ティータイム

『温かいね』・・・気付いていきたいもの

2017-12-1 NEW!

 

温かいね

 

笑顔のひと言・・・

温かいね。

 

名前を覚えてくれること・・・

温かいね。

 

手をつなぐこと・・・

温かいね。

 

あげたものを大切にしてくれること・・・

温かいね。

 

喜んで分けてくれること・・・

温かいね。

 

共有してくれること・・・

温かいね。

 

自然の明かり、空気、水・・・

温かいね。

 

ゆるやかに流れている時間・・・

温かいね。

 

休むこと、眠ること、食べること・・・

温かいね。

 

温かいものが、こんなに沢山あるのに・・・

気付かなかったり、忘れたり・・・

 

感じる気持ち・・・

温かいね。

 

受け入れる気持ち・・・

温かいね。

 

見守ってくれる気持ち・・・

温かいね。

 

生きているものって・・・

温かいね。

 

生きていることって・・・

温かいね。

 

生きていくことって・・・

温かいね。

 

この温もりを絶やさないように・・・

自分にできることも・・・

 

温めていきたいね。

温かいよね。

 

うん、温かいよ。

 

 

 

 

 

 


 

個人情報が勝手に【さらされていく】ネットリンチの恐怖…

2017-11-27 NEW!

 

11月13日のクローズアップ現代【突然あなたも被害者に⁉ “ネットリンチ”の恐怖】ご覧に

なられた方は居られますか?ネットでの炎上をきっかけに、ひぼう中傷のターゲットにされ、

失業や廃業、最悪の場合、自殺にまで追い込まれてしまうといった“ネットリンチ”の被害の

お話でした。

 

実際に被害に遭われたタレントのスマイリーさんは、ネットに書き込まれた、うその投稿…

彼が『女子高校生を殺し、コンクリート詰めにした』というものだったそうです。その理由は、

実際の犯行グループと同じ足立区出身で、年齢も近かったということだけ…。おかげで、

あのWikipediaに殺人事件の犯人と書かれ、お笑い芸人の仕事も激減し、執ような嫌がらせ、

「ネットリンチ」は18年たった今も続いているというのです。

 

ネット上の人権侵害はこの10年でおよそ7倍に増加。事件が起こると【まとめサイト】が作ら

れ…関連する人達がさらされていく…。拡散に協力している便利が産み出すサイト…見え

ない化け物の恐怖を感じました。そこには『真実だと思われるものを載せている』という話…

『相手が悪いと感じられたら何をしても良い』…恐怖ですよね…。

 

裁く権利もない匿名の集団が、無関係の人を悪者扱いし罵倒するネットリンチ。それも、全く

悪くもない普通の人が、ある日突然…ネットリンチの対象になってしまう…。悲しいかな、

ネットリンチの末に亡くなった人も居られました…。

 

番組では非公開にしている個人情報がどのようにして見つけられ、公開されていくのかを、

実際に個人情報を突き止めて拡散した『経験者の実演』で見せていました。なんと非公開だっ

た名前の特定まで、わずか2分…。本人曰く『15分ぐらいで分かっちゃうと、手ごたえが

なかった感じ。電車に乗っている時とかに暇つぶしに調べたり。パズルが解けたみたいな

感じで快感。楽しい感じです』と…。

 

番組で使われていた方法はTwitterを利用したものでしたが、本人が非公開にしていても、

公開している友人がいれば、そこから簡単に分かってしまう様が、よく分かりました。やっ

ている人は正義感とゲーム感覚が入り混じって、確かな事実も知らないまま拡散してしまう

のですね…。本当に怖い話でした…。

 

我が家の息子や娘もツイッターで情報を得ている部分が多いようで、こんな番組を見せたい

のですが、Twitterにハマっているような人は、こうしたニュース番組から情報を得る事は

あまりないようで、スマホにくぎ付け…。

 

今や偽物の映像まで添付して、より【もっともらしい】話にしてしまう人が居る世の中…

自分の目で、多方面から事実を確認していかないと、気付かぬうちに、自分も加害者になっ

ていく可能性だってない訳じゃない…。

 

番組では、そんな被害に遭った時の対策として

①Twitter等のアカウントの閉鎖

②サイト管理者に削除依頼する

③告訴する

など教えていましたが、そもそもネットリンチを防ぐ法律がないようで…簡単にはいかない

ようです…。世の中には、便利なものが数多く産み出されていますが、それを扱う側が未熟

過ぎて…。それがために生じてしまっている悲しい事件…。なんとかならないものでしょう

か…。無実な普通の人が被害に遭っていくというのが、あまりにもやるせない…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、そこに在ること、そのものが『ありがとう』に通じている

2017-11-8 NEW!

 

2016年3月9日…弊社の設立記念日のブログで【『ありがとう』の気持ち】というタイトルで

『ありがとう』という清水英雄さんの詩をご紹介しましたが、【ありがとう】をテーマとした

詩は、他にも数多く書かれています。『ありがとう』という言葉が、それだけ大切な言葉で

ある証なのかも知れませんね。そこで、今日は、こんな詩をご紹介させて頂きます。

 

【ありがとう】

 

今日も無事朝を迎えられたことに
     ありがとう

 

晴れの日は、暖かい光と動物たちへの恵みを
     ありがとう

 

雨の日は、休息と植物への恵みを
     ありがとう

 

災害の日は、おごりへの戒めと教訓を
     ありがとう

 

先祖代々、命のリレーを
     ありがとう

 

1人ではなく、周囲の人や、親兄弟、家族を
     ありがとう

 

空気や食料、衣服を
     ありがとう

 

色々な出来事、出逢いを
     ありがとう

 

覚える力、忘れる力を
     ありがとう

 

立てる足、使える機用な手を
     ありがとう

 

身体が不自由でも生活できることを
    ありがとう

 

楽しむ心、頑張る心、安らぐ心を
     ありがとう

 

こうして1日無事に終え眠りにつけることを
     ありがとう

 

日々、感謝できる心を
     ありがとう

 

気付かぬうちに、守られ、支えられていることに
     ありがとう

 

心から、感謝しています
     いつもいつも、ありがとう

 

                   詩集『道しるべ』より

 

この詩を読む度に思い出すのは、病気を抱えていた人の言葉です。心臓に病を持っていた

その人は、一日の終わりに、無事一日を過ごせたことに感謝し、同時に眠りにつく時、

「もしかしたら、眠りについたまま…二度と起きることがないかもしれない」という恐怖に

襲われると話されていました。

 

そして、朝を無事に迎えることができると、朝日を全身で浴びながら、生きている事の喜びを

満喫し、心の底から【ありがとう】という言葉が浮かび上がってくると話されていました。

辛い事や苦しい事、腹立たしい事や悲しい事があると、愚痴をこぼしたくなるのが常ですが、

よくよく考えてみると、そうした体験も自分を成長させてくれる大切な肥しなのですから、

何かに対して感謝するという事よりも、今、そこに在ること…そのものが【ありがとう】に

通じているのかもしれませんね。

 

私も、よく子供を叱っていると口癖のように『感謝の気持ちが足りない!』などと言っていま

すが、そんな私こそ、足りないものだらけ。今、自殺願望を抱えた人が多くいるという話が

テレビでよく取り上げられていますが、こんな詩と触れ合う機会を持って欲しいと思ったり、

『あなたが居るだけで、【ありがたい】と思っている人だって居たりすることに気付いて

欲しい…』…そんな事を感じています。今、そこに在ること、それ自体が大切な奇跡なんだと…
 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的な心の持ち様…【日常の五心】…五心…

2017-10-30 NEW!

 

誰の言葉か定かではありませんが、こんな五つの大切な心得が記されています。

 

【日常の五心】

 

一、「はい」という素直な心

一、「すみません」という反省の心

一、「私がします」という奉仕の心

一、「おかげさま」という謙虚な心

一、「ありがとう」という感謝の心

 

「はい」から「ありがとう」に至るまでの順番は、違うものもあって、どれが正しいのかも

私は知りませが、私としては、この順番がしっくり来ています。心得の意味するところは、

あえて説明するほどでもないので説明はしませんが、社会の中で生きて行く為には、心して

おきたい基本的な心構えの様な気がして、我が家でも子供たちの目につくところに、飾って

あります。

 

ところで話は余談になりますが、三角形の五心を思い出された方はいませんか?

重心・外心・内心・垂心・傍心

この2つの"五心"・・・全く無関係ですが、妙に気になる私でありました。

ちなみに、仏教用語には一心や三心も登場しておりますので、興味がおありの方は、

お調べください。

 

 不思議とこうした心得・戒めの言葉というのは大きく捉えると、みな同じことを

言っているような気もします。以前、ご紹介した【七つの思いやりの心】や

【キャンプファイヤー4つの火の教え】…

 こうした言葉に触れる時、改めて自分を見つめ直す良い機会としたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果的に笑顔なのと、笑顔を求めるのは違う・・・

2017-10-16 NEW!

 

NHKスペシャル『亜由未が教えてくれたこと~障害者の妹を撮る~』ご覧になられた方は

居られるでしょうか。

 

2016年7月26日、相模原市の障害者施設で入所者ら46人が刺され、19人が亡くなった事件が

ありました。犯人の言葉「障害者は不幸を作ることしかできない」という悲しい偏見に驚か

されたのも…記憶に新しい所です。

 

とても残念な話でしたが、今回は犠牲者と同じ重度の障害を持つ亜由未さんが主役。カメラで

追っていくのが、NHK青森でディレクターをしている実のお兄さんでした。お兄さんは『自分の

家族は不幸じゃない』と伝えたかったそうですが、小さい頃から介助や世話は親任せ。障害者の

家族は幸せだと胸を張って言えるのか…両親に相談し、介助をしながら亜由未さんを1か月に

わたり撮影することになったのです。

 

亜由未さんは、両親やヘルパーさんには幸せそうに笑顔を見せるのに、お兄さんには不機嫌

な顔で、なかなか警戒心を解いてくれませんでした。介助の大変さばかり感じ焦る毎日が続き

ました。そんなある日、両親から「結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害

者は幸せじゃないと生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう」と

戒められてしまいます。

 

亜由未さんは先天性の心臓病で、生後4日目に手術を受けました。脳の血管が破れ、障害が

残ったのです。脳性まひで首と右手以外はほとんど動かせません。鼻から胃に通したチューブ

で栄養と水分を取っています。1日2回の散歩が日課で、亜由未さんは、近所の人たちから

何度も声を掛けられる笑顔の素敵な人でした。

 

18年前にお母さんは大きな病気を患い、大腸を全摘出しています。寝ている間も体位交換は

欠かせないので、お母さんは週5日、1時間おきに朝まで介助を行っています。本当に大変な

事です…。

 

亜由未さんの家は4年前から「あゆちゃんち」という看板を掲げていました。亜由未さんが

地域の人と交流できるように、自宅で月に数回、英語教室や太極拳などのイベントを開催し

ているのです。障害者への偏見が生まれるのは、地域に障害者の居場所が少ないからだと

お母さんは考えていました。障害者が『生きていても仕方ない』などと言われるのは、障害者

自身ではなく社会のせいだとお母さんは話します。

 

ほとんど言葉を発することができない亜由未さんを、理解しようともがくお兄さんの姿を

通じて、障害者を育てる家族の本音、大変なのと不幸は違うということ、そして共に生きる

幸せとは何かを考えさせてくれました。

 

【結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害者は幸せじゃないと

        生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう】

 

どんなに大変でも、どんなに辛くても、生きていて欲しいという家族の思い。自由に動きた

くても動けない…それでも、その命を全うしようとするひたむきな姿。どんなに不自由であっ

ても、幸せになる権利は誰にだってあるはずです。生きているからには、少しでも、そんな

体験をさせてあげたいと思うのが家族なのではないでしょうか。

 

私にも障害を持った甥っ子がいます。左足が折れて右足が変形し、自分では動く事すらでき

なくなっしまった動物の家族もいます。サポートする家族の苦労は、痛いほど分かります。

できることなら、本人や家族の負担が、少しでも軽減できるように、社会のサポート体制や

環境が整っていって欲しいものです。優れた医療器具や技術の進歩を、国も率先して支援し

て欲しい…そんな事を、心から願うばかりです。


 

  

 

 

 

 

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『小さな記録』・・・詩集『道しるべ』より

2017-10-12 NEW!

 

小さな記録

 

今 私は 人生の終わりを目前にして その終末を思う
今・・・一歩進むのも 地を這うようで 立っているのも 辛い
横になってすら・・・眠れない・・・
時はつながっている・・・まるで流れるように・・・
この悲しみも苦しみも
心を引き裂くような痛みさえも 自分の中にしまっていこう

 

まわりの全ては、通り過ぎていく
まるで私は・・・形のない空気のよう
せめて残り少ない日々だから
自分を捨て 人の役に立ちたい 残る力を振り絞って・・・
そんな残り少ない日々を ここに標していこう
大きな大きな人中の 小さな小さな人生の終わりを
今 ここに 標していこう

 

全ての幸せを見届けて
静かに・・・そして やすらかに
・・・・・・人生の終わりを迎えたい・・・
 

 

                 詩集『道しるべ』より 

 

 

 

 

 

  

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【引く】車椅子が、諦めていた人の心と命を救う

2017-10-4 NEW!

 

9月30日テレビ東京で放送された『起業人のキセキ 業界の常識を打ち破れ』ご覧になられまし

たか? 番組では3人の起業家が紹介されていました。

 

1人目はairClosetの社長さん。洋服は自分で選ぶという常識を打ち破って、プロのスタイリスト

が毎月3着の服をコーディネートして、素敵な箱に収めて贈ってくれるというインターネットビ

ジネス。

 

2人目は、『100年後は世界一になる』と語るライフネット生命の社長さん。今はコメンテー

ターとしても活躍されている出口さんと組んでの会社設立。余計な固定費を削減することで

生命保険料を格安にしてしまったことは有名なお話。

 

そして、3人目が、『車椅子は押して動かす』という常識を打ち破った株式会社ジンリキの社長

さん。車椅子が、わずか1㎝の段差すら、簡単には越えられないことを、恥ずかしながら初めて

知りました。今回初めて知った会社なので、この『JINRIKI』の社長中村さんについて、今日は、

お話ししたいと思います。

 

中村さんの4歳下の弟さんは、生まれて間もなく小児麻痺を患い、車いす生活を余儀なくされ

たそうで、幼少期を共に過ごした弟さんは13歳であまりにも短い生涯を閉じたそうです。

一度は『引く』という車いすの発想を思いつきながら断念していた中村さんですが、東日本大

震災をきっかけに『自分にできることは何だろうと、改めてもう1回考えたときに…。もしか

したら、1人でも2人でも…。やるべきことはそれかなと思い…。』JINRIKIを形にする取り

組みが始まったそうです。

 

この【押す】のではなく【引く】車いすは、介助する人の負担を軽減するだけでなく、これま

で難易度の高く、行ける所が限定されていたのを開放し、災害の避難経路すら健常者と変わら

ない時間で移動する事を可能にしていました。東日本大震災が起こってから、車いす生活だっ

た人は、何かあった時は、他の人と同じように生き抜けないと諦めていた方も居られたようで、

この車椅子の存在を知った事で『あなたは命の恩人です』と『これで皆と同じように生きていけ

ます』そう話してくれたそうです。

 

中村さんは、全国の観光地にも積極的な働きかけを行っており、和歌山城では、忍者に扮した

スタッフがJINRIKI付きの車いすで案内してくれるそうです。車いす利用者にも気兼ねなく来て

もらうためJINRIKIを採用する観光地は増えているとのこと。また、昨年インドで行われた障害

者について考える世界会議にも招待されるなど、確実にその裾野を広げています。

 

最後に中村さんは、こんな事を話されていました。

『圧倒的足りない部分は皆さんのサポート体制というかケア』『大丈夫ですよ、前輪持ち上げ

ますよ、「ひと言」声をかけて手伝っていただけるこの状況が、もっともっと広がればホント

の意味でのバリアフリーになった。』『今の状況の中でやるべき事は、もっともっと皆さんに、

一般の方が、全員が、「誰でも車いすを押せますよ。」更にJINRIKIを使ってどこでも行けます

よ。』そんな車いす利用者にとって本当の意味での優しい世界を目指したいと話されていたの

です。

 

番組の中では、実際に進行を務める人たちが【引く】車椅子と【押す】車椅子の違いを体験

されていましたが、貴重なシーンだったと思います。『これで皆と同じように生きていけま

す』というメッセージ、暫くは頭から離れそうもありません。知る事、大切ですね。
 

 

 

 

 

 

 

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『秋色』・・・道しるべ

2017-9-26 NEW!

 

『秋色』

 

朝露に、涼しげに濡れる朝顔は
青紫に、冬の思いを伝えている…
 

陽向に栄える紅葉は、黄、橙、赤色と
夏冬狭間に、元気をくれる
 

秋茄子に柿にぶどうと色なすは
青紫に橙と、秘めたる思いを目覚めさす
 

夕暮れが、それを讃えて映すのは
橙から青紫…そして、深く透んだ藍色へ
 

藍色は、悲しみを深い空に隠して、安らぎをくれる
藍色世界の星々が、確かに勇気と安らぎをくれていた
 

いつからか、黄色から橙、赤、青紫
そして、藍色へと変化していく色々を、秋色と呼んでいた
 

秋色は、美しく、そして、華やかに
熱い心を目覚めさせ、出逢いと別れを産んでゆく
 

変わりゆく季節も、流れゆく一生も
切れることなく繰り返される
 

秋色のように変化しながら
学びゆく命にありがとう
 

 

 

 

 

 

 

 

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『負けない』『諦めない』『逃げ出さない』ための方法とは・・・

2017-9-22 NEW!

 

9月14日放送のカンブリア宮殿「途上国から世界に誇れるブランドを!女性起業家が挑む新た

なビジネス」の回、ご覧になられましたか?今回は、特に素晴らしかったですよ!!

 

ファッションの発信地、横浜の元町に評判のバッグ屋があるそうです。そのお店こそ、今回の

主役【マザーハウス】。「軽くて、色合いが美しい」「高級感があるのに値段がリーズナブル」

客を魅了するのはそのクオリティの高さと値頃感。このバッグ、タグを見ると全てバングラデ

シュ製。アジア最貧国と言われる途上国で製造された商品なのです。

 

マザーハウスの社長、山口さんは、途上国の生産にこだわり、かつ上質なモノづくりを掲げて

います。貧しい途上国の人達に世界に通用する一流の技術を伝え、『途上国からも世界に誇

れるブランドを…』作り上げようとしていました。『途上国にも豊かになって欲しい…』

そんな思いがそこにはありました。

 

山口さんの工場では、通常行われる分業制ではなくて、テーブル制にして、1人1人が全ての

工程に携わることで、分業では得られない生きた技術の習得を目指しているのです。番組では

触れられませんでしたが、ということはつまり、意識の高い者は、独立して自分の力で前に

進む事ができるという事でもあるのです。工場の中は空調などの環境を整えるばかりか、無料

で栄養ある食事まで提供していました。本当に涙が出るくらい素敵な女性でした。

 

山口さんは小学生時代にイジメに会い、その反動もあって、中学生では非行に走ったそうです。

そんな彼女を変えたのは、柔道との出会い。猛烈な練習の末、全国7位の成績を収め、勉学に

も精力を注ぎ、出身の工業高校からは初となる慶応大学に進学。そして、学生時代にバングラ

デシュに渡った時、途上国の貧困問題にどう自分が向き合えるのか考え始めたと言います。

悩んだ末に選んだ答えは、安い賃金と劣悪な環境で日々を過ごしている人たちと、輝き型を

一緒に見つけたいということでした。即座に大学を編入して2年間現地の大学院にまで進んで

います。

 

マザーハウスはバングラデシュで作るバッグだけでなく、スリランカやインドネシアなどの

途上国でも、ジュエリーなどを生産しています。そして、今、日本のマザーハウスで注目を

浴びているのが高級素材で作るストール。評判の素材は、2015年に大地震が起きたネパールの

繭農家が生産するシルクでした。

 

マザーハウスという社名は、マザー・テレサからヒントを得たと言います。ビジネスと社会

貢献の両立は無理だと言われる中、『誰かがババを引かなくても、上手く行くのでは?』と

突き進んできたそうです。バングラデシュで見つけた1つの麻袋から始まった1歩は、幾多の

苦境・困難に屈することなく、強い信念で今日に繋がっていました。

 

いきなりゴールを意識していたのではできなかったけれど『昨日よりは一歩前に進もう』と

いう姿勢で頑張って来れたそうです。それは、いじめから立ち直ろうとした時、いきなり教室

に入るのではなく、「今日は校門まで」「今日は下駄箱まで」といった、少しずつでも前に

進んだことで勝ち取れた経験がくれたもの…。

 

諦めそうになった時は『持っているカードを出しきったかな』と考えて、『まだ、できること

がある』と諦めずに頑張って来れたとか…。そんなマザーハウス代表、山口さんは全国各地から

講演会の誘いが頻繁にあるそうです。その聞き手は、女性が大半で、どの講演会も客で埋め尽く

されるとか。山口さんが語るのは、歩んできた苦難の道、そして、自分自身を鼓舞する信念です。

 

【世界で最も影響力のある100人】というのがありますが、山口さんもそんな一人に相応しい方

の様な…。いやぁ、本当に凄い人でした!! 映像の中では、サインや握手を求められていました

が、私もサインが欲しくなりましたよ…。久々に鳥肌が立つくらい素敵で素晴らしい人に出会え

たので、沢山の良い言葉を書き出して今回は、終わりたいと思います。

 

『輝き型を一緒に見つけたい』

 

『誰かがババを引かなくても、上手く行くのでは?』

 

『昨日よりは一歩前に進もう』

 

『持っているカードを出しきったか』

 

『つらい時間や経験は、絶対に無駄でも無意味でもない』

 

『大事なことは、どこまで続けるかという覚悟』

 

 

 

 

 

 

 

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死を目前にして、最後の願いを叶えてくれる【願いの車】

2017-9-19 NEW!

 

先日、NHKの7月9日放送のBS1スペシャル「ラスト・ドライブ」の再放送を見ました。

死を前にした人の最後の願いをかなえようという終活プロジェクトがヨーロッパで静かに

広がっているそうで、番組では、ドイツが取り上げられていました。

 

ドイツでは3年前から「願いの車」という名の車が旅を続けています。国籍も人種も問わ

ない無料のサービスです。普通ではお金がかかりすぎて実現できませんが、寄付で賄われ

るので、本当に夢のような話です。

 

医療従事経験のあるスタッフとボランティアが、本人や家族からの依頼をもとに人生最後

の旅のプランを作っていきます。同伴家族が居なくても介護師や救護資格を持った人など

ボランティアスタッフが無料で同行していくのです。

 

死にゆく人が最後に願う場所に行くお手伝いをする「ラストドライブ」。救急車を改造し

た車は「願いの車」と呼ばれ、ボランティアがラストドライブを介添えします。「死」と

いう人間の孤独な宿命と、人と生きることを考える番組ということでしたが、本当に色々

と考えさせられました。

 

番組を作られたディレクターさんは、心に残った言葉について、こう話されていました。

『家で死にたい末期患者を診ているお医者さんの言葉です。「ラストドライブ」そのも

のを否定する言葉ですが、名言だと思いました。

【願い事は、死の直前まで放ったらかしにせず、元気なうちに叶えておけばいいんです】』

 

印象に残った84歳で末期のがん患者マグダレーネさんの願いは亡くなった夫とよく行って

いた海。それも夫と行っていた海とは違う海に行きたいという願いでしたが、同行した

ボランティアの人たちの優しさ・思いやり…徐々に心を開いて喜びを言葉で表現出来るよ

うになっていくマグダレーネさん。

 

行った海はドイツを出たオランダの海。海岸には、既に終活で先行しているオランダが、

足の不自由な人でも海岸沿い…海水の近くまで行けるように作られた特別な手押し車。

本来、これほどまで病んでしまうと眺められない景色でも、叶えてもらえる…。本当に

幸せそうにしている笑顔のマグダレーネさんがとても印象的でした。

 

終末を迎えて逝く人たち、みんなが幸せに過ごせた訳ではないけれど、見知らぬ人でも

寄り添ってくれる人がいることが、どんなに心を癒してくれることか…。後日、願いが

叶った人を、旅に同行したボランティアが、再び訪ねて、『他に願いはないか』と訪ねると、

【何もない】…そう仕草で示したそうです。

 

尋ねた人は、最後の願いを叶えてもらったことで、

                       【死を受け入れる心構えができたのでは…】と話されていました。

1人1人、どんな終末を迎えていくのか分かりませんが、『願いの車』…

高齢者が多く、がん患者も多い日本でも、広がっていくような気がしました。

       とても感慨深く、また、とても素敵なお話でした。
 

 

 

 

 

 

 

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