初回となるプレミアムフライデー…どうなることやら…
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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